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アベリアの種類・品種まとめ|特徴や育て方、おすすめの品種も紹介

アベリアの基本情報・特徴

アベリアの基本情報・特徴
アベリアは半常緑で高さが最大2m程度の低木であり、公園の垣根や街路樹としても植えられています。鉢植えにするのは難しいですが、広い庭があれば家庭での栽培も可能です。暑さにも寒さにも強く、開花期は5月から10月頃と長めであるため、植える場所さえあれば初心者でも育てやすい種類の花といえます。 アベリアの花は小さなベル状の白・ピンクの花を咲かせ、まだら模様を持つ品種もあります。外見と花言葉からは、華やかさよりも儚さが感じられる種類の植物です。

アベリアの基本情報

科・属スイカズラ科ツクバネウツギ属
和名花衝羽根空木
英名Abelia
別名ハナゾノツクバネウツギ
学名Abelia×grandiflora
花の色白,ピンク
原産地中国
開花時期5月中旬~10月
アベリアはスイカズラ科ツクバネウツギ属の低木です。学名はアベリア・グランディフローラであり、単にアベリアといえば同名の種類を指します。ハナツクバネウツギという和名が示すように、同じく低木であるウツギに似ており、花は羽根のような形です。 アベリアには複数の種類があり、グランディフローラは、19世紀のイタリアでアベリア・キネンシスとアベリア・ユニフローラの交雑によって生み出された園芸用の種類です。丈は1mから2mほどで、耐寒性と耐暑性をともに有し、5月から10月に開花期を迎えます。

アベリアの特徴

アベリアの特徴は小さな5枚の花弁を持つ鐘のような形の花と、そばを通っただけでも感じられる強く甘い香りです。1mほどの高さがある木に無数の花が開くため、5月以降10月までの開花期には緑のクッションに花模様が描かれたようなアベリアを楽しめます。 アベリアは半常緑性で冬も枯れない丈夫な植物ですが、寒冷地では気温が下がると葉を落とすことがあります。

アベリアの花言葉

アベリアの花言葉は「優美」「強運」「謙譲」と、上品でありながら質素な貴婦人を思わせるものです。アベリアは地面にどっしりと構える低木であり、堂々とした精神力の強さを窺わせます。一方で小さな花は気弱に見え、たおやかな美しさと謙譲の心を感じられます。 また、地球環境の変化により絶滅したり、園芸用として移入された先で適応できずに枯れる種類の植物が多い中で、アベリアは幅広い環境で生き続けられる強運を持っているといえるでしょう。

アベリアの種類・品種

アベリアの種類・品種
アベリアの代表的な種類を取り上げていきます。通常はアベリアといえばグランディフローラを指しますが、原種であるアベリアや別の種類も園芸用として栽培されています。野生種は中国やメキシコに生育していますが、人工的に生み出された交配種も含めれば30種類以上が存在します。 園芸用に育てられることが多いアベリアは、以下の6種類です。
  • エドワード・ゴーチャー
  • フランシス・メイソン
  • コンフェティ
  • グランディフローラ
  • ホプリーズ
  • カレイドスコープ

エドワード・ゴーチャー

エドワード・ゴーチャーはアベリアの中でも比較的丈が低く、花が付きやすい種類です。広いスペースを必要としないため、家庭の庭での栽培にも適しています。アメリカ農務省職員だった同名の人物により1911年に開発されたため、この名前が付きました。 花の色はショッキングピンクであり、花弁の内側にオレンジ色の模様があることも特徴です。葉は濃い緑色で艶があります。ただ、グランディフローラほどの丈夫さはない種類です。

フランシス・メイソン

フランシス・メイソンは黄色がかった葉を持ち、まだら模様が入った白い花を咲かせるアベリアです。秋に加えて、春にも紅葉のように葉が明るい色になります。基本的な性質はグランディフローラと変わらないため、同様の栽培方法を実施できます。 1950年代にニュージーランドのメイソン種苗場でグランディフローラの変異種として生まれたことが、フランシス・メイソンの由来です。

コンフェティ

コンフェティも比較的丈が低く、高くても1mほどに留まるアベリアです。特徴的なのは葉で、緑色の葉を縁取るように白いまだら模様が描かれています。さらに新芽はピンク色で生えてくるとともに、寒い時期には成長した葉の白い部分もピンク色に染まるのです。白い花も、6月から10月まで楽しめます。 複雑な葉を持つコンフェティですが、手入れは他の種類のアベリア同様にかんたんです。直射日光が強い場所に植えても葉は変色せずに白いまだら模様を維持します。日当たりが良い場所のほうが生育状況が良くなりますが、日照時間が1日2時間程度の半日陰でも成長できます。

グランディフローラ

アベリアの代表的な種類がグランディフローラです。名前はラテン語で「豊かな花」を意味し、その名の通りピンクがかった白い花を多く咲かせます。美しさに加えて、丈夫で頻繁に手入れしなくても成長しやすいため、公園や街路に植えられることが特に多い種類です。 グランディフローラは1886年、イタリアのマッジョーレ湖に面した都市・ベルバニアの種苗場で生まれました。観賞を目的として改良された品種であることも、グランディフローラの人気が高い理由です。

ホプリーズ

ホプリーズは、緑色の葉が黄色いまだら模様で縁取られた種類です。繊細に見える種類が多いアベリアの中では比較的華やかなため、庭を明るく見せる効果を持ちます。葉は夏にかけて白く、秋にはピンク色になり、変化を一年中楽しめます。グランディフローラの一種であるため、丈夫さや育てやすさもほぼ同じです。 2009年、ホプリーズはイギリス・王立園芸協会が主催するコンテストでガーデンメリット賞を受賞しました。

カレイドスコープ

カレイドスコープは万華鏡という意味の種類であり、アベリアも同様の特徴を持ちます。葉と花が春夏秋冬ごとに色を変化させるのです。まだらの縁取りがある葉は春に明るい黄色になり、夏に黄金色に変化して、秋から冬はオレンジ色に変わります。他の種類と同じく、5月から10月頃に白く小さな花が咲きます。 また、アベリアの中では非常にコンパクトな種類ですから、庭木ではなく鉢植えにすることも可能です。ただ、他の種類と同じように暑さ・寒さに強い特徴は共通していますが、室内で鉢植えとして育てる場合は、定期的な水やりが必要になります。

アベリアの育て方・栽培方法

アベリアの育て方・栽培方法
アベリアの育て方・栽培方法を解説しますが、種まきや苗木の植え付けを除けば何もしなくても育つことがアベリアの特徴です。アベリアを屋外の庭に植えるのであれば、雨を浴びれば済むので水やりさえ不要になります。ただ、美しい花を咲かせ、アベリアを増やすためには、入念な手入れが求められます。 アベリアは育て方よりも植え方と増やし方が難しい種類の植物といえます。寒冷地を除けば葉は一年中茂り、花も春から秋のほぼ半年間咲きますが、植え付けは4カ月間、肥料やりは2カ月間の短い時期に限られるためです。ですが、これらの点を除けばアベリアが初心者でもかんたんに育てられる種類であることは確かです。

種まき、苗木の植え付け時期と方法

アベリアの植え付け時期は毎年3月から6月および9月下旬から11月に限られます。また、アベリアから種を採取することはかんたんではなく、ほとんど販売されていないため、種ではなく苗から育てることが一般的です。苗はホームセンターや園芸店で購入してください。 庭の地面に直接アベリアの苗を植え付ける場合は、深さ・直径ともに苗が入った鉢の2倍の穴を堀ります。混合土を穴の深さの半分ほど入れ、土ごと苗を穴に入れてから隙間を残った混合土で埋めてください。鉢植えにするならば、鉢に網と底石を敷き、根鉢を適度に崩してから苗と混合土を鉢に入れていきましょう。

土作り・水やり・肥料の与え方

アベリアはアルカリ性に弱いため、土は弱酸性にする必要があり、水はけの良さも求められます。アベリアの植え付けには赤玉土(細粒)5、鹿沼土(細粒)2、腐葉土3の割合で混ぜた土が最適ですが、花・野菜用の培養土でも育ちます。また、適量の緩効性肥料を土に混ぜてください。 アベリアを庭に植えた場合は雨のみで成長するため、猛暑が続き地面が乾燥した場合を除けば、水やりは必要ありません。鉢植えならば、土の表面が乾いた時が水やりのタイミングです。 肥料を与える時期は春と初秋の年2回です。2月から3月に寒肥を、9月に緩効性肥料を、株元に与えてください。これ以外の時期の追肥は原則不要です。

植え替え・鉢替えの時期と方法

鉢植えのアベリアは、鉢の中に根があふれた際は、4月か10月に植え替える必要があります。根詰まりがなくても、成長が進んでいる場合は植え替えが必要です。植え替えの際は、植え付け時と同じ割合で配合した土を事前に準備し、植え替え前より一回り大きい鉢に苗を移して土を入れましょう。 また、変色した根を見付けたら剪定バサミで切り落とす必要があります。庭の土に植えたアベリアを鉢に移す場合も、鉢同士で植え替える場合と方法は変わりません。鉢・地面からアベリアを引き抜く時は優しくしなければなりませんが、アベリアは丈夫な種類の植物のため比較的かんたんに植え替えられます。
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