胡蝶蘭を苗から育ててみよう!初心者でも簡単な育て方
大輪の花を咲かせる優美な胡蝶蘭。ギフトやお祝いではよく見かけるけど、実は自宅で苗から育てることもできる胡蝶蘭。育て方が難しそうなイメージがある胡蝶蘭ですが、品種によっては初心者でも花を咲かせられます。この記事では、胡蝶蘭の苗の選び方やポイント、育て方などをご紹介します。
胡蝶蘭の苗の基本
「苗から胡蝶蘭を育てたい!」とお考えのあなたは相当な胡蝶蘭好きです!確かに、あの大輪の花を自分が苗から育てたとしたら、かなりの達成感が感じられそうですよね。そんなあなたに、まずは胡蝶蘭の苗の基本をご紹介します。
胡蝶蘭の花を苗から育てて咲かせてみよう
胡蝶蘭を苗から育てる、とお考えの方でしたらご存知かと思いますが、胡蝶蘭は種から育てるのは非常に難しいお花です。インターネットで検索していただければわかりますが、種を販売しているネットショップはあまり多くありません。
なぜなら、種から育てるためには、必要な栄養素を入れさらに発芽させるために無菌状態を作るなど、環境管理が難しいからです。なので、「お花が咲く前から胡蝶蘭を育てたい!」と思った方は、苗から育てていくのが無難と言えるでしょう。もちろん、苗から育てるのも努力が必要ですので、お花が咲いたときにはきっと感動できますよ!
胡蝶蘭の苗の種類
まず、胡蝶蘭の苗の種類を3つご紹介します。ご家庭ですぐに育成が始められるようなセットも販売されていることから、フラスコ苗から育てるかたが多いようです。
- フラスコ苗 無菌状態になっている苗です。
- 実生苗 花同士を交配させ種を取ったものです。実生苗には、セルフ苗とシブリング苗があります。 セルフ苗:セルフと書いてある通り、ひとつの株の花粉とめしべを交配させた苗です。 シブリング苗:別株を交配させた苗です。
- メリクロン苗 良いと思われる個体をバイオ技術で増殖させた苗です。
胡蝶蘭初心者が知っておくべきこと
苗を購入した後の育て方はのちほど詳しくご紹介しますが、まずは、胡蝶蘭は熱帯地域が原産であるということを覚えておいてください。野生の胡蝶蘭は高温多湿を好み、明るいけれど直射日光の当たらない場所、風通しの良い場所で育ちます。
苗から胡蝶蘭を育てる際もできるだけ同じような状態を保つとうまく育ってくれます。胡蝶蘭をどこに置けばいいのか、水やりはどれくらいすればいいのか?と迷ったときは、胡蝶蘭が本来育った環境を思い出して近い状態にしてあげてください。
胡蝶蘭の基本のお手入れ、育て方についてはこの記事を確認してくださいね。
胡蝶蘭の苗の購入場所、価格の相場は?
それでは、胡蝶蘭の苗はどこで売っているのでしょうか?皆さんが苗を購入すると思われる、店頭・農園・通販の3つのそれぞれのメリットなどをご紹介します。
購入先は「店頭・農園・通販」
・ 店頭
蘭展や胡蝶蘭専門店、お花屋さんやホームセンター、デパートの生花売り場などの実店舗で販売しています。
・ 農園
胡蝶蘭農家が育てた胡蝶蘭の苗を、消費者に直接販売しています。農家に行くこともできますが、インターネットでの販売がほとんどのようです。
・ 通販
サイト上の店舗での販売です。実店舗と通販を並行しているところもあれば、通販のみという場合もあります。
それぞれの購入先のメリットは?
・ 店頭
その場で実際に苗を確認できることが最大のメリットといえるでしょう。質問があればその場でスタッフに確認できることも安心できるポイントです。
・ 農園
胡蝶蘭農家からの直接販売のため、中間マージンがなく、高品質な胡蝶蘭を比較的低価格で購入できる可能性があるのがメリットです。サイトでは農園の紹介などもされているので、胡蝶蘭の株がどのような環境で育ったかも確認できます。
・ 通販
いつでもどこでも気軽に注文できるのがメリットです。複数の農園から仕入れを行っている通販会社もあるので、たくさんの種類から選ぶことができます。価格帯も様々なので、ご予算に合わせて選ぶことができますね。
通販に関してより詳しく知りたい方はこの記事が参考になりますよ!
胡蝶蘭の苗、価格の相場は?
胡蝶蘭の苗の相場は、1株1,600円~2,000円台が多いようです。株だけでなく、すぐに育成が始められるように鉢や水コケがセットになっている場合や、何株かまとめて販売している場合もあります。また胡蝶蘭の品種によっても価格が変わってきますので、購入する際に確認しましょう。
胡蝶蘭の苗の選び方
どこで胡蝶蘭の苗を買うことができるかわかったところで、次は苗の選び方をご紹介します。大輪の胡蝶蘭が咲いてくれることをイメージして、元気な苗を選びましょう!
良い苗の葉はハリとツヤがある
良い苗は葉が長く、ハリとツヤがあります。葉が上を向いているほど元気ですので、垂れ下がっていたり、黄色に変色してしまっているものは避けましょう。
また、苗自体が大きいことも重要です。大きな苗ほど乾燥にも強く、病気や害虫がついてしまっても持ちこたえる力があります。もし、苗が透明なポットに入っているようでしたら、根の状態も確認しましょう。白や緑の健康な根が張っている苗を選びましょう。
まずは丈夫で育てやすい品種から
洋ランの中には丈夫で咲きやすい品種と、枯れやすかったり、育ちにくい品種があります。苗から胡蝶蘭を育てるのが初めてという方は、丈夫な育てやすい品種から始めることをおすすめします。例えば、シンビジウムやデンドロビウムといった品種です。低温種の代表とも呼ばれる品種で、東京の都市でも1年中屋外で育てられるともいわれています。
育てにくい品種では、夜間の高温を嫌うクールオーキッドと呼ばれるものがあります。代表的なものではミルトニア、リカステなどです。夜でも15℃以下を好むといわれており、関東以西では夏を越すのが難しいといわれています。
胡蝶蘭の苗を購入したら?
それでは、皆さんが購入されることが多いと思われる、フラスコ苗の胡蝶蘭の育て方をご紹介します。