胡蝶蘭が喜ぶ植え替えとは!はじめてでもかんたん。
お祝いなどで贈ることの多い胡蝶蘭。花が全部落ちてしまった、葉が枯れてしまった、、、もう捨てどき?いえ、捨てるのは待ってください。鉢植えの胡蝶蘭は10年単位、ながければ50年も楽しめる植物なんです。どうなったら植え替えるの?の見極めポイントから植え替えの方法、植え替え後のお世話の仕方までぜんぶおつたえします!
植え替えのやり方完全ガイド!みきわめ編
切り花ではなく、鉢植えの胡蝶蘭をおもちでしたら「植え替え」をすることで長く楽しめます。
では胡蝶蘭がどうなったら「植え替えどき?」なのでしょうか。花が減ったら?葉が落ちたら??
こうなったら植え替え!見極めるポイント
見てほしいポイントは2つです。
1.花が咲き終わった寄せ植え(3本立ち・5本立ち)
3本立ち、5本立ちの鉢植えの胡蝶蘭をお持ちで、花が咲き終わったら植え替えをしましょう。
小さな鉢にずっといれておくと、根が苦しくなってしまいます。寄せ植えは一株ずつ分けてあげると胡蝶蘭も過ごしやすくなります。
2.植え替えを2年以上していないこと
長く楽しみたいからと言って、頻繁に植え替えをしてしまうと根っこが傷ついてしまう可能性があります。ですので鉢植えの胡蝶蘭でも2年に一度を目安として行いましょう。
特に水苔などの植え込み材が腐ってしまう場合もあるので2年おきに植え替えてあげると根の状態も健康的に保て長持ちできますよ!
とはいえ、病気のときは別です。病気になったらすぐに植え替えをしてあげてくださいね。
いつやるの?植え替えに最適な季節
植え替えに最適な季節は春、月でいうと4月がベストです。
4月にできなかった!もう過ぎてる!という場合、遅くても6月くらいまでに行うことをおすすめしますよ。胡蝶蘭は熱帯地域生まれのため寒さに弱いので冬はさけてあげるとよいでしょう。
根腐れをしていたら・・・すぐに植え替え!
病気のときは別ですよ、と伝えさせていただきましたがよくあるのが「根腐れ」です。根腐れとは「根が傷んでしまい腐ってしまう」こと。症状としては葉がシワシワになったり元気が無いなと思ったら根腐れを疑ってください。
これは大切にしたいと思ってくれてるがゆえの「お水や肥料のやりすぎ」が原因となります。見分け方としてはまずは葉の状態を確認してシワシワだな、元気が無いなと思ったら茎など他の状態も見てあげてください。
根腐れしてることがわかったら、すぐに傷んでる根を取り除いてすぐに植え替えをしましょうね。
植え替えのやり方完全ガイド!必要なもの編
胡蝶蘭をお祝いや自宅用でもらったことがはじめてで、植え替えということばもはじめて知った。必要なのはわかったけど何からはじめていいのか・・・という方も多いのではないでしょうか。
それでは順番に植え替えに必要なものから見ていきましょう!
用土(ようど)を選ぼう
前提として知っておいてほしいことが胡蝶蘭は着生(ちゃくせい)植物です。着生植物とは土壌に根をおろさず、樹や岩盤に根を張り生活・成長します。
そのため根に触れたところから性質がつくられていきますので、まずは用土の選定が大事になります。
それでは用土を選びましょう。まずご自身の胡蝶蘭の用土が何かを確認してください。一般的に多いのは「バーク」か「水苔」です。
基本的には同じ用土で植え替えをすることがおすすめされていますね。上手に育ててあげるために、それぞれの用土がどんな種類であるかを知っておくと良いでしょう!
バーク
「バーク」とは樹の皮(チップ)のことです。本来の胡蝶蘭の生態としては、樹に着生して生きているため環境として最も近しいです。水はけもよいため根腐れしにくく、肥料の吸収もいい、植物の成長に大事なPH値も胡蝶蘭に最適!バークで育てた胡蝶蘭は水苔よりもよく育つというケースもあるようで、最近盛んになってきています。
主にニュージーランド産が多いですね。バークの種類によって水やりのペースなど変わることがあるようなので購入した先で確認するほうがよいでしょう。
水苔で栽培されていた胡蝶蘭をバークに変えても大丈夫のようです。
水苔
水苔とは湿地によく生育している苔のこと。葉に水を貯めることができるので高い保水力があるのが特徴です。
胡蝶蘭の用土としては20年以上も実績があり最も普及しています。そのため育成や植え替えについていろんな方法が確立しています。通気性、吸水性、保水性のバランスがとてもよく長年愛用されてきました。
苔のためとてもやわらかいので根を傷めないという良さもあります。根腐れをしないようにだけ気をつけてくださいね。よく流通しているので手に入りやすいと思いますよ。
土はいらないの?
はい、いりません。普通は土壌に生息する植物が多いので土に埋めかえを考える方もいらっしゃいますが先に述べたとおりの理由から土に植え替えるのはNGなので気をつけてください。
他にも2種類ほどありますがあまり一般的ではないようです。
ベラボン:ヤシの実でできたチップのことです。水苔ほど保水力は高くなく腐りやすいため流通しなくなった時期もありました。いまでは改良も進んでおり以前より腐りにくく手入れしやすくなったともいわれています。保温性には優れていて寒い時期に根を守ってくれる良さもありますよ。
炭:根腐れおこしにくく、根にも優しい。ただ、お手入れが難しくプロではない一般の方では肥料の管理などやりきれないでしょう。
ベラボンと炭についてはあまり一般的ではないので植え替え方法のご説明はありません。
鉢を選ぼう
次は鉢を選びましょう。用土にあわせて最適な鉢を選んでくださいね。