【必見】胡蝶蘭の育て方まとめ!水やりの基本からすべて
季節ごとの育て方全般についてはこちらの記事もおすすめです。
直接光があたるのは苦手!喜ぶ置き場所
最適な光の当たり方
胡蝶蘭が生まれ育った場所をイメージしてみましょう。高温多湿な環境で、密集した樹々に囲まれて育ちました。そんな樹々に根を絡ませながら養分を吸収しています。大きな樹々の間から、差し込む木漏れ日がやさしく胡蝶蘭にそそぎます。
それが胡蝶蘭の生まれ育った環境。そのため、適度な明るさは大好きですが、樹々に遮られているので直射日光があたることはありません。カーテンを閉めた明るい日の室内はいいでしょう。人はいつもいないここなら直射日光あたらない!といってもカーテンが常に締切のお部屋だと光も風も不足してしまいますので、一緒に過ごしてあげましょう。
好きな場所、きらいな場所
適度に湿気と暖かさのあるキッチンや水回りはお気に入りです。風通しのいい水回りがあればおすすめですね。
あとは暖かくなるので家電製品の周りも好きなんです。いちばんイメージしやすいのはテレビ台の上。みんなが集まるリビングなどでは換気もしているでしょうから風通しもよく、あたたかなテレビの横は胡蝶蘭は好きですね。
一番多いのは窓辺に置くかたでしょうか。夏の日差しは気をつけるとして、基本的にカーテン越しであれば問題ありません。
法人であれば受付が多いですね。風通しが良ければ、あとは日当たりが気になるところ。もらったからにはお客様がいらしたときに失礼がないよう玄関にずっと飾ってしまいますよね。とはいえ適度な日光がないとシワシワに…そうならないよう交代で定期的にカーテン越しの窓辺にうつしてあげるのもいいですよね。
最適な温度・湿度を知ろう!
胡蝶蘭の過ごしやすい温度とは
20℃前後に安定してあげることが一番いいといわれています。
気温が高かったり低かったりする時期はエアコンや暖房を使うこともありますよね。直接胡蝶蘭に風が当たらなければOKです。
生活できる温度としては15〜30℃くらいを目安にしましょう。冬は10℃以下、夏は35℃以上にならないよう配慮してあげてください。
湿度も関係あるの?
40%以上が目安です。
日本の環境は胡蝶蘭の生育状況と似ていることから、乾燥する冬以外はあまり気にする必要はありません。冬は、わたしたちも乾燥を感じて顔がカピカピ…になると加湿器を使いますよね。加湿器を利用してあげると胡蝶蘭もよろこびますよ。
みてみると、人の過ごし方と胡蝶蘭は似ていますよね。
水やり、育て方に関するよくある質問と対処法
水やりに関するよくある質問
水をやりすぎちゃった!どうしたら?
風通しの良いところで、かわくのを待ちましょう。受け皿にお水が溜まっていたら捨ててください。次の水やりタイミングは植え込み材の乾燥を待ってから、日にちの目安にとらわれずに行いましょう。
受け皿のお水はどうしたらいい?
すぐに捨てましょう。根腐れの原因になります。水が溜まっていると虫も発生するので良いことがありません。
ラッピングは外さなくてもいい?
せっかくのプレゼント。ラッピングもとてもかわいいから外したくない!というお気持ちはわかるのですが、通気性が悪くなり、水も溜まり、根腐れして中の胡蝶蘭にはダメージが大きいんです。写真を残して、すぐに取り外してあげてくださいね。
花や葉に関するよくある質問
葉がシワシワしてきました、これって病気?
胡蝶蘭の葉は健康なとき肉厚で濃い緑色をしています。とても張りがあり上向きな状態です。シワシワしてくると「根腐れ」か「水不足」がかんがえられます。
株を持ち上げてみて、根が赤褐色であれば水のやりすぎによる「根腐れ」が原因です。該当箇所を消毒したハサミで切り落としましょう。根が変わっていなければ植え込み材が完全に乾燥してませんか?それは「水不足」ですね。水やりをしてあげましょう。
葉が変色してきました、これって寿命?
根本に近い一番下にある葉から黄色く変化をしてきた場合は「寿命」です。触るとかんたんにとれるくらいになりますので外してあげましょう。
葉が黒や白に変色をしていたら日焼けによる「葉焼け」ですね。直接日光があたったことが原因と思われるので場所をすぐに移してあげましょう。変色した葉は戻りません。少し大きめに切り落としてあげるのが良いでしょう。
花が咲き終わりました、これって捨てどき?
元気な葉があればアレンジして飾ったりもできます。また、本来は10年以上も生きれる植物ですので植え替えすると来年もまたきれいな花が楽しめますよ。
かんたんでも植え替えはしたくないという方は胡蝶蘭専門の引取・回収サービスやご自身で廃棄する手段もあります。胡蝶蘭の処分に関して詳しくはこちらの記事を御覧ください。
病気のサイン?胡蝶蘭の病気と対処法
葉に白斑…「ハダニ」
葉がなんかベタつく、白い斑点のようなものがある…それは「ハダニ」の可能性があります。ハダニは、室内で胡蝶蘭を育てていれば年中発生する可能性があり、特に梅雨が要注意です。
予防として、ハダニは乾燥が好きなので葉水のお手入れが有効です。
ついてしまったときには、まず葉水をしてから複数の害虫駆除剤を利用しましょう。ハダニは免疫性が強いので薬に慣れてしまうんです。
葉の裏に凸凹…「カイガラムシ」
葉の裏に凸凹や花に黒い斑点がある…それは「カイガラムシ」です。
特に白くて粉状のふわふわした虫は「コナカイガラムシ」といって、繁殖していたらまずは虫を落とすことから始まりますが、花や葉を傷つけないようにしてください。そのうえで害虫駆除剤を利用するとよいでしょう。
急に枯れてきた…「軟腐病」
葉がぶよぶよになり、枯れたような。異臭もしてきたらそれは「軟腐病」の可能性があります。これは細菌が原因です。
こうなったら患部を大きめに切り取り、切り取った葉の切り口は消毒しましょう。利用するハサミは衝動して、複数箇所ある場合は使用するたびにハサミをきれいにしてくださいね。手間ではありますがこの一手間が大事です。ちなみに株の根本からぶよぶよになってしまっていたら大変残念ですがその株はもう難しいでしょう。
葉を見れば胡蝶蘭の健康がわかると言われています。詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
花が咲き終わったら!植え替えにチャレンジ
植え替えは春(4〜5月)、遅くとも6月までに行いましょう。