幻の国産アボカドの種類とは?旬の時期や購入できる場所も紹介

2020 10/08
幻の国産アボカドの種類とは?旬の時期や購入できる場所も紹介

流通しているアボカドのほとんどは輸入に頼っているため、国産アボカドはとても貴重です。輸入品と色や形が異なるものがありますが、なぜなのでしょうか?国産アボカドの特徴や、品種ごとの違い、購入できる場所も紹介します。

目次

アボカドとは

アボカドとは

クスノキ科ワニナシ属の常緑高木(じょうりょくこうぼく)であるアボカドは、熱帯から亜熱帯で育つ樹木です。そのため、主にメキシコ・ブラジル・カリフォルニアなど、いつでも温かい場所で栽培されています。

日本でも、一般的な食材としてスーパーで購入できるアボカドには、どのような特徴があるのでしょうか?

栄養価の高さは果物の中でもダントツ

アボカドは非常に栄養価の高い果物として、ギネスブックにも認定されています。栄養価の高さと、特徴的なねっとりした食感と脂肪分の多さにより『森のバター』と呼ばれることもあるのです。

果肉には脂肪分が約20%含まれています。しかし、そのほとんどは不飽和脂肪酸のオレイン酸・リノール酸・リノレン酸などです。

他にも、ビタミンEをはじめとするビタミン類や、鉄・リン・カリウムなどのミネラルも豊富に含まれています。他の果物では見られないほど、さまざまな栄養を、アボカド一つで摂取できるのです。

国産アボカドが幻と呼ばれるワケ

一般的なスーパーでもよく見かけるアボカドは、誰でも購入できる身近な食材です。しかし、国内で販売されているアボカドのほとんどは輸入品で、国産はほんのわずかしかありません。

アボカド全体からすると、ごく限られた数量しか流通していないため、幻と呼ばれることもあるくらい希少性が高いのです。

購入できるのが旬の季節に限定されていることも、希少性の高さにつながります。1年に何度も収穫できるメキシコと違い、日本では1年に1度しか収穫できません。そのため、収穫量が少なめなのです。

種から栽培することも可能

半分にアボカドを切ると、中には大きな種が入っています。この種を水耕栽培することで、育てることが可能です。大きく育つと、濃い緑色の葉が涼し気で、インテリアにも向いています。

アボカドは本来であれば高木ですが、鉢植えで育てることでコンパクトなまま室内で栽培可能です。熱帯や亜熱帯で育つ樹木のため、寒さには弱いですが、関東南部よりも西であれば屋外でも越冬できます。

ただし、種から育てているアボカドは、実の収穫を目的にするのには向いていません。観賞用として栽培そのものを楽しむ目的で栽培しましょう。

国内で販売されている主な品種三つ

国内で販売されている主な品種三つ

アボカドというと、黒っぽいゴツゴツした皮に緑色っぽい果肉をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、アボカドにはさまざまな品種があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

外国産のハス種

ゴツゴツと硬く黒っぽい皮をしている『ハス種』は、一般的にアボカドといったときにイメージするタイプです。

たまご型で皮が厚く、熟すことで緑から黒っぽく変化していきます。コクがあるねっとりした味わいも特徴です。

スーパーに並んでいるアボカドは、ほとんどがメキシコ産のハス種のため、最も食べ慣れているアボカドといえます。

ハス種が最も多く輸入されているのは、皮が硬く長距離の輸送に向いているからです。日本はもちろん、世界中に広まり食べられている品種です。

国産のベーコン種

国産アボカドの代表的な品種である『ベーコン種』は、ハス種と比較して寒さに強いため、日本でも育てやすい品種です。皮は濃い緑色で、食べごろになると実はクリーム色になり、ハス種とは見た目が異なります。

味わいもハス種とは違い、クリーミーさはありますが、ややあっさりめです。味がよいといわれている品種ですが、輸入品で見かけないのは、皮が薄く長距離輸送で傷みやすいことによります。

国内では11月くらいに収穫が始まる早生種です。

国産のピンカートン種

洋ナシのような形が特徴的な『ピンカートン種』も、国産アボカドで食べられる品種です。脂肪分が多くねっとり濃厚な味わいを楽しめます。皮は少しゴツゴツしており、厚手ですが、手で皮をむきやすい品種です。

他の品種と比較すると、実は小ぶりで300~500gくらい、種も小さめのものが入っています。果実のもちがよいことから、イスラエルでは生産量が多めの品種です。

旬はいつごろ?

旬はいつごろ?

1年中いつでも購入できるアボカドには旬があるのでしょうか?収穫時期による味の違いや、たくさん収穫される時期を知り、おいしいアボカドを楽しみましょう。

国産は10月下旬から

国産のアボカドが実を付けるのは夏です。その後、大きく育った実は晩秋から年明けにかけて収穫されます。そのため、『10月下旬~1月』くらいが、国産アボカドの旬といえるのです。

希少性の高い国産アボカドを食べるなら、旬の時期を狙うと購入しやすいでしょう。

メキシコ産は春から初夏にかけて

輸入アボカドの多くを占めるメキシコ産は、1年中収穫できるのが特徴です。ただし、いつでも同じように収穫できるわけでなく、時期によって味も収量も違いがあります。

特にたくさん収穫できるのは3~4月で、6月くらいまでは油分が多く含まれ味がよいといわれているのです。その後、8~11月のアボカドは、あっさりとした味わいで小ぶりなものが増えます。

そのため、『3~6月』がメキシコ産アボカドをおいしく食べれる時期といえるのです。

国産アボカドはどこで買えるの?

国産アボカドはどこで買えるの?

味も見た目も違う国産アボカドは、一般的なスーパーではなかなか見かけません。全体の流通量のうちごくわずかしかない国産アボカドの購入方法や、主な産地を紹介します。

希少な国産はさまざまな品種のものがあり、選ぶ楽しさも感じられるでしょう。

通販で購入できる

スーパーに並んでいるアボカドは、輸入品がほとんどです。希少な国産を購入する場合には、栽培している農園のオンラインショップを利用しましょう。収穫時期になると購入可能です。代表的な農園を紹介します。

『アボカドの橋爪農園』は、ベーコン種の栽培を30年以上行っている国産アボカドのパイオニアです。果実はもちろん苗木の販売も行っています。

アボカドの橋爪農園 | アボカド

新潟県の『せきね農園』は、寒暖差を生かした栽培方法が特徴です。オリジナル品種をはじめ、約40種ものアボカドを栽培しています。

せきね農園 雪国アボカド

愛媛県の農家が集まる『のうみん株式会社』では、アボカドと愛媛の気候の相性のよさに着目し、生産し始めました。アボカド石けんも販売しています。

のうみん / アボカド

主な生産地

熱帯や亜熱帯の温かい気候を好むアボカドは、寒さに弱いという特徴があります。

そのため、国産アボカドの生産地は、温暖な地域が中心です。もともとの気候がアボカド向きという地域が多く、最低限のメンテナンスやサポートで健康に大きく生育しやすい環境といえます。

国産アボカドを栽培している代表的な地域は、和歌山県の海南市・和歌山市・田辺市、愛媛県の松山市・愛南町、宮崎県、鹿児島県などです。

まとめ

注目を集める国産アボカドですが、その数量はアボカド全体量のごくわずかと限られています。そのため、幻といわれるほど希少なものなのです。

一般的にアボカドというときにイメージする、黒っぽくてゴツゴツしているタイプは、ほとんどがメキシコから輸入されています。ハス種という品種で、ねっとりして油分が多いのが特徴です。

一方、国産アボカドでは、さまざまな品種が栽培されています。ベーコン種やピンカートン種はもちろん、独自品種を開発している農園もあるのです。

輸入品とは異なる見た目や味わいのアボカドを、旬の季節に楽しみましょう。

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