アスパラガスの旬はいつ?出回り時期や旬のレシピ・美味しい食べ方を紹介!
アスパラガスの基本情報
アスパラガスは、通称「アスパラ」と呼ばれる春野菜のひとつです。
科・属 | キジカクシ科(旧分類ユリ科) |
和名 | オランダキジカクシ(阿蘭陀(和蘭)雉隠) |
英名 | Asparagus |
別名 | オランダキジカクシ、オランダウド、マツバウド |
学名 | Asparagus officinalis |
花の色 | 黄緑色 |
原産地 | 地中海東部 |
開花時期 | 5~7月 |
私たちが通常食用としている部分は、アスパラガスの「若茎」と呼ばれ、土から出ている部分です。葉のように見える部分は「偽葉(仮葉)」と呼ばれる枝です。本来の葉は三角形の部分で「はかま」と呼ばれています。
野菜コーナーでも目にしますが、冷凍野菜としても使い勝手のよい野菜として知られています。アスパラガスは、付け合わせでも活躍しますが、メインディッシュにもなる万能野菜です。鮮やかな色合いは、サラダやお弁当でも華やかさを添えてくれます。
アスパラガスガスの種類
アスパラガスは色鮮やかなグリーンがメインですが、品種改良の結果、さまざまな色合いやサイズのアスパラガスが市場に出回っています。
グリーンアスパラガス
アスパラガスの中で最も知られているのがグリーンアスパラガスです。20cmほどの緑色の若茎で、みずみずしく歯ごたえもよく、風味と特有の甘みが特徴です。穂先が閉まっていて、まっすぐに伸びているものがおすすめです。「ウェルカム」「スーパーウェルカム」「グリーンタワー」などの品種があり、出回り時期以外は、メキシコやオーストラリアなどからの輸入品がメインになります。
ホワイトアスパラガス
栽培ときに遮光フィルや土寄せをし、日を当てないで育てたアスパラガスです。 茎から穂先まで白く、ほのかな苦みと甘さが特徴です。よく知られているのが缶詰用のやわらかいものですが、生ものは皮をむいてから調理します。輸入ものが多く出回っていますが、旬の時期には北海道をはじめ国産品も出回ります。
パープルアスパラガス
グリーンアスパラガスと形状など変わりはありませんが、アントシアニンを含む紫色のアスパラガスガスです。鮮やかな色彩で、甘みがあり香りもよく、茎もやわらかいので新鮮であれば生でも食べられるのが特徴です。熱を加えると紫色の色素が消え、緑色になります。
ミニアスパラガス
若いうちにグリーンアスパラガスを収穫したミニサイズのアスパラガスです。長さは10cmほど、やわらかく甘みもあり、口当たりがよいのが特徴です。皮をむくこもなく手間がかからず、加熱も早いので調理もしやすいです。ミニサイズなので、お弁当の付け合わせにも便利です。
さぬきのめざめ
香川県産でオリジナル品種、サイズが大きめのアスパラガスです。長さは25~30cmと大きいサイズは40~50cmほど、太さもありジューシーで甘みもあるのが特徴です。穂先は締まりがよく、穂先が開かないのも特徴です。長さと太さを活かした料理も楽しめます。
アスペルジュ・ソバージュ
アスパラガスに似ている山菜の一種です。長さは20~30cmほどで、少し粘り気があり、カリッとした歯ごたえが特徴です。フランス産のアスパラガスで、穂先がつくしのような形状になっています。「アスペルジュ・ソバージュ」という名前はフランス語で「野生のアスパラガス」という意味合いです。春先5月ごろにフランスから輸入されます。
アスパラガスの主な産地
国内でのアスパラガス年間収穫量No.1は北海道です。13.7%のシェアを誇り、北海道産アスパラのブランドも確立しています。2位以下は、佐賀県9.7%、長野県9.4%、熊本県7.4%、福岡県6.6%となっています。
海外からの輸入量Na.1はメキシコで、全体の80%以上を占めています。以下はオーストラリア、ペルー、タイ、中国と続きます。
グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの違い
グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの大きな違いは栽培方法です。
グリーンアスパラガス
栽培方法
日当たりよく、葉緑素たっぷりに育てます
味・栄養
香りと甘みよく、カロテンも多く含まれています
ホワイトアスパラガス
栽培方法
芽が出るころ、遮光フィルムや土寄せをし、日が当たらない軟白栽培にします
味・栄養
ほんのりした甘みとやわらかさで、青臭さはないですが、栄養素はグリーンアスパラガスに劣ります。
アスパラガスの旬の時期はいつ?
アスパラガスの旬は春先~初夏が最もおいしい時期といわれています。アスパラガスは輸入もの含め、通年店頭に並んでいますが、露地栽培で旬の時期に収穫されたものが一番おいしく味わえます。
栽培時期~出回り時期
栽培時期は、春先に種をまき、2年目に植え付けします。3年目の春先から収穫、出回り時期は5~7月が旬とされています。大苗栽培の場合は、晩秋~春先に植え付けし、その年から収穫できます。
アスパラガスの選び方
アスパラガスは、まっすぐ伸びてハリがあり茎が太く、穂先が締まってみずみずしいものを選びましょう。穂先が開いているものは、成長しすぎて鮮度も落ちています。また、茎が細く、縦に入るスジが多いアスパラガスも避けましょう。食感や味わいも低下します。アスパラガスの葉の部分「はかま」が正三角形であれば、生育状態が良好とされています。
アスパラガスの保存方法
アスパラガスは、立たせた状態で保存するのがポイントになります。寝かせた状態は、アスパラガスが立とうとしてエネルギーを使い、鮮度が低下します。鮮度を維持するために、新聞紙でくるみポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
アスパラガスの栄養素
アスパラガスに含まれる栄養素で、ビタミンやカリウムは、茹でてもほとんど流出しないのが特徴です。
主な栄養成分
βカロテン当量(抗酸化作用)、カリウム(高血圧予防)、葉酸(造血作用)
注目成分
アスパラギン酸(アミノ酸の一種、新陳代謝を活性化し疲労回復に)、ルチン(毛細血管を強化、高血圧予防の効果) パープルアスパラガスに含まれる「アントシアニン」は、がん予防に効果的といわれています
アスパラガスの美味しい食べ方・レシピ
アスパラガスは、新鮮な旬の時期が最もおいしく食べられます。茹でても、炒めても、揚げても、焼いてもOKです。主役も脇役もこなせる万能野菜です。
旬のアスパラガスのチーズ焼き
旬の素材をおいしく!