カーネーションの種類はとっても豊富。色別の花言葉や人気の品種は?
カーネーションは1本でも存在感があるので、自宅用として買われたり、贈答用の花束の花材として多く用いられたりします。その種類は豊富で、色によっても印象や花言葉が変わります。贈り物として最適なものを選べるよう、詳しく紹介します。
カーネーションの種類は?
カーネーションは古代ギリシャ時代から栽培されていたといわれ、とても歴史の長い花です。日本には江戸時代に輸入されました。
長い年月の中、品種改良が進められ、現在ギフト用だけでも8色・3000以上の種類が存在します。贈る相手にぴったりなものを選べるよう、まずはカーネーションの種類について見てみましょう。
花の付き方で2つ
カーネーションは、花の付き方で大きく2種類に分類されます。
世間一般的によく知られているのは、1本の茎に1輪の花を付けるスタンダードカーネーネーションでしょう。花びらが大きく華やかな印象なので、ちょっとしたプレゼントや記念品として贈る一輪ブーケに使われることが多いからです。
もう一つはスプレーカーネションといい、1本の茎から枝分かれをして多数の花が付いています。花の大きさは小さめで、スタンダードカーネーションと比べると可愛らしい印象です。花の中にはつぼみが含まれることもあるので、1本でも長く楽しめます。
花びらの形で4つ
カーネーションといえばフリルのような花びらが特徴的ですが、花びらの形も4つに分類されます。
多くの人が思い浮かべるカーネーションの花びらの形は、「剣弁咲き」といいます。縁がギザギザとしていて、たくさんの花びらが重なり合うようになっているのが特徴的です。古くから親しまれる種類で、絵画などでよく描かれています。
剣弁咲きの花びらには切り込みが入っていますが、入っていないタイプを「丸弁咲き」といいます。この品種は新種に多いためまだ希少です。見た目は剣弁咲きと類似していますが、切り込みがないことで柔らかな雰囲気を演出します。
珍しい花びらの形として、「極剣弁咲き」というものがあります。花びらは細く、先端に切り込みがあり、剣のように鋭い形をしています。一般的に可憐な印象のカーネーションの中でも個性的で、別名「スター咲き」とも呼ばれます。
もう一つ一見するとカーネーションに見えない花びらの形で、「一重咲き」があります。他のタイプは花びらが重なり合っていますが、一重咲きは花びらが小さめで重なり合いません。カーネーションが属しているナデシコによく似ています。
贈り物にふさわしいカーネーションの色と花言葉
カーネーション全体の花言葉として、「無垢で深い愛」という意味があります。好意や愛情を表現するのにもってこいの花といえます。
さらに、色によってその意味もさまざまなので、贈る相手にぴったりのものを探してみましょう。
赤色のカーネーション
赤色のカーネーションは、「母への愛」「母の愛」といったお母さんへ贈るのにぴったりな意味があります。日本全国で、赤いカーネーション=母の日というイメージが浸透しているのは、この花言葉があるからといえるでしょう。
この他に、真実の愛・純粋な愛という意味もあります。赤というと情熱的なイメージもありますので、これから好意を伝えたい相手に告白の言葉と共に赤色のカーネーションを贈れば、思いがより伝わることでしょう。
恥ずかしくて言えない感謝の気持ちや、内側に秘めた熱い想いを、代弁してくれるカラーといえます。
ピンク色のカーネーション
フリフリの花びらで可愛いカーネーションをさらに可憐にしてくれそうなピンク色は、「感謝」「温かい心」という意味があります。
「ありがとう」を伝えたい人へ贈るとき、ちょっと気分が下がっている自分を元気づけたいときに選び取りたいカラーです。
また、「気品」や「美しい仕草」という意味もあります。女性を褒めるような意味なので、女性に贈るときに選ぶと喜ばれることでしょう。自分の女子力を上げたいとき、一輪挿しに入れて目に届く所に置いておくのも効果的かもしれません。
オレンジ色のカーネーション
オレンジ色の花言葉は、「熱烈な愛」「あなたを熱愛します」という意味があります。愛に満ちあふれている印象なので、お母さんや友人に贈るのもよいですが、恋人へ向けて贈るときに選びたい色といえます。
普段言葉にして愛を表現するのが難しいのであれば、記念日などにオレンジ色のカーネーションを贈って、代わりに気持ちを伝えてもらうといいでしょう。
その意味を理解したとき、贈られた相手はとても喜ぶはずです。
ネガティブな意味も含む色もある?
ポジティブな印象が多いカーネーションの花言葉ですが、中には贈るときに少し気をつけたいカラーがあります。
深い赤色は、「私の心に哀しみを」という意味があります。見た目は落ち着きがあり、大人の女性にぴったりですが、プレゼントとして贈るのは不向きかもしれません。
元気なイメージの黄色も注意が必要です。黄色の花にはマイナスな意味合いが多く、カーネーションにも「嫉妬」や「侮辱」といった意味があります。
もし贈る相手の好きな色がネガティブイメージのものだった場合、極力別のものを選ぶか、そのカラーを贈る際にはメッセージカードなどで「あなたの好きな色を選びました」など一言添えておくとよいでしょう。
花言葉は多少ネガティブな意味を含んでも、花の美しさには変わりはありません。相手をよく知る親しい人に贈る場合は、気にしすぎなくてもいいかもしれませんね。
カーネーションの人気品種
種類の豊富さや花言葉の意味はわかったけれど、どのタイプを選べばよいかわからない人もいるかもしれません。
そんなときは、みんなが選ぶ人気の品種を贈れば間違いないはずです。カーネーションのなかでも選りすぐりの品種を紹介します。
やさしいピンク色、サラ
透き通るようなピンクで、ふんわり優しい印象なのが、「サラ」という品種です。花びらがフリルのような形で重なり合い、大型のスタンダードタイプです。
可愛らしくかつ華やかさも持ち合わせるので、1輪でも存在感があります。女性へ贈る花束の花材に悩んだら、入れて間違いなしといえます。
希少な品種なので、購入したい場合は事前に花屋さんに問い合わせをしましょう。購入するスケジュールが確定している場合は、予約をしておくと確実です。
鮮やかな赤色、イオス
イオスは赤色のカーネーションの代表ともいえる品種で、市場によく出回っているものの一つです。
ぱっと目を引く鮮やかな赤い大きめサイズの花に、立派に伸びる葉の緑とのコントラストがとても美しいので、切り花でもよいですが鉢植えとして購入するのもおすすめです。