キュウリのプランターでの育て方・栽培方法!種・苗の選び方や美味しく育てるコツ
・整枝 支柱やネットに沿ってつるが伸びていくように調整する『誘引』という作業を週に一度を目安に行います。親づる1本ずつで管理するのが基本です。親づるから生える子づるは、節は2つまでを残し、残りは摘芯しましょう。
・摘芯 親づるを対象に、子づるや孫づるを増やすために行います。摘芯をすると、花が多く咲き、実が付きやすくなります。キュウリが生長してきたら、先端部分をダイナミックに切りましょう。目安として、親づるが170cm程度になったら実施してください。
・脇芽取り 地面に一番近い部分の親づるにつく脇芽は摘み取るのがベスト。その上のものは、子づるとしてとっておきましょう。こちらも、実を多くつけることが目的です。
成長を促す追肥を大切に
キュウリの追肥をするタイミングは、実がなり始めたころです。生長のスピードが速いので、一気に栄養不足になってしまうため、2週間に1回のペースを欠かさず行うことがポイントです。
肥料不足は、形が曲がってしまうなどの原因にもなりますが、くれぐれも、量を与えすぎないように、かつ、根に直接当たらないように注意してください。脱水症状を起こしてしまい、生育不良になってしまいます。
量もタイミングも、適切に行うことが重要です。
病気や害虫対策もしっかりと
代表的な病気には、『うどんこ病』などの、カビが発生するものと、アブラムシやアザミウマの伝染によるウィルスが原因となるものがあります。
いずれも、枯れてしまったり、生育不良の原因となりますので、対策が重要です。
カビが原因になる病気は、乾燥が原因で発生しやすいのが特徴です。葉に症状が出るので、目視で確認できたら、葉を切り取っていきましょう。
ウィルス性のものは、とにかく駆除を行うことが重要です。アザミウマは駆除するのが難しいため、こまめに症状が出た葉や茎を摘み取りましょう。
害虫としては、ウリ科の植物につきやすい『ウリハムシ』にも注意が必要です。葉を食べてしまったり、植え替えが必要になるほどのケースもあるため、農薬も視野に入れましょう。
おすすめしたいキュウリ(胡瓜)の品種
ひとくちに「キュウリ」と言っても、昔ながらのものから品種改良されたものまで様々。病害虫に強い種類は育てやすいので、初心者の方にはおすすめです。それぞれ、歯触りや味わいも違うので、サラダ、漬物など、作りたいものをイメージしながら選んでもいいかもしれません。
病害虫に強い『夏すずみ』
シーズンは夏秋。病害虫に強く、理想的な形で収穫しやすいので、初めてキュウリを育てて まずは成功体験を積みたいという方にとてもおすすめです。
歯触りのよさが特徴『神田四葉キュウリ』
品種改良をされたものが多い中、これは昔ながらのキュウリ。皮にイボイボがあるので硬そうなイメージですが、実はやわらかいのが特徴です。歯触りはシャキシャキしており、漬物にぴったりです。
イボなしで生食に最適『あまうまサラダキュウリ フリーダム』
これも病気に強く、育てやすいので初心者の方にピッタリです。イボがなく、歯切れの良さがあり、サラダや浅漬けに向いています。甘み、香り、テリがあるのが特徴です。
まとめ
『プランター』『支柱』『ネット』『苗』『肥料』。これらのグッズを揃えたら、スムーズにキュウリの家庭菜園をスタートできます。水やりや肥料のやり方が、収穫量を左右するので、しっかりとコツをつかんでください。
キュウリは育てやすい野菜ですが、つるが伸び、葉が広がりやすい特性上、こまめに摘芯などの整備を行い、害虫にはくれぐれも注意しましょう。病気に強い品種もそろっているので、まずはホームセンターに足を運び、実物を一式見てみるのはいかがでしょうか。