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アンゲロニアとはどんな花?特徴から育て方まで詳しく解説

アンゲロニアの育て方・栽培方法

アンゲロニアの育て方・栽培方法

アンゲロニアはかんたんに栽培できる植物ですが、いくつか注意点が存在します。まず、1日の日照時間は最低でも3時間必要なため、日当たりの悪い場所には向きません。屋内で鉢植えにする場合は、窓際など日当たりが良い場所に置いてください。

また、アンゲロニアは植え付け・種まきから開花期までがすべて5月から10月までであるため、11月から4月までの気温が低い時期には育てられません。枯れた花を放置すると病気の原因になるため、取り除いてください。

アンゲロニアの種まきと植え付け時期

アンゲロニアの種まきは5月と6月、苗の植え付けの場合は5月から7月に行います。アンゲロニアの種はインターネットやホームセンターでも購入できますが、やや難易度が上がります。園芸初心者は苗から育てることをおすすめします。

種まきは最低気温が5度以上で、日中の気温が23度以上に達するようになってから行ってください。最初はビニールのポットで深さ1cmほどの位置に種をまき、1週間ほど経ち発芽してから花壇や鉢に植え替えます。

苗からアンゲロニアを育てる方法はとてもかんたんで、植木鉢か花壇に穴を掘って土ごと苗を入れるだけです。注意点としては、土の水はけを良くして、丈が高くなってきたら風で倒れないように支柱を設置することが挙げられます。

土作り・水やり・肥料の与え方

アンゲロニアの土作りでは水はけと水持ちの良さが特に重要です。具体的には、赤玉土中粒5・腐葉土3・ピートモス2の割合で配合土を作り、アンゲロニアを花壇や植木鉢に植える際に30cmほどの穴を掘って土で満たします。

夏の水やりも大切で、土が常に湿っていなければなりません。土の表面が乾燥したらすぐに水をやらなければならず、1日に2度の水やりが必要です。冬は、寒さに弱いアンゲロニアも室内の鉢植えなら生きられるため、少し土が湿る程度に数日置きに水やりしましょう。

肥料は種まき・植え付け時に顆粒状の緩効性化成肥料を土に混ぜ、その後は数カ月に1度のペースで同じ肥料を土の上に撒くか、2週間に1度の頻度で液体肥料を与えてください。

アンゲロニアの手入れ方法・増やし方

アンゲロニアの手入れ方法・増やし方

アンゲロニアは基本的に水やり以外の手入れが必要ありませんが、害虫や病気には注意してください。また、冬にも枯れさせないためには植え替え・鉢替えが必須になります。種まき・挿し木という2種類の方法があるため増やし方もかんたんです。

植え替え・鉢替えの時期と方法

アンゲロニアは花が落ちた後の9月から10月、または無事に冬を越した後の3月から4月に、根詰まりさせないために植え替え・鉢替えを行います。その際は種まき・植え付けと同じく、水持ち・水はけが良い配合土に苗を定着させてください。

アンゲロニアが冬に枯れてしまった場合は、植え替え・鉢替えは不要です。沖縄など冬でも温暖な地域なら戸外でも冬を越せる可能性がありますが、最低気温が10度を下回る日が続くと枯れてしまうため、できる限り暖かい家の中で鉢植えとして手入れしてください。

手入れ方法

水やり以外で重要なアンゲロニアの手入れは、枯れた花と害虫の除去です。アンゲロニアの花は土に落ちるとカビが生えやすく病気の原因となりますので、見付けたらすぐに取り除いてください。また、花が咲かなくなったら葉を切り落として脇芽を伸ばす必要があります。

アンゲロニアに付く主な害虫はアブラムシ、カメムシ、ナメクジ、カタツムリです。園芸用殺虫剤をまくか、直接取り除いてください。また、風通しが悪いと灰色かび病にかかるため、植え付け・植え替え時に風通しの良い場所を選びましょう。

挿し木と種まきによる増やし方

アンゲロニアの挿し木は、花が咲いていない時期の春か冬に行います。まず茎を2節あたりで切って、切り口から約30分吸水させて土に差すだけです。数週間経って芽が出たら、通常の苗と同じように植え替えを行ってください。

アンゲロニアの種は花穂からかんたんに採取可能です。花びらが散って茶色くなったものを摘むと、中なら多くの種が出てきます。採取した種は5月から6月にビニールポットにまき、根付いてから地面か鉢に植え替えてください。

まとめ

熱帯・亜熱帯原産のアンゲロニアは、蒸し暑い日本の夏に涼しさと意外性をもたらしてくれる個性的な形の花です。苗からかんたんに育てられますし、中級者ならば冬越しさせたり、種を採って種まきから育てたりするのもおすすめです。

天使に由来する名前を持つアンゲロニアを育て、夏の花を楽しみましょう。

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