5月5日の誕生花|花言葉の由来、誕生日の有名人、何の日かも解説
5月5日の誕生花:アヤメ
アヤメは、アヤメ科に属する多年草で、山野の草地に生える植物です。高さ40~60cmほどの直立した茎を持ち、紫色に網目模様が入った花を咲かせます。この網目模様が「アヤメ」という和名の元となっています。英名は「アイリス」といい世界中で親しまれています。
アヤメの花言葉
アヤメの花言葉は、よい便り・メッセージ・希望などです。何かよい知らせを届けてくれるような、そんなイメージがありますね。アヤメの花言葉にはどんな意味があるのか、由来を探ってみましょう。
アヤメの花言葉 よい便り・メッセージ・希望 の由来はギリシャ神話からきています。神々の王であるゼウスは、侍女であるイリスに目をつけ、執拗に求愛をします。困ったイリスは、ゼウスの妻であるヘラの計らいで、虹を渡る女神に転身してもらい、神々の使者となりました。
このお話にちなんでアヤメの英名は「アイリス」と名付けられ、花言葉は虹を渡って届けられる便りを暗示しています。
アヤメ(アイリス)の英語の花言葉は、message(伝言、メッセージ)・hope(希望)・faith(信頼)・friendship(友情)・wisdom(知恵、賢さ)です。これらもギリシャ神話のイリスとゼウスのお話が元になっています。
アヤメが誕生花の日
アヤメが誕生花にあたる日は、4月17日・5月5日・5月10日・6月6日となっています。アヤメの開花時期に合わせているようですね。
アヤメの季節・開花時期
アヤメの開花時期は5~6月頃です。春が落ち着き梅雨の季節に入るころが開花のピークとなります。
5月5日の誕生花:オジギソウ
オジギソウはマメ科でネムノキの仲間の植物です。ブラジルが原産地で、日本にはオランダ経由で江戸時代に入ってきたといわれています。
オジギソウは別名を「眠り草」ともいい、葉を触ると閉じてしなだれる性質があります。これは外部の刺激や捕食者から身を守るためで、この様子がお辞儀をしているように見えることから「オジギソウ」の名前がついています。
シバザクラの花言葉
オジギソウの花言葉は、繊細な感情・感受性・敏感 です。なんだかとてもナイーブな印象を受けますね。オジギソウの花言葉にはどのような意味があるのでしょうか?花言葉の由来をもとに考えてみましょう。
オジギソウの花言葉にあたる 繊細な感情・感受性・敏感 は、オジギソウの葉に軽く触れるだけで、葉が閉じてしなだれることにちなみます。オジギソウの花言葉は、何か繊細なことを表現するときに効果的に使えそうですね。
オジギソウの英語の花言葉は”delicate feelings(繊細な感情)”と”sensitiveness(感受性、鋭敏)”です。やはりオジギソウのもつ敏感なセンサーからイメージされており、洋の東西で大きな違いはみられません。
オジギソウが誕生花の日
オジギソウが誕生花にあたる日は、5月5日のほかに1月26日・1月31日などです。オジギソウの誕生花は、開花時期とはあまり関係のない日付となっています。
オジギソウの季節・開花時期
オジギソウの開花時期は7~10月頃で、特に夏場が旬の季節です。開花時期が長めなので、オジギソウの花は比較的長い期間楽しめます。
5月5日の誕生花:ハナショウブ
ハナショウブは梅雨頃に水辺に咲く、アヤメ科の植物です。カキツバタやアヤメとよく似ていますが、花弁の付け根部分が黄色く、アヤメに見られる網目の模様がありません。また、葉のかたちや葉脈の力強さがカキツバタとは違います。
ハナショウブは花の優美さやそのたたずまいに人気があり、開花時期には全国のハナショウブ園は多くの人で賑わいます。ちなみに端午の節句にしょうぶ湯として使われているのは、サトイモ科のショウブでハナショウブとは違う植物です。
ハナショウブの花言葉
ハナショウブの花言葉は うれしい知らせ・伝言・優しい心・優雅・心意気 です。言葉の種類ごとに系統がわかれているようですが、これにはどのような意味や由来があるのか調べてみました。
ハナショウブの花言葉「うれしい知らせ」と「伝言」は、アヤメ科の植物に共通する花言葉なので、ハナショウブもこれにあたります。「優しい心」と「優雅」は、力強くまっすぐに立つ姿と、優美な花のかたちにちなんでいます。一方の「心意気」は、5月5日に端午の節句の飾りにハナショウブを用いることに由来してつけられました。
ハナショウブは日本や朝鮮半島を原産地とする植物で、英名は「Japanese Iris」といいます。花言葉に西洋での特別な違いはありません。
ハナショウブが誕生花の日
ハナショウブが誕生花にあたる日は、5月5日と6月8日です。ハナショウブを飾る端午の節句と開花の時期にそれぞれ重なっているようです。
ハナショウブの季節・開花時期
ハナショウブの開花時期は、6月初旬から中旬頃になります。同じ仲間のアヤメやカキツバタよりは、少し遅い開花時期となっています。
5月5日生まれの偉人・有名人
5月5日生まれの偉人や有名人はどのような人物がいるのでしょうか?この日に生まれた歴史上の人物として名前が挙がるのが、19世紀の哲学者・経済学者であるカール・マルクスです。深い洞察力と先見の明から「マルクス主義」を提唱し、社会に大きな影響を与えました。現在でもマルクスの思想は高く評価されています。
その他にも画家・建築家のヴィクトル・ハルトマンやテレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターも5月5日生まれです。日本の有名人では、モデルで歌手の中川翔子さんや俳優の渡部篤郎さんなど、ビッグネームが並んでいます。
5月5日は何の日?
5月5日は、季節の節目に行われる伝統行事「五節句」のひとつとされる端午・菖蒲の節句にあたります。古来よりこの日は邪気を払い、男児の健やかな成長を願う日でした。その名残から現代の日本では、国民の祝日である「こどもの日」に制定されています。
5月5日の子どもの日は春の大型連休ゴールデンウィークの最後にあたり、全国でさまざまなイベントが執り行われています。また、5月5日は「薬の日」や「自転車の日」などにもなっています。
まとめ
5月5日の誕生花であるアヤメ・オジギソウ・ハナショウブについて紹介しました。アヤメとハナショウブは近い種類の植物なので、その違いを見つけるのに好奇心と探求心を掻き立てられます。またオジギソウも見た目や生態の個性が強く、興味がつきませんね。
花言葉もそれぞれによくあった素敵なものが多いので、大切な人に贈る言葉にぴったりです。誰かに伝えたい気持ちがあるときには、これらの花言葉を使ってみてはいかがでしょうか。