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椿(ツバキ)の育て方|植え替えの時期や増やし方、注意すべき害虫

植え付けてから2年ほどは土の表面が白く乾燥したらたっぷりと水をあげましょう。根付いた後、庭植えは基本的に雨などの自然の水で十分なので水やりは不要です。真夏で乾燥が激しい場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをしましょう。鉢植えは引き続き、土の表面が乾いたら水やりをします。

椿(ツバキ)に必要な肥料

椿に必要な肥料は、庭植、鉢植え共に秋と春の年2回です。春は花が終わり、芽吹き始める前の3月下旬~4月中旬、秋は暑さがおさまりはじめる9月下旬~10月上旬が適期です。肥料を与えすぎると肥料焼けを起こすので注意しましょう。

庭植えは有機肥料または化成肥料を、鉢植えの場合は固形の有機肥料または化成肥料を与えます。有機肥料は化成肥料に比べ、多く与えてしまっても問題が起きにくいので安心感があるでしょう。

酸性の土壌を好む椿はアルカリ性の土壌になると葉が黄色く変色します。石灰や草木灰などアルカリ性の肥料は避けましょう。

椿(ツバキ)のお手入れ剪定の時期と方法は?

椿の剪定は花が散る3月下旬~4月上旬に行います。目的は樹形を整えること、枝数、花数を増やすことです。立枝や戻り枝、交差枝、並行枝を切り落とします。

椿(ツバキ)の植え替えの時期と方法は?

椿(ツバキ)の植え替えの時期と方法は?

椿の植え替えの時期は、植え付けの時期と同じです。春は2月中旬から6月中旬まで、秋は9~11月までが適期です。真夏を真冬を除いた時期、と覚えておきましょう。

適期になったら1~2号大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの手間を省きたいからといって、大きすぎる鉢に植えると、枝ばかりが生長し、花がつきにくくなる可能性があります。1号大きな鉢に変えた場合は2年、2号大きくした場合は3年を目安に植え替えを行います。

赤玉土と鹿沼土を混ぜ合わせた土を鉢に入れ、根を崩さないように植え付けます。植え付け後は鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげましょう。

椿(ツバキ)の増やし方が知りたい!

椿(ツバキ)の増やし方が知りたい!

椿は種まき、挿し木、接ぎ木で増やすことができます。種まきの方法は先ほど紹介しました「種から育てる方法」を参考にしてください。接ぎ木については元となる台木を探すのが難しいので、ご家庭では一般的ではありません。ここでは挿し木の方法についてご紹介します。

挿し木

挿し木の適期は6~8月です。春に伸びた枝を10~20cm程切って挿し穂を作ります。葉は枝先の3~4枚を残して他は取り除きます。残した3~4枚の葉は先を半分ほど切り落とし、水分が蒸発しすぎるのを防ぎましょう。活力剤を混ぜた水に挿し穂を30分ほど漬けて水揚げします。

挿し木用の土か、赤玉土または小粒の鹿沼土を用意し、挿し穂を挿します。日陰で管理し、水は十分にあげましょう。翌年の5~6月頃に植え替えできる大きさまで生長します。

椿(ツバキ)を育てる時に気をつける病気や害虫

椿(ツバキ)を育てる時に気をつける病気や害虫

すす病

カイガラムシやアブラムシが原因となって発生する病気です。葉や枝に黒いすすの様なものがついたようになりますが、これはカビの一種です。見た目が悪くなるだけでなく、光合成しにくくなり栄養が作られず、木が弱くなる原因にもなるので、見つけたらすぐ薬剤使って取り除きます。原因となるカイガラムシは5~7月に殺虫剤を使うことで防ぐことができます。

花腐菌核病

花びらに茶褐色の斑紋ができ、花を枯らす原因となります。雨が多い時期に発生しやすい病気で、見つけたら他の花に伝染する前にすぐに花を摘みましょう。花びらに水がかからないように水やりをするのも予防の一つです。

チャドクガ

5~6月、7月下旬~9月にかけて幼虫が発生します。チャドクガは葉の裏に散乱して、孵化すると数週間で分散して被害が広がります。幼虫は葉を食い荒らしますので、見つけたらすぐに葉ごと取り除きましょう。数が多い場合は毛虫用の殺虫剤を用いて駆除します。

まとめ

日本の気候に合った椿は育てやすく、お庭がなくても鉢植えで楽しむことができます。既に椿の木がある方は、少し難しいのですが種から育てるのも楽しみの一つですね!チャドクガなどせっかくの美しい椿を台無しにしてしまいますので、こまめに観察して早めの駆除を心がけましょう。

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