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アボカドの旬はいつ?外国産と国産で違うおいしい時期と選び方

アボカドの旬はいつなのでしょうか?輸入品と国産品で異なる旬の時期を紹介します。また、スーパーに並んでいるアボカドの中からおいしいものを選ぶコツや、追熟の仕方も知ることで、最適な状態でアボカドを食べられるようになるでしょう。

アボカドの旬の時期はいつ頃?

アボカドの旬はいつ頃?

スーパーに行くと1年中アボカドが並んでいます。では、アボカドの旬はいつ頃なのでしょうか?

メキシコ産の旬の時期

一般的に購入できるアボカドは、メキシコ産です。アボカドは夏に花が咲き、秋に果実となり収穫します。メキシコの気候では、アボカドは1年間に4回収穫できるため、いつでも手に入るのです。

特に3~4月はアボカドの収穫量が増えます。そして『3~6月』においしいアボカドが出回る旬を迎えるのです。この時期のメキシコ産アボカドは、特に脂肪分が多く、濃厚な味わいが楽しめます。

アボカドのねっとりした食感や味わいが好きという人にとっては、うれしい季節といえるでしょう。あっさりめのアボカドが好みなら、旬からははずれますが8~11月のアボカドが向いています。

国産の旬の時期

一方、国産のアボカドは『10月下旬~1月』が旬の季節です。日本では、夏ごろに果実がなり、秋くらいから収穫が始まります。

国産アボカドは、日本で流通しているアボカドの中でもごくわずかしかありません。一般的なスーパーでは購入できないことが多く、ネットショップで購入できます。

ネットショップでもすぐに売り切れることがあるため、旬の季節を知っていると、購入しやすいでしょう。

アボカドは野菜ではなく果物

アボカドは野菜ではなく果物

サラダやサンドイッチなどに使われることが多いアボカドは、野菜のイメージがあるかもしれません。しかし、分類上は、クスノキ科ワニナシ属の常緑高木(じょうりょくこうぼく)になる『果実』です。

熱帯から亜熱帯に育つ植物で、栄養価が高いことでも知られています。果実であるアボカドには、ほかにどのような特徴があるのでしょうか?

出回っているほとんどが輸入品

スーパーでも見かけるアボカドは、一般的な食材として定着しています。しかし、国産はほんのわずかで、流通しているもののほとんどが『輸入品』です。

調理方法やおいしい食べ方が広く知られるようになったこともあり、輸入量は年々増加しています。

輸入はメキシコ産がほとんどで、他にチリ・ペルー・アメリカ・ニュージーランドのアボカドも見かけることがあるでしょう。

また、メキシコ産アボカドの輸入には関税がかかっていません。安価に広く流通しているのは、関税がないこととも関係しています。

国産アボカドの生産地

熱帯や亜熱帯といった温かい地域で育つアボカドは、日本国内でも主に温暖な気候の地域で栽培されています。代表的な産地は下記の通りです。

  • 和歌山県(海南市・和歌山市・田辺市)
  • 愛媛県(松山市・愛南町)

他にも、鹿児島県や宮崎県など九州地方でも栽培されています。また、新潟県といった寒い地域で、寒暖差を利用した栽培を実施している農家もあるそうです。

種から観葉植物として育てるのも人気

アボカドを食べ終えると、大きな種が残ります。この種は、インテリアにぴったりの『観葉植物』として育てることも可能です。

気温が20℃を超えると発芽するため、5~6月ごろの温かい季節であれば、比較的簡単に成長させられます。大きめの鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、用土を入れたら準備完了です。

そこへ、よく洗ったアボカドの種を、とがった方を上にして植え付けましょう。種の先端が少し出るように植え付けるのがポイントです。

もともとは大きな木に育つアボカドですが、鉢植えではコンパクトなまま育てられます。初夏に花が咲く様子も観察可能です。関東南部から西であれば、屋外でも越冬できるため、外で育てることもできます。

アボカドの品種は大きく3系統ある

アボカドの品種は大きく3系統ある

アボカドはよく見かける黒っぽい緑色をしたものだけではありません。世界中に700種類以上もの品種があるのです。それらの品種を分類すると、大まかに3系統に分けられます。

耐寒性が高くウイキョウのような香りの葉が特徴の『メキシコ系』、寒さに弱くあっさりとした味わいの『西インド諸島系』、果実が大きく皮が厚い『グアテマラ系』の3系統です。

輸入品のほとんどはメキシコ産のハス

日頃、食べる機会が多いのは、メキシコ産の『ハス種』という品種のアボカドです。

ハス種はグアテマラ系のアボカドで、皮が硬いという特徴があります。そのため、長距離輸送がしやすいため、輸出入に向いているのです。

また、栽培が比較的簡単にできることから、世界中で食べられている品種でもあります。

国産はベーコン、ピンカートンなどが主力

国産アボカドでは、皮が緑色の『ベーコン』『ピンカートン』といった品種が育てられています。アボカドの色は黒っぽいもの、という印象を持っていると、同じ種類の果実には見えないかもしれません。

ハス種と比較すると、油分が多くトロッとした食感を強く感じやすいのが特徴です。日本人の好みに合いやすいよう、えぐみや苦味が少ない品種を採用しています。

おいしいアボカドの選び方

おいしいアボカドの選び方

たくさん並んでいるアボカドの中から、おいしいものを選ぶには、どこをチェックすればよいのでしょうか?

ハス種なら

ハス種のアボカドを選ぶときには、ふっくら張りがあり、色ムラがないことをまずはチェックしましょう。張りがなくシワになっているものや、色が黒すぎるものは、果肉が傷んでいる可能性があるからです。

ヘタと皮の間に隙間がないことも、おいしいアボカド選びのポイントといえます。その上で、すぐに食べるなら黒っぽい色の果実を選びましょう。ハス種は熟すと黒っぽく皮の色が変化するため、食べごろです。

食べるのは2~3日後という場合には、深緑色の果実を選びます。購入後、食べるまで自宅で追熟させましょう。

ベーコンやピンカートンなど緑品種なら

ベーコン・ピンカートン・フェルテなど、皮が緑色の品種は、熟しても色が変わりません。そのため、見た目だけではどのくらい熟しているかが分かりにくいのです。

そこで『弾力』をチェックします。軸の周り部分を指で軽く押し、弾力を感じられれば食べごろを迎えています。

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