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観葉植物のコバエの予防と駆除。虫嫌いでも簡単にできる方法は?

飛んでいるコバエは逃げてしまう可能性がありますが、土の中や鉢の縁にいる『幼虫』に対してはある程度の効果が見込めるでしょう。

鉢より大きいバケツを用意

鉢ごと水に浸けるため、鉢よりも大きめのバケツかたらいを1つ用意します。そこに水を張り、鉢全体を水に沈めましょう

このとき、勢いよく沈めてしまうと、土までが浮かび上がってきてしまうので、注意しながらゆっくり沈めます。

水に浮いたコバエを捕獲

しばらく水に浸けておくと、土の中の卵やコバエの幼虫が浮き上がってくるので、用意しておいた網ですくいとってください。コバエの卵は1mmに満たない大きさなので、分かりにくいかもしれません。

すくいとった卵や幼虫は新聞紙に包み、さらにビニール袋に入れて捨てましょう。

鉢を水没させてコバエをとるのは昔からよくある方法です。完全に死滅させられるとは限らないため、殺虫剤などを併用するとよいでしょう。

簡単にできるコバエ対策は?

せっかく幼虫や卵が駆除できても、発生する要因が残っていれば、コバエは繁殖し続けます。コバエが好む環境を作らないためには、何をすればよいのでしょうか?簡単にできる4つの対策を紹介します。

水やりの回数を見直す

観葉植物の水やりの回数は適切でしょうか?チョウバエは、腐食した植物や湿った土を好み、1度に100個以上の卵を産みつけます。

水やりの回数が多すぎると、土の表面が常に湿った状態になるので、チョウバエの繁殖には格好でしょう。

水やりの基本は『土の表面が完全に乾いてからたっぷりと与える』です。土の表面が白っぽくなり、指で触っても土がつかなくなったときに与えてください。

特に冬場はなかなか土が乾かないので、月に数回の水やりで十分なこともあります。

受け皿の水をためない

水やりをすると、鉢の底から水が溢れ出してきます。受け皿に溜った水を放置しておくと、根が呼吸できなくなるだけでなく、チョウバエが集まる原因にもなります。

チョウバエは、ヘドロや水あかを好み、湿り気のある薄暗い場所に卵を産みつけます。水やりのたびに受け皿の水をしっかり捨てて、鉢底や鉢を乾かすようにしましょう。

定期的に受け皿をきれいに洗浄して、水あかがつかないようにするのも大切です。

土や肥料の種類に注意

植物の成長には栄養たっぷりの土を使いたいところです。しかし、キノコバエは腐葉土や有機肥料を好むため、有機肥料の含まれていない土や無機土に替えてみることをおすすめします。

たとえば『赤玉土』は肥料分を含まず、通気性・保水性・保肥性に優れています

赤玉土のみで植物を育てるのは不可能ではありませんが、養分を必要とする観葉植物も多いため、土の表面に厚めに敷き詰めて使うのがよいでしょう。

また、『ハイドロカルチャー』に適した観葉植物を選び、室内に土を持ち込まないという手もあります。

肥料を与えるときは、有機肥料ではなく『化成肥料』を選んでください。有機肥料も化成肥料も植物の栄養という点では、効果は同じです。

木酢液を使う

『木酢液』は炭焼き時などに生じる煙の成分を抽出したもので、木材由来の有機酸が含まれています。殺菌能力が高いため、コバエやほかの害虫の発生を防いでくれるでしょう。

ただし、原液のまま使用すると、虫だけでなく植物までに影響を与えてしまいます。観葉植物に使用するときは、必ず300~1,000倍に希釈し、霧吹きに入れて葉面などに散布してください。

木酢液は農薬代わりにも使われる強い成分なので、ペットや子どもの手が届かない場所で保管しましょう。

さまざまなトラブル対策方法

観葉植物に寄ってくるのは、コバエだけとは限りません。害虫やカビも大きな悩みの種ではないでしょうか?観葉植物のトラブルを減らす対策方法を紹介します。

キンチョールで害虫を駆除

観葉植物をベランダや窓際で育てていると、ときに『害虫』が発生します。主な害虫としては、アリ・アブラムシ・ダニなどが挙げられるでしょう。また、受け皿の溜水には、蚊が集まってくることもあります。

そんなときは、身近にある『キンチョール』を使ってみましょう。キンチョールには『ピレスロイド』という殺虫成分が配合されており、ハエ・アリ・ゴキブリ・ノミ・ナンキンムシ・ダニなどに効き目があります。

もちろん、殺虫できない害虫もいますが、ピレスロイドには害虫を寄せつけない『忌避効果』や『追い出し効果』があるので、使って損はないでしょう。

アルコールスプレーでカビ対策

水のやりすぎや風通しの悪さが続くと、土や鉢に『カビ』が発生します。水やりの回数を見直し、こまめな換気を心がけると同時に、アルコールスプレーでカビを防止しましょう。

使用するのは薬局にある『無水エタノール(エタノール成分99%以上)』です。無水エタノールと水を8:2ぐらいに調節し、霧吹きに入れましょう。

手の除菌などに使える『消毒用エタノール(水分20%を配合)』でも効果は同じです。

鉢の消毒を行う前に、まずは鉢に付着したカビを布などで落とします。その後、鉢全体にアルコールをスプレーしましょう。

虫がつきにくい観葉植物を選ぶ

上記では、虫やコバエを駆除する方法を紹介してきましたが、観葉植物そのものを『虫がつきにくいもの』に替えてしまうのも1つの手です。

たとえばコバエや蚊は湿り気のある場所が好きなので、あまり水やりを必要としない乾燥に強い観葉植物を選ぶのもよいでしょう。

空気を浄化するサンスベリア

虫が発生しにくい観葉植物の代表格といえば『サンスベリア』です。

NASAは空気清浄効果のある植物を50種類選出し『エコプラント』と名付けましたが、中でもサンスベリアはダントツの浄化能力を持っています。

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