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ウチョウランの育て方とコツ|花の特徴や種類・花言葉も解説

ウチョウランの土づくり、水やり、肥料の与え方

ウチョウランは、適度な湿り気のある水はけのよい土を使用し、水やりは土の表面が乾いたら、肥料は固形肥料と液体肥料を時期に合わせて使います。

ウチョウランの用土の特徴は、ヤシなどのチップ材やコケを混ぜて、水はけはよいけど湿り気を作るのがポイントです。

水やりは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまでたっぷりとあげます。決して花や葉に水がかからないよう、水は根元の土にかけます。

肥料は4~6月に固形肥料を、9~10月になったら、週に1回程度液体肥料を1,000倍に水で薄め、水の代わりにあげます。肥料はチッソとリンとカリが配合されたものを使います。球根は肥料で大きくなるので、翌年きれいで丈夫な花を咲かせるために、欠かさずあげましょう。

ウチョウランの植え替え、鉢植えの時期と方法

ウチョウランは鉢植えのばあいは年に1回、地植えのばあいは1年おきに植え替えを行いましょう。鉢のばあいは根詰まりを起こしやすくなりますので、毎年の植え替えが必要です。

植え替える時期は、生長の始まる前の2~3月ころには行います。芽が出たり根の成長が始まったりすると、植え替えのさいに傷めてしまうことがあります。ウチョウランは根や茎を折ってしまうと再生しません。掘り起こすときは、素手でやさしく傷つけないように掘り起こすのが大切です。

ウチョウランの手入れ、剪定、切り戻しの時期と方法

ウチョウランの枯れた花がらは早めに摘み取りましょう。種を採取するときはその時期までそのままにしておきます。いつまでも種をつけたままにしておくと、球根が弱りますので、種を採取しないのであれば早めに摘み取りましょう。剪定や切り戻しは特に必要ありません。

ウチョウランの増やし方

ウチョウランを増やすには、分球と種まきによる方法があります。

分球は植え替えの時期に一緒に行ってもよいでしょう。秋に葉が枯れたら球根を掘り起こします。球根が1cm以上あると開花しますので、大きな球根を用土にやさしく植えます。

ウチョウランの種は養分がなく、ラン菌という養分が必要になります。種まきをする場合は、秋に採取した種を、親株か他のラン科の植物と一緒に植え、2~3年間はそのままにして、発芽・生長を待ちましょう。

ウチョウランの管理方法

ウチョウランの管理方法

ウチョウランは多年生の植物ですので、夏越しと冬越えが管理のコツ。ウチョウランは一般的には耐暑性・耐寒性は普通です。夏と冬の管理で翌年もきれいな花を咲かせましょう。

ウチョウランの夏越し

ウチョウランは夏の日射に要注意。ウチョウランは耐暑性はありますが、長い時間強い日光に当たると葉が日焼けして変色してしまうことがあります。鉢なら木蔭に移動したり、まわりに遮光するようなものを置いたりして日光の直射を防ぎましょう。鉢植えのものは乾燥し水分が不足しますので、朝晩の2回水やりをしましょう。

ウチョウランの冬越し

冬はウチョウランの球根を凍らせたり、霜にあてたりしないようにしましょう。鉢植えでしたら、暖かいところに移動します。移動できないときや地植えのときは、球根を掘り越して乾燥させ、紙袋に入れ凍らないところに保管して春に植えるのもいいですね。

ウチョウランを育てるときに気をつけたい病気と害虫

ウチョウランを育てるときに気をつけたい病気と害虫

ウチョウランは多湿に弱い植物。ウチョウランは水はけのよい土に植えていますが、梅雨の時期などは多湿の状態になります。カビが生えたり、細菌が繁殖したり、害虫も発生しやすくなります。よく観察し早目に対処しましょう。

軟腐病

軟腐病は野菜や果物、園芸植物全般に発生する最近です。

土壌に存在するペクトバクテリウム カロトボラムという菌が高温多湿という一定の条件で急激に繁殖し、病気を引き起こします。 症状は葉が水に濡れたように変色し、柔らかくなり次第に腐り悪臭を放ちます。菌は土壌と地上70cmくらいのところまで存在しています。

殺菌剤は効きませんし、軟腐病はほかの植物にも移りますので、病気のウチョウランは早めに処分し、汚染された土はよく乾燥させるか処分しましょう。

立枯病

立枯病は土壌がカビに汚染されることによって起こす病気です。

立枯病の症状は、菌が根や球根、茎から侵入し養分を吸い取られ枯れてきます。前の年その土壌で生育していた植物が立枯病であると、その胞子が土壌の中で生存し続け、翌年に植えた植物に発症します。

ウチョウランを植えるばあいは、鉢でしたら新しい土を使いますが、地植えでしたら最初に消毒しておくと予防できます。もし立枯病になったら、ほかの植物にも移るので早く処分し、土は消毒しましょう。

アブラムシ

ウチョウランにもアブラムシが発生します。

アブラムシはあらゆる植物につき、4~6月と9~10月の時期に大量発生します。植物予養分を吸うので、植物が枯れてきます。

弱い虫なので簡単に手でも取り除けます。殺虫剤を散布してもよいでしょう。小さな虫ですが観察しているとすぐわかりますよ。

まとめ

ウチョウランは山野草、育て方はコツをつかんでかんたんに育てられます。ウチョウランはラン科の植物で栽培は難しいだろうと思う方もいるでしょう。ランを小さくしたような植物ですが山野草です。真夏の直射と梅雨の時期の多湿に気をつければ丈夫に育ちます。球根で次の年も咲いてくれるので楽しみも増しますね。

自生のものは絶滅の危機といわれているウチョウラン。交配品種改良されたものがたくさん出ていますので育ててみてはいかがでしょうか。

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