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アロエ栽培に適した土とは?土の作り方と肥料の与え方

アロエは、ガーデニングでも鉢植えでも育てやすい多肉植物です。観賞用だけでなく、健康のため美容や食用にも利用されています。アロエ栽培には、排水性がよく保湿性があり、中性~弱酸性の土が最適です。カビや根腐れを防ぎ丈夫なアロエを育てられます。

アロエの基本情報

アロエの基本情報

アロエは、食用にアロエ・ベラ、薬用にキダチアロエで代表される多肉植物です。アロエという名前の由来は、アラビア語のAlloeh(アロッホ)からきています。アロエは食べたときに舌にしびれを感じることから、Alloeh(アロッホ)=苦味があてられました。

・学名:Aloe(アロエ)、別名:蘆薈(ロカイ)、科名 / 属名:ススキノキ科 / アロエ属 ・原産地:アフリカ、アラビア半島、ソコトラ島、マダガスカル、マスカレン諸島 ・開花期:12~2月 ※種類により不定期、花の色:赤、オレンジ、黄色、複色 日本でも昔から「医者いらず」といわれるくらい、アロエは薬用として親しみがありました。

アロエの基本的な栽培方法

アロエの基本的な栽培方法

アロエは、ある程度の耐寒性・耐暑性もあるので、園芸初診の方にも育てやすい多肉植物です。ふっくら肉厚な葉に水分を貯めるため、適度な水やりだけでも育ちます。ポイントは、アロエ栽培に適した土壌であるかどうかです。水はけがよく、保水性が高いものであればほぼ合格です。年間通して風通しが良く、日当たりが良いところに置きましょう。そして2年に1度くらいの割合で植え替えをしましょう。生育状態が良い場合は、株分けや挿し木を行いアロエを増やすこともできます。

アロエ栽培に最適な土

アロエの原種は乾燥地帯で生育されたものが多く、土が乾いていても育つ強健な性質があります。アロエを枯らしてしまう原因は、過剰な水分摂取です。土の中に水分が多すぎると、カビを繫殖させ根腐れを起こしてしまうからです。アロエ栽培に適した土の条件は、排水性と保水性・保肥性、土の酸度は中性から微酸性であることです。適度な保水で肥料がなじみやすく、余分な水分が停滞しないよう排水も良いことが重要です。一般的には、ホームセンターなどで購入できる市販の多肉植物用・サボテン用の培養土で十分対応できます。

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用土配合について

アロエ栽培の最初の1歩は、土づくりといわれています。水はけのよい土、水はけを確保することが大切です。市販のものでも十分適していますが、自分で配合する場合の割合を紹介します。 ・赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1 または 赤玉土(小粒)7:腐葉土2:川砂1 ・鹿沼土(小粒)2:赤玉土(小)2:ピートモス2:川砂2:くん炭2 上記のものを混ぜて使用します。使用する鉢底に砂利を敷くなど、水はけを確保する工夫も必要です。

肥料について

アロエ栽培には、基本的に肥料は不要といわれています。栄養過多で、アロエの生育に影響を及ぼしかねないからです。ただし、適度な肥料であれば、アロエの成長に効果を発揮し、丈夫で強いアロエを育てるために必要です。花用・野菜用の化成肥料を使います。液体肥料であれば、規定量の半分ほどに希釈したものを1回/2週間のペースで与えましょう。緩効性肥料であれば、アロエの株元に1回/2か月のペースで置き肥しましょう。化成肥料に抵抗のある方は、発酵鶏糞や発酵油粕のような有機肥料を使用しましょう。

植え替えについて

アロエの植え替えは、アロエをリフレッシュさせるために行う作業です。古い土から新鮮な土に植え替えることで、生育状態が良くなります。また、アロエの成長に合わせ、鉢の大きさを替えるためにも植え替えは必要です。植え替え時期は通年いつでもできますが、春先3~5月に行うと、夏に向けて成長を促進させます。

アロエ栽培に適した環境

アロエは、直射日光を避け、風通しの良い環境が栽培に適しています。種類により適度な耐寒性はありますが、霜・積雪・凍結にはダメージを受けやすくなっています。屋外でも栽培は可能ですが、冬の時期は室内で育てるようにしましょう。

水やり

アロエは乾燥に強いため、こまめな水やりは不要です。葉に水分を貯める多肉植物であるので、多少放置したままでも枯れることはありません。春~秋は、土の表面が乾いたときにたっぷり水を与えましょう。冬の時期は、水やりがほとんど不要です。アロエ栽培の失敗の原因は、過剰な水分補給のため根腐れを起こすことです。水分補給のタイミングを見極めることが大切です。

日当たり・置き場所

アロエ栽培には、日当たりが良く、風通しの良い場所が最適です。日に良く当てることで株が丈夫に育ち、耐寒性も増えてきます。寒さには弱いので、気温が低すぎる場所や日陰は避け、明るい場所に置くようにしましょう。冬の時期は室内栽培にしましょう。

害虫や病気に注意

アロエは病気になりにくい性質ですが、害虫には注意しましょう。 ー害虫ー春~秋の生育期に注意 ・カイガラムシ:貝殻のような風体で、夏場に多く発生します。見つけたら歯ブラシなどで取り除きましょう ・アブラムシ:葉の裏につき繁殖力が強いので、専用の殺虫剤などで駆除するか、1つずつ取り除きましょう。葉裏チェックをこまめにし予防しましょう。 ー病気ー ・ウイルス菌:感染すると葉にまだらな斑点ができるので、気づいたら感染予防のため早めに処分しましょう ・ボトリチス菌:枯れた葉に発生するため、枯葉は早めに取り除きましょう

アロエの効能

アロエの効能

薬用アロエに含まれる成分に効能があります。 1) 炎症鎮静:サルチル酸が傷の炎症を抑え、アロエウルシンが細胞の形成を促す 2) 整腸・胃痛対策:アロイン・アロエエモジン・バルバロインが腸内環境を整え、アロイン・アロエエモジンは胃の環境も整える 3) 日焼け対策: アロエジンがシミの原因となる色素沈着を抑える

アロエの種類

アロエの種類

アロエは、500種の原種が存在します。タイプは大きく1) 薬用・食用、2) 観賞用の2つに分かれます。食用・薬用タイプは、健康食品や美容製品の成分として利用されます。観賞用は、サイズや色味、葉の形状など種類も多く、好みに合わせ選べます。

キダチアロエ

食用だけでなく薬用(傷薬)としても利用されている食用・薬用アロエです。便秘改善にも利用されています。茎から広がる、ロゼット状のギザギザした葉が上に向かって伸びていきます。尖った葉が伸びていくので、鋭い気を発し邪気を遠ざけるといわれています。インテリアや邪気払いとしても活用できます。12月〜2月には、赤や黄、オレンジ、褐色などの花を咲かせ、観賞用としても最適です。

アロエ・ベラ

健康食品や化粧品などの成分に多く利用されている食用・薬用アロエです。健康や美容に良い成分が多く含まれています。殺菌や消毒などの効能も認められ、薬用としても利用されています。アロエ・ベラの花は、黄色の花芽が分岐している状態で単一軸につきます。観賞用として室内のインテリアを引き立てるだけでなく、食用として育てる方も多い人気の品種です。

アロエ ヴァリエガク

点状の白斑と上向きの葉が特徴の観賞用アロエです。流通名を千代田錦と呼ばれています。茎から葉先までのグリーンのグラデーション効果が美しく、観賞用のアロエ品種の中でも上位の人気を誇ります。花茎が短く、オレンジ色の愛らしい花を咲かせることも人気要因となっています。

アロエ・ノビリス

ロゼット状に形成された葉と葉を囲む白いトゲが特徴の観賞用アロエです。流通名を不夜城と呼ばれています。緑と白のコントラストが美しく、観賞用として人気があります。アロエ・ノビリスは、さまざまな交配パターンがあるので、色味や葉姿が株によって違った印象があります。インテリアとして室内に置けば、健康運を上げる気を出すといわれています。

アロエ・アリスタータ

花びらのように美しい葉の形状が特徴の観賞用アロエです。和名が綾錦と呼ばれています。南アフリカを原産地とし、比較的丈夫なアロエです。俯瞰から見ると、ロゼット状の葉の形状が、花びらを均一に並べたような芸術的な印象です。

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