MENU

ユーカリの魅力を紹介!お手入れのポイントと特徴を紹介

ユーカリは、日当たりと風通しがよく、湿気のこもらない場所を好みます。この点だけクリアできれば、地植えでも鉢植えでも元気に育ってくれるでしょう。

地植えの場合は、成長スピードが速いため事前に場所を検討することが大切です。シンボルツリーとして育てるなら、庭の中でも目立つ位置を確保するとよいのではないでしょうか。

鉢植えの場合は、季節に合わせて置き場所を移動させるのがおすすめです。特に、寒さに弱い品種を真冬に外に出しておくと葉が落ちてしまうことがあります。品種の特徴を把握して、育てる環境に配慮しましょう。

水やり、肥料について

ユーカリは乾燥を好むため、過度な水やりはNGです。水の与えすぎは根腐れを起こしてしまうケースがあるため、十分注意しましょう。

水やりの回数は季節によって変わりますが、基本的には土の表面が完全に乾いたタイミングであげるのが最適です。ユーカリは強い生命力を持っているため、数日間水をあげなくても生き延びられます。

日頃のお手入れで、肥料はほとんど必要ありません。植え付けや植え替えのタイミングで、ゆっくりと効果が続く『緩効性肥料』を土に混ぜる程度と考えておきましょう。

気を付けるべき病気、害虫

ユーカリを育てる上で、病気や害虫には気をつける必要があります。発見が遅れると被害が広がり、ユーカリ全体が弱ってしまうことも考えられるからです。

まず気をつけるべきは『クロロシス』という病気です。発症すると、葉が白っぽくなったり、葉脈が透けて見えるようになったりします。主な原因は土中のミネラル不足といわれているため、それらを補う栄養剤を与えて対策をとりましょう。

害虫の中で注意したいのは『カイガラムシ』『アブラムシ』です。葉に白い斑点ができたらカイガラムシの仕業かもしれません。ユーカリを弱らせるだけでなく、すす病を誘発させる可能性もあるため、早急な対処が必要です。

アブラムシはハーブ系の植物につきやすい害虫で、葉の付け根などを中心に発生します。水や肥料の与えすぎが原因になりやすいため、日頃のお手入れに気をつけましょう。

大きく育つユーカリの葉の剪定、摘芯方法

大きく育つユーカリの葉の剪定、摘芯方法

ユーカリは生命力が強いため、基本的な世話をしていれば放っておいてもぐんぐん成長します。しかし、大きく立派に育てるには、剪定や摘芯などの作業が欠かせません。

剪定に関する基本的な情報、そして摘芯方法についてチェックしましょう。

剪定に適した時期

ユーカリの剪定に適した時期は、春と秋の2回です。具体的には『3~5月』『9~10月』を目安に行います。

ユーカリは、春から夏にかけて気温が上がってくるとどんどん大きくなるため、その前に形を整えておくことが大切です。その後、夏の間に伸びきった枝葉を剪定して、全体に日が当たりやすく風が通るようにしましょう。

剪定の目的は、見た目を美しくするだけでなく、枝に水分や養分が十分行き渡るようにしたり、病気や害虫の繁殖を防いだりすることです。剪定することで、日頃気づかない病気や害虫の発見につながるケースもあります。

剪定をする際のポイント

剪定は、ただ伸びた枝を適当に切ればよいわけではありません。全体のバランスを見ながら切っていくことが大切で、そのときには『透かし剪定』を意識してみましょう。

透かし剪定とは、枝や葉が密集しているところを適度に切りながら、反対側が透けて見えるくらいの状態にすることです。日当たりや風通しが確保できる上、太い枝などに養分が集中するのを防ぐ効果もあります。

途中でブチっと切ってしまうのではなく、葉の付け根となっている節、もしくは主根の付け根から剪定することがポイントです。

摘芯をする際のポイント

成長スピードの速いユーカリは、あっという間に大きくなってしまいます。伸びすぎてしまわないよう、新芽を摘み取る『摘芯(てきしん)』という作業を行いましょう。

摘芯すると、ユーカリの成長をコントロールできたり、好みの形にできたりします。そのため、枝や葉が伸びきった状態にしておくよりも、摘芯したほうがメリットが多いといえます。

方法はとてもシンプルで、枝先の新芽や葉の節をカットするだけです。カットすると、そこから脇芽が生えてくるため、様子を見ながら好みの形に整えていきましょう。

剪定した葉を飾ってみよう

剪定した葉を飾ってみよう

剪定した葉は、いろいろな方法で楽しむことが可能です。シンボルツリーとして鑑賞するだけでなく、あらゆるシーンで活用してみましょう。

剪定したユーカリの葉の活用方法を三つ紹介します。

ユーカリ単体で飾る

ユーカリはシルバーリーフと呼ばれる通り、銀がかった緑色の葉をしています。さらに、一本の枝に多くの葉がついていてボリューム感もあるため、単体で飾ってもおしゃれに見えるのです。

バラやチューリップなどのカラフルな花と違って、緑色のみなのでどのような空間に置いても馴染むでしょう。おしゃれに見せるコツは、透明でシンプルなフラワーベースに入れることです。

小さいサイズならキッチンや洗面所などの水周り、大きいサイズならリビングなど広い空間に置いて存在感をアピールしてはいかがでしょうか。

他の花と合わせる

単体はもちろん、他の花と合わせてもおしゃれに仕上がります。部屋のテイストに合う花や、季節を感じる花と合わせるなど、工夫次第でいろいろな楽しみ方ができるでしょう。

ユーカリと相性がよいのは『プロテア』というアフリカ生まれの花です。エキゾチックで大ぶりの花なので、ボリュームのあるユーカリと合わせると、より存在感が増します。単体だとナチュラルな雰囲気のユーカリですが、一気にモダンな印象に変わります。

玄関やリビングなど人の出入りが多い場所には、季節感のある花と合わせて飾るのがおすすめです。例えば、お正月なら『南天(なんてん)』と組み合わせると、和モダンな雰囲気が漂い来客にも喜ばれるでしょう。

ドライフラワーにすればより長く楽しめる

剪定したユーカリを吊るして自然乾燥させれば、ドライフラワーとして楽しめます。乾燥させる期間は約3週間で、ユーカリは他の植物と比べてドライフラワーにしやすい種といわれています。

ユーカリ単体で吊るしてもよし、他の花と合わせて吊るしてもよし、です。初心者でも気軽に楽しめるため、ぜひトライしてみましょう。

まとめ

ユーカリといえばコアラというイメージが強いですが、実はさまざまな魅力が詰まった樹木です。庭のシンボルツリーとしてはもちろん、ユーカリ茶にしたりドライフラワーにしたり、工夫次第で最大限に楽しむことができます。

ユーカリの花言葉には『再生』『思い出』などがありますが、その由来を知った上で育てると余計に愛着が湧いてくるのではないでしょうか。

基本的な育て方はもちろん、剪定した葉の活用方法などをマスターして、ユーカリのあるライフスタイルを存分に楽しみましょう。

1 2 3
よかったらシェアしてね!