MENU

ひまわりの種類・品種一覧|初心者におすすめの育てやすい品種3選

太陽に向かって背を伸ばし大輪の花を咲かせるひまわりは、まさに夏を象徴する花といえます。一輪だけでも圧倒的な存在感があり、有名な絵の題材にもなっています。そんなひまわりの特徴と、どのような品種があり、どのように育てるのか紹介します。

ひまわり(向日葵)の基本情報

科・属キク科・ヒマワリ属
和名向日葵
英名Sunflower
学名Helianthus annuus
花の色黄色、オレンジ、白、紫
原産地北アメリカ
開花期7~9月

ひまわり(向日葵)の種類・品種分類

ひまわりの種類とは

ひまわりというと、目のような模様をした茶色く丸い真ん中部分を、黄色の花びらが囲んでいるのをイメージするでしょう。実は他にも色々な姿をしたひまわりが多数あります。どんな種類があるのか見てみましょう。

ひまわりの種類の数は野生種で約60種

ひまわりは北アメリカ大陸で誕生し、最初はネイティブ・アメリカンの食物として栽培されていました。タンパク質と脂肪を豊富に含むため、栄養分として重宝されていたようです。

諸説ありますが、コロンブスがアメリカ大陸を発見した16世紀にひまわりの種がスペインに持ち込まれ、そこから17世紀にかけてフランスやイギリス、ロシアなどヨーロッパへその存在が広がったといわれています。

中でもロシアにおいてはネイティブ・アメリカンと同じく食用として国民に親しまれ、ひまわり油の生産が世界で一番多く、寒いイメージの国ですがひまわりが国花となっています。

ヨーロッパからさらに中国へ広まり、そこから日本へ伝えられたひまわりは、現在自然に成長する野生種が約60種ほど確認されています。さらに園芸用として生み出されたものを加えると、100種ほどになります。

ひまわりを分類すると目的別では主に3種類に分かれる

100種ほどあると聞くととてもたくさんに感じられますが、ひまわりの種類を大別すると、目的別で3種類に分けられます。

一つは、多くの人にとってなじみの深い「園芸用」のものです。種や苗から育て鑑賞するための品種なので野生のものと比べると小さめのサイズだったり、八重咲きや珍しい発色をする花を付けたり、独特で目を惹く特徴のあるものが多いです。

二つ目の品種は、元々の栽培目的である「食用」です。これは花を楽しむというよりも、栄養豊富でスーパーフードとしても知られている種を摂るための品種です。鑑賞目的のひまわりと比べると種が大きくモノトーンの縞模様入りなのが特徴です。

そして三つ目は「油糧用」としてのひまわりです。ひまわりから油が製造されるようになったのは、アメリカ大陸からヨーロッパへ渡った時といわれ、現在も美容と健康を支える食品として人々から親しまれています。

ひまわり(向日葵)の大きさや咲き方などの分類

大きさや咲き方などの分類

目的別で分けるだけでなく、姿・形によっても品種を見分けることができます。大きさや花の咲き方、さらにはひまわりをモチーフとして作画した画家の名前別で分けられます。どのような違いがあるのでしょうか。

草丈の高低

ひまわりは背が高いイメージが強いですが、育てるうえで管理しやすい低い品種も存在します。

背の高い品種を「高性品種」と呼び、基本的に90㎝以上に成長するものを指します。最高で2mほどまで伸びるものもあり、花の直径も15〜30㎝と大輪でとても華やかです。その圧倒的な存在感は目を惹きつけ、見応えがあります。高性品種を栽培する場合は、鉢植えだと窮屈で背が伸びないので、地植えで育てるのがおすすめです。

一方背の低い品種は「矮性品種(矮=背が低い)」と呼ばれ、25〜30cm程度の小ぶりなひまわりです。高性品種は一本立ちで育つのに対して、矮性品種は枝分かれするのが特徴です。小さめなの鉢植えで育てやすく、花をいくつも付けるので可憐な印象です。

一重や八重など花びらの重なり

花びらにも品種によって違いがあります。世間一般的によく知られているひまわりは、花びらが重なり合わない「一重咲き」です。真ん中の丸い茶色の部分を花びらが均一に並ぶようにして囲んでいて、スッキリとした正統派な印象です。男性に花束を贈る際に入れる花材をしてもおすすめです。

花びらが幾層にもなっている「八重咲き」の品種は、一見ひまわりのイメージに見えない品種です。八重咲きの花は中心部まで花びらで埋め尽くされており、種子の部分が見えにくくなっています。珍しいうえにとても華やかな印象なので、一輪だけでも存在感を放つ品種です。

ゴッホなど画家の名がついた品種も

強い日差しが差す中、空に向かって伸び華麗な花を咲かせるひまわりは、古くから人々の目を惹きつけ魅了し続けていました。かの有名なヨーロッパの画家たちもその姿に惹かれ、絵のモチーフとして描いています。それゆえ、ひまわりには画家の名前が品種名になっているものもあり、ゴッホ、モネとマティス、ゴーギャンと名画家が名を連ねます。

モネのひまわりは作風と同じく淡い色合いの花を付け、柔らかく優美な印象です。マティスのひまわりは直径20cmほどの大輪で、花びらがいくつも重なって盛り上がるようにして咲く八重咲きタイプです。

ゴーギャンのひまわりは、八重咲きの花びらが先端にいくにつれて細長くなり、打ち上げ花火のような個性的な品種です。そしてゴッホのひまわりは彼がたくさんひまわりの絵を描き残したように、その咲き方も一重咲きから八重咲きまで変化に富んでいます。

ひまわり(向日葵)のおすすめ品種・種類

おすすめの育てやすい品種

背の高さや花びらの印象によって魅力の感じ方が変わってきますが、栽培するうえで重要なポイントでもある育てやすさについても見てみましょう。

切り花向けの「サマーサンリッチ パイン45」

この品種は、簡単に育てられて、かつ早くに花を楽しみたい人におすすめしたいひまわりです。夏であれば開花まで最短45日間と早咲きで、その名の通りパイナップルのような淡い黄色の花で、花粉が出ないのが特徴です。

枝分かれしない一本立ちで育ち、茎はとても堅く丈夫なため、切り花に最適です。花びらの並びが均一でオーソドックスなイメージのひまわりといえます。

花粉が出ず管理しやすい「グッドスマイル」

背が低い矮性のひまわりの「グッドスマイル」も、花粉が出ず服に付いたりする心配がないので、贈り物の花材としてぴったりな品種です。

開花まで55日ほどと早咲きで、枝分かれするため可愛い花をたくさん付けてくれます。種を植え付ける時期や栽培する鉢の大きさによって、成長する高さが30〜50㎝と変化します。

丈夫で晩秋まで楽しめる「大雪山」

直径10cmほどの小ぶりな花をいくつも咲かせる分枝性の「大雪山」は、夏の代名詞でもあるひまわりにしては珍しく10月頃まで開花する品種です。見た目も特徴的で、葉や茎にシルバーの毛が密集して「銀葉ひまわり」とも呼ばれます。

花びらは一重咲きで、小さめの品種なので切り花として飾るのもおすすめです。伸びきって倒れてしまっても、そのままの状態で枝を伸ばし花を咲かせるほど強い品種です。

ひまわり(向日葵)の育て方

ひまわりを育てるときのポイント

花を育てるにあたり、種を植えて発芽させるのが難しいものもありますが、ひまわりは園芸に慣れていない人でもチャレンジしやすいといわれます。栽培をするためにまずどのように始めるか、コツも混じえて紹介します。

ひまわりの買い方・選び方

ひまわりの種は園芸店からホームセンター、最近では100円ショップなどでも手軽に手に入ります。購入する際は、パッケージなどを確認して、どのようなタイプなのかよく確認しておきましょう。

庭先に植える場合は、背が高く伸び一本立ちのものを選ぶと見ごたえのあるひまわりの花壇になります。マンションのベランダなど限られたスペースで育てるには、矮性で枝分かれしたくさんの花を付けるタイプを選ぶのがおすすめです。

苗は初夏から8月頃まで市場に出回っています。あまり大きくなりすぎていない、鮮やかな緑色の葉とつぼみがついているものを選定しましょう。

ひまわりの種まきや植え付けと日々の手入れ方法

太陽の光が大好きなひまわりの花の印象に反して、種は光が当たるのを嫌います。直接日差しが当たる環境下だと発芽しなくなるため、種まきをしたら必ず土を被せてるのが大切です。

1 2
よかったらシェアしてね!