バジルの正しい水やりの方法|適切なタイミングと頻度で根腐れ防止!
バジル栽培では、適切な水やりをすることが大切です。ポイントを押さえた水やりをすることで、元気に育てられます。水やりは季節ごとに異なるコツがあるため、上手にバジルを育てるための水やりの方法を見ていきましょう。
バジル栽培に適した環境とは?
元気なバジルを育てるには、日当たりや温度といった環境の管理が大切です。水やりの仕方と同時に知っておくべき、栽培環境について紹介します。
日当たり・風通しのよい場所
バジルは『日当たりのよい場所』を好みます。できるだけ日光がよく当たり、風通しのよい場所を選び、プランターを置きましょう。日当たりと風通しの条件さえ整っていれば、室内でも元気に育てられます。
日陰に弱いため、日当たりの悪い場所での栽培には向きません。通常より軟弱な株に育つことがあるため、注意が必要です。時間帯によって日陰になる場合には、日が当たる場所へ移動させてもよいでしょう。
基本的には日当たりのよい場所での管理に向くバジルですが、夏は半日陰が向いています。強過ぎる日差しにより葉が黄色く焼けてしまうことがあるからです。
バジル栽培は温度管理も大切
『寒さに弱い』バジルは、温度管理にも注意が必要です。
種まき後の4~5月ごろは、昼間は暖かくても夜になると冷え込むことがあります。発芽のためには20度以上の温度が必要です。そのため、冷え込む夜間には室内で管理します。
大きく成長してからも、バジルは寒さでダメージを受けることがあるため、温度管理が欠かせません。ダメージを受けると葉が黒く変色してしまいます。
温暖な地域では屋外での冬越しも可能ですが、日本の冬は寒く、基本的に難しいといわれます。そのため、一般的には一年草として栽培されています。
日本で冬越しを目指すのであれば、10度以上をキープした室内でチャレンジしましょう。
乾燥に弱いバジルには湿気を含んだ土を
日当たりのよい環境を好むバジルですが、『乾燥には弱い』ため、土は保水力のあるタイプを選びます。乾燥で弱ることがあるため、湿り気のあるタイプが向いているのです。
自分で配合する場合には、赤玉土と腐葉土に緩効性化成肥料を混ぜ込んだものが向いています。初めてのバジル栽培で配合が難しく感じる場合には、市販のハーブ培養土を使用すると手軽です。
また、土は中性からアルカリ性でよく育ちます。酸性では育ちにくいため、注意しましょう。
バジルの正しい水やり方法をチェック
環境を整えバジルが育ちやすい状態が整ったら、適切な水やりを実施します。バジルの好むタイミングと分量で水やりをすれば、順調な栽培が可能です。
バジルへの水やりのタイミング
バジルの水やりのベストなタイミングは『午前中』です。日が高く昇り気温が上昇する前の、朝の時間帯に与えます。しっかりと根に水を届けるために、鉢底から水が出るまでたっぷりと与えるのが基本です。
特に、生育期の夏はバジルがよく水を吸収します。そのため、水切れしないようたっぷりと与えることを意識しましょう。
水やりの頻度とコツ
バジルの乾燥に弱いという性質に注目すると、つい水やりをし過ぎてしまうことがあります。すると、水分が多くなり過ぎることがあるため、注意しましょう。
水やりのし過ぎを防ぐためのポイントは、土の乾燥具合を確認することです。土の表面に触れてみて、乾いている様子であれば水やりをします。反対に湿り気がある場合には、水やりをしなくてもOKです。
ハーブの中でも水をよく吸収するタイプですが、必ずしも毎日水やりが必要というわけではありません。様子を確認しながら水やりをすることが重要です。
季節ごとの水やりの方法
季節によっても、最適な水やりの方法は変わります。例えば、春は種まきの季節であり、バジルは種まき後に土の湿り気をキープすることで、発芽しやすくなります。
その間、小さな種が流れてしまわないよう、水やりを静かにすることがポイントです。鉢底から水を与える底面吸水も向いています。
夏の水やりは、朝の1回だけでは足りないかもしれません。水切れが気になるときには、朝夕の2回与えます。乾燥予防のために、バジルの根元付近を覆うマルチングをする方法も有効です。
気温が下がる秋は、土が乾燥してから水やりをすします。秋から冬にかけて寒くなってくるため、バジルが枯れやすくなる季節です。種を採取する場合には、熟すまで水やりを続けましょう。
バジルをベランダ栽培する際の注意点
プランター栽培なら、バジルは省スペースでも育てられます。ベランダがあれば気軽に栽培を楽しめるのです。ただし、ベランダ栽培には注意点もあります。
室外機の前にプランターを置くのはNG
ベランダ栽培で注意が必要なのは、『室外機』です。エアコンの室外機からは勢いよく風が吹き出すため、室外機前にバジルを置くと、風による乾燥でダメージを受けてしまうのです。
このダメージを防ぐためには、室外機前を避けてプランターを置きます。
同じ室外機周辺でも、室外機の上であればスペースを活用可能です。プランターを置くスペースのある室外機カバーを利用すると、おしゃれな栽培スペースができます。
まとめ
バジルの水やりは、土が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷり与えるのが基本です。水をよく吸収し乾燥を嫌うハーブのため、たっぷり与えましょう。
ただし、常に水分がたっぷりある状態では逆効果です。土の状態や気候を確認しながら水やりをします。元気にバジルを育てるためには、日当たりや風通しのよさといった環境を整えることも欠かせません。
ベランダで栽培しているなら、室外機の強い風を避けることも大切です。水やりを含め、バジルが育ちやすい環境を整えることで、みずみずしく香りのよい葉を収穫できます。