アロマティカスとは?特徴・育て方・手入れ方法・増やし方を紹介!
アロマティカスはインドや南アフリカが原産のシソ科の植物。ミントのような香りが特徴の多肉植物で、ハーブティーや料理に使えます。乾燥に強く育てやすいのが特徴ですが、寒さには弱いので注意が必要です。アロマティカスの特徴・育て方などを紹介します。
アロマティカスとは?
最近SNSなどでも人気の「アロマティカス」というハーブをご存知ですか?ぽってりとした形状の丸い葉が愛らしい、多肉植物のアロマティカス。アロマティカスはハーブプランツなので、葉が食べられるのが特徴です。ハーブティーやドリンク類、料理にも活躍する優れもののアロマティカス。葉の香りがよいので、室内に置くことでリラックス効果もあると評判ですよ。アロマティカスの基本情報や特徴について、詳しく紹介します。アロマティカスが気になっていた人は、ぜひ参考にしてくださいね。
アロマティカスの基本情報
アロマティカスの学名は、「Plectranthus amboinicus」です。シソ科プレクトランサス属で、多肉植物のハーブですよ。原産国は、東南アジアやインド、南アフリカなど。別名は、「キューバ・オレガノ」と呼ばれます。アロマティカスは多年草で、繁殖力が高いのが特徴。そのため、ガーデニング初心者にも育てやすいと評判です。多肉質の葉は細かい毛でおおわれていて、ころんと丸みを帯びた形ですよ。見た目の愛らしさから、インテリア性が高いのも、アロマティカスのおすすめポイントです。
アロマティカスの特徴
アロマティカスの特徴は、なんといっても、ミントのようなさわやかな香りを持つ点です。インテリアや観賞用の鉢植えとしてだけでなく、葉を食用に活用できますよ。アロマティカスは海外では、鎮静作用を持つ「メディカルプランツ」としても重用されています。多肉植物としてはめずらしく、香りも楽しめるアロマティカス。春から夏にかけて、小さな花を咲かせます。花の時期以外にも、癒し効果のある香りと、かわいい形状の葉を楽しめるのが嬉しいですね。
アロマティカスの香り・食べ方・効能
アロマティカスは、ふんわりとした見た目から、インテリア性が高いと評判の多肉植物です。また、葉が食用になるのが大きなポイントですよ。柔らかくすべらかなのが特徴の、アロマティカスの葉の表面。手でやさしく触れると、ほのかに甘いミントのような香りがただよいます。ひかえめな印象ながら、多用途に活躍する優れもののアロマティカス。最近、日本でも注目を集めているハーブのひとつです。アロマティカスの香りの特徴や食べ方、効能などを紹介します。
アロマティカスの香り
アロマティカスのさわやかな香りは、茎ではなく、葉の部分から出ています。アロマティカスは株が成長すると、茎が木化して、だんだんと香りがうすれてきます。アロマ効果のあるアロマティカスの香りを楽しみたいなら、定期的に挿し木をおこなって、若い株を育て直すのがおすすめです。アロマティカスの香りは、ミントよりも軽く優しいのが特徴です。ほのかな香りを楽しみたい人にぴったりですね。アロマティカスは丈夫で育てやすい植物で、草丈は20〜60cm程度に成長します。
アロマティカスの食べ方
アロマティカスの食べ方は、ミントと同じように使えると考えてよいでしょう。デトックスウォーターやレモンウォーターに加えることで、さわやかさをプラスできますよ。アロマティカスの香りを出すには、手であらくつぶすのがおすすめです。ホットレモネードに加えると、酸味がまろやかで、飲みやすい味に仕上がりますのでおすすめです。可愛らしい形状の葉をそのまま、ジェラートやスイーツのトッピングとして飾ると、おしゃれなカフェ気分を味わえますよ。サラダに入れるのも、アロマティカスのおいしい食べ方です。
アロマティカスの効能
アロマティカスは、原産地域ではメディカルプランツとして知られる植物です。傷や火傷に、つぶして塗ることで、治りをよくするといわれています。また、ミントのようなさわやかな香りが特徴なので、芳香をアロマとして楽しむこともできますよ。ミント系のリラックス効果がある香りなので、ストレスを感じた時にハーブティーにするのがおすすめです。アロマティカスの葉の香りで、リラックスできますよ。アロマティカスの香りは虫が嫌うので、ハンドメイドの虫よけスプレーにも活用できます。
アロマティカスの育て方と注意点
アロマティカスは育てやすい植物なので、はじめてハーブを育てる人にもおすすめです。神経質にならなくても、お世話する方法はとってもかんたんです。ただし、アロマティカスを育てるときには、いくつか注意したいポイントがあります。気をつけないと、大切なアロマティカスを枯らしてしまうことも。アロマティカスの育て方と、育てるときの注意点を紹介します。はじめてアロマティカスを育てる人は、ぜひ参考にしてください。
アロマティカスの育て方
アロマティカスは、苗の状態で花屋やホームセンターなどで購入できます。アロマティカスの種は販売されていませんので、鉢植えの苗を購入してくださいね。扱っていない店舗もありますので、ない場合にはインターネットで購入しましょう。アロマティカスはサボテンなどの仲間で、葉に水分をたくわえる仕組みを持っているのが特徴の植物です。気候や天気によって、鉢の置き場所を調整してあげることが大切です。葉が混み合ってきたら、間引いて風通しをよくするのがおすすめですよ。
アロマティカスの注意点
アロマティカスは生命力が強く、あまり手間をかけなくてもすくすくと生長する植物です。手をかけすぎると、かえって枯らしてしまう可能性もありますので、注意が必要です。育てはじめる前に、アロマティカスの好む環境を知っておくことが大切ですよ。また、室内で育てていても、まれにハダニが発生することがあります。葉の表面に小さな穴があるのに気づいたら、ハダニ専用の薬剤を散布しましょう。葉の表面を定期的に拭きとることを習慣にしていると、ハダニの発生を予防できるのでおすすめです。
アロマティカスの土・肥料
アロマティカスを育てる場合には、地植えではなく鉢植えにするのが最適です。アロマティカスは、湿気や寒さには弱い植物です。そのため、日本の気候では、地植えで育てるのが難しい場合があるからです。鉢植え栽培のアロマティカスなら、気温や天気に合わせて自由に移動させられますので便利です。花屋やホームセンターなどで購入したアロマティカスの苗は、数日間は植え替えをせず、購入時のままで環境に適応させるのがおすすめですよ。アロマティカスの栽培に最適な、土と肥料について詳しく紹介します。
アロマティカスの土
南アフリカなどが原産のアロマティカスは、やせた土地でもよく育つ植物です。ただし、乾燥を好み、水耕栽培には向いていません。アロマティカスを栽培する場合には、必ず土に植えて育てるのがおすすめですよ。アロマティカスに最適な土は、多肉植物用やサボテン用の土として販売されているものです。アロマティカスは水はけのよい環境が向いている植物。植え付ける際には、鉢の底に川砂を少量入れると、水はけ効率がアップしますよ。また、赤玉土とバーク堆肥を混ぜ合わせて使うのもよいでしょう。
アロマティカスの肥料
アロマティカスは、それほど多くの肥料を必要としない植物です。そのため、頻繁に施肥しなくても、問題なく育ちます。肥料をあげたい場合には、緩効性の肥料を少量使用するのみにとどめておくのが最適です。鉢植えのアロマティカスに有機肥料を与える際には、注意が必要です。室内栽培の鉢植えには、コバエが発生する可能性が出てきます。できるだけ、有機肥料の使用は避けることをおすすめします。
アロマティカスの温度・置き場所・水やり
気軽の栽培できるのが魅力のアロマティカス。ただし、アロマティカスを栽培するときには、鉢を置く場所の温度と、置き場所に気を配ることが大切です。また、乾燥した環境を好むアロマティカスは、水のやりすぎにも注意しましょう。アロマティカスが快適に生長できる環境を整えることで、年間を通してアロマティカスの葉をハーブとして楽しむことが可能になりますよ。アロマティカスの温度管理と鉢の置き場所、水やりに関しての注意点などを紹介します。
アロマティカスの温度
アロマティカスは、耐暑性が高いという特徴を持つ植物です。そのため、アロマティカスの夏場の管理は、比較的かんたんだと考えてよいでしょう。しかし、アロマティカスが耐寒性が低いので、気温が下がる冬場には、温度管理が必要になります。屋外の気温が10度を下回るようになったら、アロマティカスの鉢を室内に移動することをおすすめします。冬の夜に鉢を室内に入れ忘れると、アロマティカスが寒さで枯れてしまう恐れがありますよ。
アロマティカスの置き場所
アロマティカスは日光を好む植物です。年間を通して、暖かく日差しがよく当たる窓際などに鉢を置くのがおすすめです。ただし、夏場の強い直射日光に当てすぎると、葉が日光で焼けてしまうことがあります。夏の時期には、直射日光が当たらない、明るめの日陰に移動させるとよいですね。レースのカーテンを引いておくのもよいでしょう。また、環境の変化には弱いので、極端に気温が低い場所などに長時間置くのはさけましょう。梅雨時の長雨や台風のときには、室内に鉢を置いて栽培するのが最適ですよ。
アロマティカスの水やり
アロマティカスは、乾燥した気候が原産地の植物です。そのため、乾燥に強い特性を持っています。春から秋にかけて、成長期のアロマティカスの水やりは、土の表面を触って乾いていると感じたらあげる程度で問題ありません。冬場には、水やりの回数と量を減らすことを心がけてください。冬場の水やり頻度は、月に1〜2回程度にしましょう。水をやり過ぎるとアロマティカスは根腐れを起こしますので、しっかりと気をつけたいですね。
アロマティカスの増やし方
アロマティカスは、繁殖力が高い植物です。鉢を快適な環境に置くことで、驚くほど生長していきますよ。生長して葉が混み合うと、病気が発生する原因となります。生長に合わせて、定期的に葉を間引くのがおすすめです。また、アロマティカスの鉢数を増やしたいと思ったら、新しく購入しなくても大丈夫。アロマティカスは挿し木や水挿し、株分けで増やすことが可能です。初心者でも手軽に挑戦できますよ。アロマティカスの挿し木や株分けに、ぜひ挑戦してみましょう。
アロマティカスの挿し木
アロマティカスを増やす方法はいくつかありますが、最もメジャーな方法は「挿し木」です。アロマティカスの成長期は4~10月ですので、この時期に挿し木をすることで、根が張りやすく、かんたんに増やせますよ。アロマティカスの挿し木をする際には、健康な枝を選んで、3つ程度の節の長さでハサミでカットします。不要な下葉は除去してください。カットした枝を、そのまま準備した鉢の土に挿して、水をたっぷり与えましょう。半月程度で根が張ります。アロマティカスは生長が早いので、大きめの鉢を準備するのがおすすめですよ。
アロマティカスの水挿し
アロマティカスの増やし方には、「水挿し」と呼ばれる方法があります。まず、アロマティカスの伸びた芽を5cmほどの長さに切り取り、水を入れたコップなどに入れておきます。数日経過すると、切断部分付近から、根が出てきます。しっかりと根が伸びたら、準備した鉢に植え付けましょう。水差しは、挿し木よりも根が早く出やすい方法です。初めてアロマティカスを増やす際に、おすすめの方法ですよ。アロマティカスは、葉刺しでは増やすことはできない植物です。必ず、茎がついた状態で水挿しをしてくださいね。
アロマティカスの株分け
成長したアロマティカスは、「株分け」でも増やせます。植え替えを行うタイミングで、大きくなった株を分割して株分けしましょう。植え替え時期は、4〜6月頃が最適です。寒い季節に植え替えや株分けをすると、根付きにくくなりますので注意が必要ですよ。株分けしたアロマティカスは、水はけのよい土を入れた鉢に植え付けてください。株分けで元木にダメージが出そうな場合には、伸びすぎた枝をカットして、水挿しか挿し木をするのがおすすめですよ。
まとめ
アロマや食用としても使えるアロマティカスは、育てやすく見た目にもかわいいので、人気が高まってきているハーブです。どんどん生長する強さを持った植物ですので、葉をたくさん使ってもよいのが嬉しいポイントですね。植物を育てることに苦手意識を持っている人でも、アロマティカスなら、日当たりと水やりに気をつけるだけで手軽に育てられますよ。ミントのような香りが好きな人には、特におすすめのハーブです。さわやかな香りに癒されるアロマティカスを育てて、リラックスした生活を手に入れてくださいね。