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ウメモドキとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介

ウメモドキは成長とともに自然に樹形が整うので、基本的に剪定する必要はありません。混み合ったり伸びすぎたりした枝がある場合に、根元から切り取る程度にします。ただし、若木のウチはひこばえ(樹木の根元から生える若芽)が伸びることがあります。そのままにしておくと養分や水分を若い枝に取られて主幹の勢いが弱まるので、見つけたらすぐに根元から切り除きましょう。ひこばえを成長させると、主幹が枯れることもあるので注意しましょう。

ウメモドキは、長い枝からごく短い枝を出し、その先に花や果実をつけます。長い枝を短く切ってしまうと徒長枝が出やすくなり、花をつける短枝が出にくくなります。どうしても整枝・剪定をしたい場合には、短枝の先を軽く切るようにしましょう。

気を付けたい病害虫

ウメモドキには、病害虫の被害はほとんど見られません。ただし、風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあります

カイガラムシは、硬い殻を作る前の幼虫であれば薬剤散布で退治できます。しかし、成虫になると殻のせいで薬剤の効果が出ないので、歯ブラシなどでこすり落とす必要があります。見つけ次第対処してください。

ウメモドキの増やし方

ウメモドキを増やしたい場合は、挿し芽か種まきを行いましょう。それぞれの方法を解説していきます。

挿し木 挿し木は、新芽が堅くなる前の6月に行います。枝先を長さ5cmほど切って挿し穂を作り、1時間ほど水揚げをします。切り口に発根促進剤をまぶし、挿し木用土や小粒の赤玉土などに挿しましょう。たっぷりと水を与え、土を乾かさないように日陰で管理します。秋になったら、鉢上げしてください。

種まき 10~11月に熟した果実を採取し、水洗いで果肉をすべて取り除いて種だけにします。種は乾くと発芽能力がなくなってしまうため、種まき用土や小粒の赤玉土などにすぐ撒きましょう。戸外で乾かさないように管理し、春の発芽を待ちます。

ウメモドキと同じ科の花

ウメモドキと同じ科の花

モチノキ科には2属約600種類の樹木があり、世界各地に分布しています。それらのうち、日本にあるのはモチノキ属のみ20数種類です。今回はその中から、イヌツゲ、クロガネモチ、モチノキの3種類について特徴などを紹介します。

イヌツゲ

常緑樹であるイヌツゲは、庭木としてよく植えられている低木です。刈込に耐える性質を持ち、生垣のほか玉仕立てや円筒形など、さまざまな樹形に仕立てて楽しめます。葉がツゲ(柘植)に似ているがそれより劣るという意味で、イヌツゲの名前がついたといわれています

一般的な樹高は2mほどで、1~3cmほどの葉の縁には鋸歯があり互生します。雌雄異株で開花期は5~6月、白い4弁の花後にできる果実は秋に黒く熟します。

クロガネモチ

クロガネモチは、関東以西の日本や台湾、朝鮮半島南部、中国の暖地に分布する常緑高木です。刈込よく耐え幹を除いてよく芽が出るため、庭木のほか公園や街路樹などに植栽されています。雌雄異株で、庭木には雌株が好まれます。春の芽吹きとともに前年の葉をいっせいに落とす特徴があり、楕円形の葉をライターなどで炙ると、熱した部分の周辺に黒い環ができる「死環」が現れます。5~6月に淡い紫色の花を咲かせ、直径6mm程の果実は秋に赤く熟します。

モチノキ

モチノキは、日本原産の常緑小高木です。栽培が容易で、生育条件が整った場所では10mを超える高さまで育つこともあります。刈込に耐えるのである程度大きさは保てますが、場所をよく考えて植える必要があります。

モチノキという名前は、樹皮から鳥もち(鳥や昆虫を捕まえるための粘性物質)を作ることが由来です。4月頃に黄緑色の花を咲かせ、10~12月にかけて直径1cmほどの果実が赤く熟します。雌雄異株なので、果実がつくのは雌株だけです。

まとめ

ウメモドキは、赤や黄色などの果実が特徴の花木です。葉の形や、枝を多く出す姿がウメに似ているため名付けられました。水はけのよい土壌であれば、庭植え・鉢植えの両方で育てられ、挿し木や種を採取することで増やせます。落葉後にも残る果実は殺風景になりがちな冬の景色を彩り、野鳥を呼び込む効果もあります。果実の数が多い品種や大きめの果実がつく品種もあり、庭木にも最適です。この機会に、ウメモドキの栽培に挑戦してみませんか?

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