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バジルの育て方と収穫のコツを徹底解説!おすすめ商品、レシピも

食用にバジルを栽培するなら、化学肥料より有機肥料がよいでしょう。緩効性肥料を植え付け時に与えたあとは、5~9月頃にかけてハーブ用の肥料を与えます。このときの頻度や量はパッケージの記載通りで構いません。

成長の早いバジルの栽培は、肥料切れに注意が必要です。肥料切れを起こすと、葉が変色したり落ちたりしてしまいます。ただし、肥料切れを恐れて過剰に肥料を与えると、バジルの豊かな香りが損なわれる恐れもあります。

バジルの育て方

バジルの育て方

栽培する環境が整ったら、早速育ててみましょう。バジルの育て方を押さえるのが、ガーデニング初心者でもうまく育てるコツです。

種まきや植え付け

バジルの発芽や生育には、20度以上の温度が必要とされています。種まきも植え付けも、暖かさの安定する5月以降がよいでしょう。

種をまく場合、最初から地面に植えるか、苗になるまでポットで育ててから植え替える方法があります。どちらの方法にせよ、種同士の間隔は約2cm以上開けて重ならないようにまき、たっぷり水分を与えましょう。数枚の葉が出たら間引くとよいです。

植え付けの場合、根と根に絡んだ土(根鉢)を崩さないよう気を付けながら苗を取り出しましょう。根鉢の高さより少し深めに土を掘って用土を埋め戻します。用土に肥料を含まない場合は、緩効性肥料を与えて水をたくさん与えます。

水やりはたっぷり

バジルは乾燥に弱く、水を好む植物です。たっぷり水を与え、水切れを起こさないよう注意しましょう。土の表面が乾いてきたタイミングで水を与えます。鉢植えの場合、鉢底から水が流れるくらいの量が目安です。

水やりの時間帯は、涼しい朝のうちが適しています。特に鉢植えの場合、真夏は水切れを起こしやすいです。バジルがぐったりしているときは、気温の下がる時間帯にもう一度水やりをするとよいでしょう。

地植えの場合、バークチップや腐葉土を地表面に敷いてマルチングするのがおすすめです。マルチングすると、乾燥だけでなく病害虫の予防にもつながります。

害虫とその対策

バジルにつきやすい害虫は、『ベニフキノメイガ』『ヨトウムシ(夜盗虫)』『ハダニ』などです。高温多湿に強いベニフキノメイガの幼虫は、成長期のバジルを食害する害虫として知られています。

ベニフキノメイガの成虫とヨトウムシは、バジルの葉に産卵します。3~10月頃に発生するハダニは、葉を白く弱らせ、枯らせる恐れがあるため注意が必要です。

食用としてバジルを楽しむなら、殺虫剤を使わないオーガニックな対策がよいでしょう。防虫ネットで物理的に害虫をしのいだり、こまめに収穫して風通しをよくしたりするのがおすすめです。

トウガラシ・ニンニク・レモンなどの汁を使ったスプレーなら、食用のバジルにも安心して使用できます。

収穫時のポイントをチェック

収穫時のポイントをチェック

栽培だけでなく、収穫にもいくつかのコツがあります。収穫時のポイントをチェックし、より大きくておいしいバジルを育てましょう。

収穫の目安と摘芯

収穫量を増やすには、『摘芯(てきしん)』と呼ばれる作業をしましょう。『芯止め』や『ピンチ』と呼ばれることもあります。摘芯とは、茎の先端をカットすることです。これによって、脇芽の成長を促進させます。

バジルの収穫時期は、7~10月頃です。大きく育った葉から順次収穫すると、その間に小さい葉や芽が育つため、収穫サイクルを短くできるでしょう。収穫時期に約3~4回摘芯を繰り返すと、バジルの収穫量を増やせます。

バジルがつぼみを付けるのは、6~8月頃です。つぼみを見つけたら、花を咲かせる前に摘芯しましょう。つぼみが開花すると花に栄養を持っていかれるため、葉が硬くなってしまいます。

摘芯や切り戻しの手順

バジルの栽培には、摘芯以外にも『切り戻し』と呼ばれる作業があります。伸びすぎた枝や茎を切り落とし、成長を促すのが切り戻しです。切り戻しは剪定(せんてい)の一種で、株全体の形を整える意味合いを含む点が摘芯との違いです。

摘芯のタイミングは、茎が約20~30cmに育った頃です。地面から少し上の部分を園芸用ハサミで切るか、手で摘み取りましょう。地面から2~3節目辺りがカット位置の目安です。

切り戻しのタイミングは、開花前の時期です。7月上旬頃が目安といえるでしょう。茎や葉を全体的に切り落とし、約1/3~半分に葉のボリュームを減らします。重なった葉の間が蒸れやすい季節のため、害虫対策としても有効です。

挿し木での増やし方

バジルを増やす方法に『挿し木(さしき)』があります。株を増やす他に、翌年栽培する株を得るためにも挿し木は有効です。

元気な葉を約4~5枚付けた茎をカットし、地面に埋まる位置に付いた葉を取り除きます。蒸散を防ぐため、大きな葉は半分に切りましょう。

約1時間水あげしたあと、切り口に発根促進剤を塗った挿し木を湿らせた土に挿します。土を被せれば完成です。水耕栽培の場合、水揚げのあとは水を入れた容器に挿し木を入れましょう。

挿し木を成功させるコツは、挿し木も道具も清潔に保つことです。新しい用土や鉢を用意し、切れ味のよい清潔なハサミやナイフで切りましょう。水耕栽培の場合、水は適宜入れ替える必要があります。

バジルの保存方法

バジルの保存方法

収穫したバジルは新鮮なうちに食べましょう。とはいえ、一度に使い切るのは難しい場合も少なくありません。バジルの保存方法を押さえ、新鮮なバジルを長持ちさせながらおいしく味わいましょう。

冷蔵保存のポイント

バジルの保存方法の一つとしてあげられるのが、冷蔵保存です。冷蔵保存の場合、約1週間の保存が可能になります。

ペーパータオルを湿らせて保存容器に敷き、バジルを入れましょう。バジルの葉は繊細なため、押し込まずにやさしく入れます。端が折れた状態で保存するのも好ましくないため、ゆとりのあるサイズの保存容器を選びましょう。

バジルの上に湿らせたペーパータオルを乗せ、葉を濡らしたペーパータオルで挟みます。保存容器のフタを閉めて冷蔵庫にしまえば、保存完了です。

冷凍保存のポイント

よりバジルを長持ちさせるのであれば、冷凍保存がよいでしょう。冷凍保存の場合、約3週間保存できます。

バジルを軽く洗い、ペーパータオルでしっかり水分を拭き取りましょう。数枚を葉同士が重ならないように並べ、まとめてラップで包みます。ラップで包んだ葉を保存容器に入れ、フタをして冷凍庫に入れれば完成です。

冷蔵保存同様に、保存容器の大きさはゆとりのあるものを選びましょう。解凍せずに凍ったまま料理に使うことで、見た目や食感が劣化したり香りが逃げたりするのを防げます。

塩漬けもあり

バジルの保存方法には、塩漬けもあります。半年から1年ほど保存可能で、冷蔵・冷凍より長期間バジルを楽しめるのがメリットです。

洗った葉の水分をペーパータオルでよく拭き取り、保存容器にバジルと塩を交互に重ねてフタをしましょう。変色や腐敗を防ぐため、冷蔵保存します。約2日~1週間で塩にバジルの香りが移れば完成です。

バジルと塩をそれぞれ単体で使っても、一緒に使ってもよいでしょう。塩抜きをしてから使えば、塩分が気になる方でも安心です。塩抜きの方法は、熱湯に数秒入れたバジルをザルにあげ、軽くかき混ぜながら流水で塩分を落とします。

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