おいしいリンゴの見分け方は?人気の品種や保存のコツも紹介
旬を過ぎるとどうなる?
リンゴは旬を過ぎると、だんだんと水分や糖度が落ちます。皮がぶよぶよになったり茶色っぽく変色したりするため、見た目でも分かるでしょう。皮を押してみてシワができる場合は、旬を過ぎたサインといえます。
新鮮なリンゴはフルーティな香りがしますが、旬を過ぎると酸っぱさを感じる悪臭を放つようになります。切る前は一見普通でも、切った後に変な臭いを感じるケースもあるでしょう。この場合、リンゴが酸化していたり細菌が広がっていたりする可能性が高いです。
見た目や臭いでは分からなくても、食べてみて「変な味がする」「酸味が強過ぎる」という場合は、旬を過ぎて腐っていることが考えられます。このような時は、食べるのをやめた方がよいでしょう。
リンゴの上手な保存方法
どうせならおいしい状態のまま、長期的に保存したいものです。一体どのように保存すれば、おいしいリンゴを長く楽しめるのでしょうか。
リンゴの上手な保存方法についてチェックしましょう。
リンゴの保存に最適な温度と湿度
リンゴの保存に最適なのは、気温0〜5℃、湿度80%程度です。リンゴは高温や乾燥を苦手とし、水分が奪われるとその分鮮度や味わいも落ちてしまいます。
長期的に保存したい場合は、低温かつ高湿度を心がけましょう。この二つのポイントさえ守っていれば、常温でも冷蔵でもどちらでもOKです。
常温で保存する時は、風通しがよく直射日光が当たらない場所を選びます。また一つずつ新聞紙などに包みポリ袋に入れて保存すると、より長持ちするでしょう。温度や湿度の急激な変化を和らげる効果を期待できるからです。
冷蔵保存なら、まず野菜室に入れることがポイントです。さらに、枝と果実を結んでいる果軸部分を湿らせたペーパーで覆い、ラップに包んで保存しましょう。この一手間で、少しでも長く保存することが可能になります。
保存時にはここに注意
季節によって保存方法を変えることも大切です。例えば真夏の場合は、どうしても室温が高くなってしまうため、常温よりも冷蔵保存した方が長持ちします。
反対に冬場は、室温が下がるため、冷暗所であれば常温で保存できます。ただし暖房のきいた部屋は、高温かつ乾燥しやすいため注意が必要です。
冷凍保存するなら
リンゴは、バナナやミカンなどのように冷凍で保存することも可能です。ただし、いくつか方法があり、それによって食感や使い方が変わります。
そのまま冷凍すると、水分が抜けたり酸化したりしないので、ジューシーな味わいと甘味をしっかりキープできます。生食で食べたい人は、この方法がおすすめです。ただし解凍して時間が経つとふにゃふにゃになる可能性があるため、食べるタイミングを見極めることが大切です。
あらかじめ切って冷凍すると、そのまますぐに食べられるため便利です。また、シャーベット感覚を楽しみたい場合は、すりおろして冷凍するとよいでしょう。
おいしいリンゴの見分け方
スーパーでリンゴを選ぶ時、誰しも「おいしそうなものを選びたい」と思うものです。では、おいしいリンゴを見極めるには、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。
おいしいリンゴを見分けるための三つのポイントを紹介します。
色が鮮やかなもの
まず注目すべきは、リンゴの『色』です。パッと見だけでなく、お尻の方を重点的にチェックしましょう。
お尻まで赤くなっているリンゴの方が熟していておいしい状態です。真っ赤でなくても、黄色っぽくなっていたりオレンジがかっていたりすると、熟してきているサインと考えられます。
反対に、お尻の色が緑や青っぽいリンゴは、完熟していないため酸味が強い可能性があります。
青リンゴの場合は「全体的に色にムラがないか?」をチェックしてから購入しましょう。
表面にいぼりと呼ばれる凹凸があるもの
表面がツルッと滑らかな方がよいイメージがありますが、実は表面に『いぼり』と呼ばれる凹凸があるリンゴの方がおすすめです。いぼりとは、表面のボコボコした部分を指します。
ボコボコしていると、なんとなく「痛んでいる」「水分が抜けている」というイメージがあるかもしれません。しかし、実はいぼりが入ったリンゴの方が糖度が高くおいしいといわれているのです。蜜が入っている確率も高い傾向にあります。
ツルがしっかりしているもの
『色』や『いぼり』のほかに、リンゴの『ツル』にも注目しましょう。新鮮でおいしいリンゴは、ツルがピンと伸びていて弾力があります。
ツルを指で触ってみて「ふにゃっとする」「ポキっと折れそう」という場合は、別のリンゴを選んだ方がよいでしょう。慣れてくると、その感覚が徐々につかめてくるはずです。
ツルは、リンゴが栄養を取り込むための重要なパイプ役を担っています。そのため、太くてしっかりしたツルであれば、新鮮でおいしいリンゴだと判断できるのです。
また、ツルの根元部分が割れている『ツル割れリンゴ』も、完熟しておいしい状態です。見た目はあまりよくないかもしれませんが、おいしいリンゴを見分ける印として覚えておきましょう。
リンゴの簡単おすすめレシピ
リンゴを使って料理する場合は、『紅玉』や『あかね』がおすすめです。どちらも酸味があり煮崩れしにくいため、生食よりも料理用に向いています。
もし『紅玉』も『あかね』も入手できない場合は、『ジョナゴールド』を代用することが可能です。また酸味の少ないリンゴを使う時は、レモン果汁を加えるとほどよい酸味が出て味が引き締まります。
簡単にできるリンゴのおすすめレシピを三つチェックしましょう。
優しい甘さのリンゴジャム
優しい甘さのリンゴジャムを作る場合、まずリンゴ・グラニュー糖・レモン汁を用意します。リンゴはあらかじめよく洗い水気を取っておきましょう。皮はらせん状にむいたら、捨てずに置いておきます。皮をむいたリンゴを四つに切って芯を取り除き、横1cm幅くらいに切りましょう。
鍋に切ったリンゴと皮を入れ、グラニュー糖を加えたら、2〜5時間程度おきます。その後、中火にかけましょう。
煮立ったら火を弱めてアクを取り、蓋をしてさらに15分程度煮ます。全体的に柔らかくなったことを確認して、レモン汁を加えましょう。そこから5分程度煮たら皮は取り、冷めないうちに保存容器に入れて冷ませば出来上がりです。
冷蔵保存なら、1〜2カ月程度持ちます。
炊飯器で手軽に作るリンゴケーキ
炊飯器を使えば、簡単においしいリンゴケーキができます。まずは、以下の材料を準備しましょう。