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かぼちゃの旬はいつ?選び方や冬至に食べる理由も解説!

緑黄色野菜の代表として知られるかぼちゃ。1年中お店で購入できますが、かぼちゃの旬はいつかご存知ですか?夏野菜のイメージがありますが、ハロウィンで使われたり、冬至に食べたりもしますよね。今回はかぼちゃの旬や栄養、選び方などを詳しく解説します。

かぼちゃの産地はどこ?

かぼちゃの産地はどこ?

かぼちゃの原産地は中南米地域といわれており、日本には16世紀にポルトガル船によって渡来しました。かぼちゃは「西洋かぼちゃ」、「日本かぼちゃ」、「ペポカボチャ」の3つに分けられます。

日本で主に流通しているのは西洋かぼちゃで「黒皮栗かぼちゃ」や「坊ちゃんかぼちゃ」などがあります。日本かぼちゃには「黒皮かぼちゃ」や「鹿ケ谷かぼちゃ」などがありますが、現在は生産量が少なくなっています。ペポカボチャには「金糸かぼちゃ」や「ズッキーニ」などがあり、ハロウィンの時に見られるオレンジのかぼちゃも、ペポカボチャの品種です。

これらのかぼちゃの多くは、1年を通して購入できます。日本では国産と外国産のかぼちゃが流通していますので、産地について詳しく紹介していきましょう。

国産のかぼちゃ

かぼちゃは日本全国で栽培されていますが、北海道が生産量日本一で、国内の生産量の約半分を占めています

北海道で多く栽培される理由は、主流の西洋かぼちゃが低温に強い特徴があるためです。また昼夜の寒暖差が大きいので、糖度の高いおいしいかぼちゃが収穫できるのも大きなメリット。北海道で栽培されている主な品種は「えびす」や「みやこ」、「くりゆたか」などです。

次に生産量が多いのは鹿児島県、茨城県となっています。

外国産のかぼちゃ

日本に輸入されるかぼちゃは、主にメキシコ産やニュージーランド産です。かぼちゃの生育に適した気温は25~30℃なので、国産が出回らない時期には赤道に近いメキシコ産や、日本と季節が反対のニュージーランド産のかぼちゃを輸入しています。

多くが日本向けに栽培されており、見た目や味は国産のかぼちゃとほぼ同じ。それぞれの国で収穫される旬のかぼちゃを安定的に輸入しているので、いつでもおいしいかぼちゃが購入できるのです。メキシコ産は12~2月頃と、5月、6月頃、ニュージーランド産は2~5月頃に出回ります。

かぼちゃの旬はいつ?

かぼちゃの旬はいつ?

かぼちゃは外国産も多く輸入されているので1年中購入できます。では、日本でのかぼちゃの旬は何月なのでしょうか?夏に出回るイメージもありますが、ハロウィンや冬至のイメージもありますよね。収穫時期や出回る時期など、かぼちゃの旬について紹介します。

かぼちゃの旬の時期

かぼちゃの旬は、収穫される時期の夏と、おいしく食べられる時期の秋~冬の2回あります。収穫時期と食べごろの時期が違うのは、どうしてでしょうか?

一般的に出回っている西洋かぼちゃは収穫したてよりも、しばらく寝かせて熟成させたほうがおいしく食べられます。収穫したばかりのかぼちゃは水分が多く、甘みが少ないのが特徴。しばらく置くと水分が抜け、甘みが増しておいしくなるため、かぼちゃの旬は2回あるのです。

かぼちゃの収穫時期

出荷用のかぼちゃの収穫時期は5~9月で、7~8月が最盛期です。

家庭菜園でもかぼちゃは人気があります。家庭菜園で栽培する場合の収穫時期の目安は、受粉後30~50日です。西洋かぼちゃの場合は、ヘタが緑から白に変化した頃が収穫のタイミング。剪定バサミなどで、ヘタの上の方をカットして収穫します。

かぼちゃがおいしく食べられる時期

かぼちゃがおいしく食べられる時期は、収穫して3カ月ほど熟成させた9~12月頃です。3カ月ほど寝かせると、でんぷんが糖分に変わるので甘くてホクホクのおいしいかぼちゃが食べられます。

もっとも出回る時期は9~11月頃です。初夏の頃に出回る国産のかぼちゃより甘みがあり、安く購入できるメリットもあります。

かぼちゃの栄養と効能

かぼちゃの栄養と効能

かぼちゃは栄養価が高い野菜として知られており、煮物やサラダ、スープ、スイーツなど幅広い料理に用いられます。おいしいだけではない、かぼちゃの嬉しい栄養素と効能を紹介します。

βカロテンやビタミン

かぼちゃには、βカロテンが豊富に含まれているのが特徴です。βカロテンは体内に入るとビタミンAに変換されます。ビタミンAは皮膚や粘膜を強くする効能や、抗酸化作用があります。ビタミンAは油と一緒に摂ると吸収率が高くなるので、油を使った料理がおすすめです。

また、ビタミンEも多く含まれていて、冷え性や腰痛の緩和、アンチエイジング効果が期待されます。コラーゲンを作るビタミンCも含まれていますので、老化防止や肌の健康、免疫力アップなどの効能が期待できるでしょう。

食物繊維やカリウム

かぼちゃには便秘の解消に役立つ、食物繊維も多く含まれています。水溶性食物繊維が多いのが特徴で、血糖値の上昇を防ぐ効果や、腸内の善玉菌を増やす効果が期待されます。

また、カリウムも含まれており、余分な塩分と水分を一緒に排出してくれるので、むくみが気になる方にもおすすめです。カリウムは水溶性のため、煮汁を一緒に食べる料理やスープで摂取するとよいでしょう。

皮や種にも栄養が豊富

かぼちゃの皮には、βカロテンが果肉よりも多く含まれています。食物繊維も含まれているので、皮ごと調理する方法がおすすめです。

かぼちゃの種にも注目。種にはリノール酸、オレイン酸、αリノレン酸などの良質の脂肪酸が含まれており、血液をサラサラにする効果や、悪玉コレステロールを減らす効果などが期待できます。また、βカロテンやタンパク質、ミネラルなども含まれていているので、栄養が豊富です。種も積極的に摂取するとよいでしょう。

冬至にかぼちゃを食べる理由

冬至にかぼちゃを食べる理由

日本では江戸時代から、冬至にかぼちゃを食べる風習があります。かぼちゃは長期間保存できるのが特徴。今では季節を問わず野菜が出回っていますが、昔は食料が少なく、冬に野菜を食べるのが困難でした。

冬至は1年で最も昼間が短くて、夜が長い日です。太陽の力が1番弱まる日とされており、冬至を境に運気が上昇すると考えられていました。栄養価の高いかぼちゃを食べて、これから到来する厳しい冬を乗り越えるという意味があり、冬至にかぼちゃを食べる風習が根付いたのです。

また、冬の七草には「ん」が2つ付く食べ物が縁起が良いとされていているのも、冬至にかぼちゃを食べる理由の1つ。冬の七草の中のにも「なんきん(かぼちゃ)」が入っています。

美味しいかぼちゃの見分け方と保存方法

美味しいかぼちゃの見分け方と保存方法

おいしいかぼちゃの見分け方をご存知ですか?お店に並んだかぼちゃを選ぶ際のポイントがいくつかあるので、チェックしておきましょう。また保存方法も重要です。正しく保存すると、おいしいかぼちゃが長く楽しめますよ。かぼちゃの選び方や、長持ちする保存方法を紹介します。

かぼちゃのヘタをチェックする

丸ごとのかぼちゃは、ヘタの部分をチェックしましょう。完熟されたかぼちゃを見極めるには、コルクのように乾燥した状態のヘタを選ぶのがポイント。水分が抜けて熟成している証拠です。

かぼちゃの皮や重みをチェックする

おいしいかぼちゃを見分けるには、皮もチェックします。皮は緑色が濃く、表面にツヤがあり、爪が立たないくらい硬いものが熟成されたかぼちゃです。また、手に持ってみてずっしりと重いものを選びましょう。他のかぼちゃと持ち比べ、重いものを選ぶといいですよ。

カットされたかぼちゃは、黄色が濃く鮮やかで、ふっくらとした種がぎっしりと詰まっているものを選んでください。わたがきれいなものが新鮮なので、わたもチェックしましょう。

かぼちゃの保存方法

丸ごとのかぼちゃは、常温での保存が可能です。日が当たらない、10℃前後の涼しい場所で保存しましょう。ただし、高温になると傷みやすいので、夏場は冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。購入してヘタが完全に乾燥していなければ、2週間~1カ月を目安に追熟させましょう。

カットしたかぼちゃは傷みやすいので、冷蔵庫で保存します。種とわたをきれいにくり抜き、キッチンペーパーなどで水気を拭き取った後、ラップで包んでから冷蔵庫の野菜室に入れておきましょう。

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