カキツバタ(燕子花)の花言葉|由来や誕生花、怖い意味はある?アヤメとの見分け方も解説
我れのみやかく恋すらむかきつはた丹つらふ妹はいかにかあるらむ(作者不明)
…こんな風に恋をしているのは私だけなのでしょうか。カキツバタのように美しいあの娘はどうしているのでしょうか。
かきつはた丹つらふ君をいささめに思ひ出でつつ嘆きつるかも(作者不明)
…カキツバタのように美しいあの人を思い出してはため息をついてしまう。
かきつはた佐紀沼の菅を笠に縫ひ着む日を待つに年ぞ経にける(作者不明)
…佐紀沼の菅を笠に編んで着る日を待っていましたが、年月だけが経ってしまいました。
かきつはた左紀沢に生ふる菅の根の絶ゆとや君が見えぬこのころ(作者不明)
…カキツバタが咲いている左紀沢の水辺に生える菅(すが)の根が絶えてしまうのでしょうか。あなたのお出でも絶えてしまいましたね。
かきつばた衣に摺り付け大夫の着襲ひ猟する月は来にけり(大伴家持)
…カキツバタで染めた服を着つけた大夫(ますらお)が刈りに出る季節になりました。
カキツバタ(燕子花)と同じアヤメ科の花は?
カキツバタと同じアヤメ科の花には、アヤメ、グラジオラス、クロッカス、サフラン、ハナショウブ、フリージアなどがあります。
まとめ
カキツバタは万葉集にもたくさん登場する、日本で古くから愛されているお花です。花言葉や漢字の由来も味わい深いものばかりですね!アヤメ、ハナショウブとは混同しがちですが、群生地やお花の模様からどの種類か見分けることができます。漢字の由来などと合わせて知っていると、ふとした時にトリビアとして披露できるかもしれませんね!
1 2