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ラナンキュラスの育て方・栽培方法|手入れの仕方、上手に育てるコツ

水やりのタイミング

ラナンキュラスは、乾燥した地中海沿岸地方が原産の植物であるため多湿を好みません。過度な水やりは根腐りの原因になるので、十分に注意しましょう。

具体的には、土の表面が乾いたら、暖かい太陽が出ている日の午前中にたっぷりと水をあげるのが最適なタイミングです。5月頃には葉が黄色くなり始めるので、その時期を目安に水やりの頻度を減らしていきましょう。葉が完全に黄色くなったら、水をあたえるのを完全にやめましょう。

置き場所

ラナンキュラスは夏には休眠してしまう耐暑性に弱い植物ですが、育てるときは日当たりと風通しの良い場所に置くことが重要なポイントです。直射日光が当たる場所だと花や葉を傷めてしまう可能性があるので、適度に日光が当たる場所を探しましょう。

また、耐寒性のあるラナンキュラスですが、冬場に花壇などに植え付ける際は、霜が降りる季節・場所を避けてください。霜が降りるほどの寒さには耐えられず、球根が腐ってしまう原因になるので十分に注意しましょう。

肥料は必要?

綺麗な花をたくさん咲かせるためには、追肥が必要です。植え付け前の土作りをしっかり行った上で、ラナンキュラスが成長して花を咲かせ始めたら、液体肥料、もしくは緩効性肥料を足してください。液体の場合は約1〜2週間に1度、緩効性肥料は1〜2ヶ月に1度が適切なタイミングです。

ラナンキュラスが枯れ始めたら、追肥をストップしてください。肥料を与え続けてしまうと、球根が腐ってしまい、翌年も花を咲かせられなくなってしまいます。

開花後にすること

開花後、葉の色が黄色くなり始めてそのままにしておくと、花びらが葉の上などに落ちて腐り、灰色かび病が発生してしまいます。これを防ぐためにも、花びらが落ちる前に早めに花がら摘みをしましょう。葉が完全に枯れて、土が完全に乾いているのを確認したら、球根を掘り起こして風通しの良い日陰で1週間ほど乾燥させます。その後は、ネットの袋に入れ、次の植え付け時期まで日陰で保存しましょう。

ラナンキュラスの増やし方

ラナンキュラスの増やし方

ラナンキュラスは「分球」もしくは「種まき」で増やせます。種を収穫して増やす方法は、発芽率が良くなく、分球が一般的です。増やし方の方法や時期はそれぞれ異なるので、さっそくみていきましょう。

分球で増やす

地中で大きくなった球根を分けて増やすことが「分球」です。花が咲き終わったあとの5月から6月に球根を掘り上げて、分球を行いましょう。

掘り上げた後は、絡まり合った根の塊が折れないよう、球根を丁寧に手で分けます。球根の根本にある白い短毛は、ラナンキュラスが目を出す部分です。球根を分ける際は、この部分がそれぞれに付くようにしましょう。

その後、水で球根を洗い、ネットの袋などに入れて陰干しします。そして、次に植える10月頃まで風通しの良い日陰で保管しておきましょう。

種で増やす

種で増やす場合は、開花してから1〜2ヶ月後にラナンキュラスがつける種を採取する必要があります。種が腐ってしまうのを防ぐためにも、種の採集は湿気の少ない晴れている日に行いましょう。

採取した種は、天日干しをして、サヤから外しましょう。種が乾いたら保存用の紙袋などに入れて、それを密閉容器に入れてさらに乾燥させます。カビが生えないように十分に注意して、種まきの時期まで保管しておきましょう。

ラナンキュラスを育てる時に気をつける害虫や病気

ラナンキュラスを育てる時に気をつける害虫や病気

綺麗な花を咲かせるためにも、ラナンキュラスがどんな害虫や病気の被害を受けやすいか知っておきましょう。

気をつけるべき害虫

ラナンキュラスを育てる際に特に気を付けるべき害虫は、10~5月頃に発生するアブラムシと、3~5月に発生するハモグリバエ(エカキムシ)です。

アブラムシは、若い葉やつぼみにつきやすいとされていますが、アブラムシに効く殺虫剤を散布すると簡単に駆除できます。

ハモグリバエはハエの幼虫で、葉の中に潜り込んで、幅1~2mm程の白い筋をつけます。観賞価値を下げてしまうだけでなく、生育不良の原因にもなるので、葉が増え始める際に適用する殺虫剤をまいて、しっかりと予防しましょう。

気をつけるべき病気

ラナンキュラスは、灰色かび病など、湿気が原因で発生する病気にかかりやすいです。水やりのときは極力葉を濡らさないようにし、日光が当たる場所で乾燥させながら管理すると予防につながります。また、上述の通り開花後の花がら摘みを行うことも重要です。

もし、灰色かび病が発生してしまった場合は、病気の箇所を取り除いて殺菌剤を散布し、乾燥させるために風通しのよい場所で管理しましょう。

ラナンキュラスと相性のいい寄せ植え植物

ラナンキュラスと相性のいい寄せ植え植物

ラナンキュラスには様々な品種があり、同じ品種のなかでも一株一株大きさや色合いが異なっておりそれぞれの個性が強いので、寄植えにピッタリの植物です。ラナンキュラスの違う品種同士を寄植えにしても良いですし、色合いだけ統一するようにして他の種類の花やリーフを寄植えをすると非常におしゃれに仕上がります。自分好みの色で寄植えを楽しんでみてくださいね。

まとめ

今回は、春に優美な花を咲かせてくれるラナンキュラスの育て方について解説しました。見ているだけで華やかな気分を味わわせてくれるこの花は、贈り物にピッタリなだけでなく、自分で育てても晴れやかな気分にさせてくれます。最適な育て方を参考にして、華麗な花をできるだけ長く楽しみましょう。

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