胡蝶蘭の日持ちはどれくらい?長く楽しむためのお手入れ方法まとめ
胡蝶蘭は花持ちが良く、長く楽しめるお花といわれていますが、そのためにはどのようなお手入れが必要か知っていますか?胡蝶蘭を長持ちさせるためのお手入れ方法をはじめ、日持ちする胡蝶蘭の選び方をまとめています。また、胡蝶蘭をもう一度咲かせる方法、切り花の胡蝶蘭の日持ちについてもご紹介します。
胡蝶蘭の日持ちはどれくらい?
開店祝いなどで贈られた胡蝶蘭がしばらくの間、きれいな状態で飾られているのをよく見かけますよね。胡蝶蘭はとっても花持ちの良いお花といわれています。実際のところ、どれくらい日持ちするのでしょうか。
胡蝶蘭の日持ちは、一般的に約1カ月前後といわれていて、育てる環境によっては、3カ月程お花を咲かせ続けてくれる場合もあるようです。 また、夏場は比較的劣化が早く、春と秋は比較的日持ちしやすいといわれています。
胡蝶蘭を日持ちさせるためのポイント
胡蝶蘭は、簡単なお手入れだけで長く楽しめることでも人気のお花ですが、育てられる環境によって日持ちが変わってくる繊細なお花でもあります。胡蝶蘭のお手入れのポイントをしっかり知ったうえで、より長く胡蝶蘭を楽しみましょう。
- 適切な温度管理
- 置き場所に気をつかう
- 水やり・肥料は控えめに
- ラッピングは外す
1.適切な温度管理をしましょう
胡蝶蘭にとってちょうど良い温度は摂氏15度〜25度といわれています。できるだけ、この温度を保ってあげることが大切です。 人が快適だと感じるくらいの温度と一緒なので、温度管理もそう難しくはないですよね。ただ、胡蝶蘭は暑い夏と比べて、春・秋の涼しい時期の方が長持ちしやすいといわれているので、できれば20度くらいをキープしてあげるのが最適です。冬の寒い時期は、胡蝶蘭の鉢の周りをダンボールなどで囲ったりして、温度が低くなりすぎないように気をつけてあげてくださいね。
2.置き場所に気を遣いましょう
温度管理とあわせて、置き場所にも気をつけましょう。 胡蝶蘭の置き場所は、室内の日当たりが良く、風通しの良い場所を選びましょう。その際、日光とエアコンの風が直接当たらないように注意してくださいね。
直射日光が当たってしまうと、葉っぱが焼けてしまい、枯れてしまう原因になってしまいます。また、エアコンの風も胡蝶蘭を乾燥させてしまうため良くありません。もし室内の窓際に置く場合は、レースのカーテンなどを挟んだ場所に置いてあげてください。
胡蝶蘭は春から秋が成長期といわれています。この時期は極端に気温の高い日や低い日以外は風通しの良いベランダや明るい日陰に置いても良く育ちます。ただ、屋外はどうしても気候に左右されてしまうので、室内に置いた方が管理しやすいかもしれません。 また、胡蝶蘭は寒さに弱いため、冬の寒い時期は室内に入れてあげてください。
3.水やり・肥料は控えめにしましょう
胡蝶蘭を日持ちさせるためには、こまめに水やりをした方が良いと思っていませんか?答えはNOです。 胡蝶蘭は水やりをしすぎると、根腐れを起こして、枯れてしまいます。
胡蝶蘭は比較的乾燥に強いので、植え込み材料(バークやミズゴケなど)がしっかり乾いてから水やりをするようにしましょう。水やりの頻度は季節によっても変わってきますが、基本的には1週間〜10日に1回あげるくらいの頻度で大丈夫です。
また、肥料も水やりと同様、与えすぎないことが大切です。 胡蝶蘭は、肥料を与えてから出荷される場合が多く、2〜3年は肥料を与えなくても育ちます。次に肥料を与えるタイミングは、新しい根が伸びてきたときが良いでしょう。
肥料を与える場合は胡蝶蘭専用の肥料を薄めて与えるようにしてください。ちなみに、液体肥料の場合、水やりの代わりにもなるものもあるそうで、固形肥料よりも使い勝手が良さそうですね。
4.ラッピングは外しましょう
胡蝶蘭はプレゼントとしていただく場合が多いかと思います。その場合、綺麗にラッピングされていて見栄えも良いですが、胡蝶蘭の日持ちのためには、ラッピングは外してください。ラッピングをしたままで置いておくと、鉢の中が蒸れてしまい、根腐れの原因となります。
胡蝶蘭の育て方・お手入れ方法についてはこちらでもご紹介しています。
胡蝶蘭は季節ごとに置き場所を変えてあげましょう
胡蝶蘭の置き場所についてもう少し詳しくみていきましょう。季節ごとに置き場所を変えてあげると、より胡蝶蘭が長持ちしてくれるでしょう。
春と秋の置き場所
胡蝶蘭が日持ちしやすい春と秋は、レースのカーテン越しの陽があたる場所に置くと良いでしょう。 適度な暖かさがある方が胡蝶蘭は長持ちします。
夏の置き場所
夏も、春と秋と同様に、レースのカーテン越しに陽があたる場所に置いてOKですが、夏は日差しが強いため、遮光カーテンをおすすめします。50%ほど遮光できれば良いでしょう。エアコンの風が直接あたらない、風通しの良いところに置いてあげてくださいね。また、西日は胡蝶蘭にとっては強すぎるため、出来るだけ午前中の陽をあててあげるようにしましょう。
冬の置き場所
冬は、日中と夜間での気温差を出来るだけ作らないようすることが大切です。胡蝶蘭は寒さに弱く、お花が凍傷になってしまうことがあるのです。 日中はレースのカーテン越しに陽があたる場所に置き、気温が下がる夜間は暖かい場所に移動してあげてください。 その際、ダンボールや新聞紙などで囲い、温度が下がりすぎないようにしてくださいね。
日持ちする胡蝶蘭の選び方
誰かに胡蝶蘭をプレゼントする際には、状態が良く、日持ちする胡蝶蘭を選んであげたいですよね。胡蝶蘭はお祝いごとにプレゼントすることが多く、せっかくなら自分が贈った胡蝶蘭が長く綺麗に咲いてくれていると、相手にとっても好印象ですし、自分も気持ちが良いものです。気持ちを込めてプレゼントした胡蝶蘭を長く楽しんでもらうために、日持ちする胡蝶蘭の選び方を見ていきましょう。
- 全体の形をチェック
- 花びらの厚みがあるか
- 葉のつやがあるか
- 根の色が茶色くないか
- 贈り物の場合、蕾のあるものか
1.まずは全体の形をチェックしましょう
胡蝶蘭の全体を見たときに、一つひとつのお花の方向が整っていて、バランスが良いものを選ぶようにしましょう。良い胡蝶蘭ほど、ついているお花の数も多くなります。華やかでバランスの整ったものを選んでくださいね。
2.花びらに厚みはありますか?
次は花びらをチェックします。新鮮な胡蝶蘭は、花びらが肉厚で、張りがあります。 また、シワや傷がないかも確認しておきましょう。