スミレ(菫)の花言葉|種類・色別の意味や由来、怖い意味、英語も?
スミレ(菫)の用途
スミレは山菜としても使われます。葉は天ぷらやおひたし、花はお吸い物として食べられます。ただしスミレによく似たパンジーやニオイスミレには有毒なものもあるため、注意が必要です。
スミレ(菫)の育て方
スミレは日当たりの良い場所を好みます。地植えでも鉢植えでも育てられますが、鉢植えの場合は夏の直射日光などは避けたほうが良いでしょう。スミレは根が深いため、鉢植えは深鉢を選びます。鉢植えは表面の土が乾いたら水を与えます。地植えでは水やりは必要ありません。種は冷蔵庫に保管しておくと、病害虫で枯れたときや株の寿命が尽きたときに新しくまくことができます。
スミレ(菫)の歴史
スミレは野に咲く花として古くから世界中で愛されている花です。古代ギリシャでスミレは薬草として使われていました。ヨーロッパではキリスト教で聖母マリアとスミレが関連付けられており、謙虚さの象徴とされています。 ナポレオンはスミレが好きで、ジョゼフィーヌ妃の誕生日である5/29にはスミレを贈っていたといわれています。ナポレオンがエルバ島に追放される際、ジョゼフィーヌ妃に「スミレが咲く頃には戻ってくる」という言葉を残したという話もあります。 また、スミレはイギリスのヴィクトリア女王が好んだ花としても有名です。
スミレ(菫)の逸話
ギリシャ神話には、スミレにまつわるこんな話があります。 フィリシアにはイアという美しい娘がおり、彼女には羊飼いの婚約者がいました。アポロンはイアに恋をしますが、彼女は婚約者がいるためアポロンの愛を受け入れられませんでした。怒ったアポロンはイアをスミレの姿に変えてしまいました。 また、ローマ神話では別の話もあります。愛と美の女神ヴィーナスとキューピッドは散歩中、踊っている乙女たちに出会います。ヴィーナスがキューピッドに「あの乙女たちと私、どちらが美しいか?」と聞いたところ、キューピッドが乙女たちと答えたため、怒ったヴィーナスは乙女たちを殴りつけて紫色に腫れた顔にしてしまいました。かわいそうに思ったキューピッドは、乙女たちをスミレの花にしたのだそうです。
まとめ
スミレの花言葉は、「誠実」、「謙虚」、「小さな幸せ」です。花言葉はスミレの可憐な姿が由来となっています。 スミレの英語の花言葉は、「faithfulness(誠実)」「modesty(謙虚)」です。フランス語では「discrète(慎み深い)」、ドイツ語では「unschuldig(純真)」、「jungfräulichkeit(処女)」、「bescheidenheit(謙虚さ)」などがあります。 スミレの花名は墨入れ(墨壺)と花の形が似ていることに由来します。 スミレはギリシャ神話やローマ神話にも登場し、日本だけでなく世界中で古くから愛される花です。