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バラの種類・品種の特徴と選び方|分類・色別の人気品種や花言葉も紹介

芯が高く渦巻くような花弁が優雅なスタイルを確立した『オフェリア』や、切り花にもぴったりの『ソニア』などがあります。

一方、抱え咲きは渦を巻く形状の芯が周囲の花弁より低くなっている、クラシカルな雰囲気の咲き方です。

オールドローズとモダンローズを分ける歴史的な品種である『ラ・フランス』は、抱え咲きの咲き方をしています。

ロゼット咲きやカップ咲き

芯が一つで花弁の枚数が多い『ロゼット咲き』は、中心部に小さな花弁がぎっしり詰まっている華やかな咲き方です。

『ホワイト・ジャック・カルティエ』は、見本のように整った美しいロゼット咲きを観賞できます。限られたスペースでも栽培しやすい『モリニュー』は、四季咲きでコンパクトな樹形の品種です。

『カップ咲き』はシャクヤクに似た咲き方で、たくさんの花弁がカップ状に丸く咲きます。カップが浅いものがシャロー・カップ咲き、深いものがディープ・カップ咲きです。

かんきつ系の香りが特徴的な『クリスティアーナ』や、日持ちがよくアレンジメントにも向いている『クイーン・オブ・スウェーデン』などがあります。

一重咲きや八重咲き

花弁の枚数によっても咲き方が分類可能です。花弁が5~9枚のバラを『一重咲き』といいます。シンプルな咲き方の花が可憐な印象です。芯が見える咲き方のため、花弁と芯のコントラストも楽しめます。

チョウのようにひらひらとしたピンクの花弁が優雅な『デンティ・ベス』や、クリアピンクの小さな花が株を覆いつくすように咲く『バレリーナ』、ピンクをベースに花の中心部が白い『安曇野』などが代表的です。

花弁が20枚以上あるのは『八重咲き』です。ただし、バラは多くの品種が20枚以上の花弁を持っているため、八重咲きといわれることはあまりありません。より詳細に咲き方を分類されることが多いのです。

色別で見る主な種類

カラーバリエーションが豊富なのもバラの特徴です。ない色はない、というほど多くの色があります。同じ色でもトーンや濃さの違いにより、さまざまな印象を受けるでしょう。

赤のバラ

バラというと赤というイメージがある人もいるほど、ポピュラーなカラーです。

ベルベットのような光沢があるタイプや、オレンジがかった朱色っぽいもの、黒みがかった大人っぽい印象のものなど、さまざまな赤いバラがあります。

愛の告白やプロポーズなどと一緒に贈る特別な花として位置付けられているため、フォーマルシーンにもよく合う色です。

濃く黒みがかった赤が美しくボリューム感もある『ガーネットジェム』や、花弁の枚数が多く華やかな印象の『ブリランテ』、繊細な雰囲気のロゼット咲きが美しい『ルージュリアン』などがあります。

ピンクのバラ

バラの色を表す『ローズ色』がピンク系の色であることからも分かる通り、ピンクはバラの代表的な色です。かわいらしさや柔らかさを感じられるカラーのため、アレンジメントやブーケにもよく用いられています。

人気の色のため品種が多く、淡色から濃色まで幅広く取りそろえられているのです。

例えば、『チェリッシュ』は剣弁高芯咲きでサーモンピンクの色をしています。多くの人がイメージするバラに近い姿でしょう。

また、『ロージー・カーペット』は鮮やかなローズピンクをしています。一重咲きで花持ちがよいのも特徴です。淡いピンクの花を咲かせる『花嫁』や『ミッシェル・メイヤン』などもあります。

オレンジや黄色のバラ

オレンジ系の色は、はっきりした色ならビタミンカラーとして、淡い色なら優しい印象やロマンティックな雰囲気を演出する色として、バラでも人気です。

濃いオレンジ色で半八重咲きの『プリンセス・ミチコ』や、アプリコットからオレンジに色が変化していく『万葉』、アプリコット色でシャクヤクのように咲く『杏』などがあります。

黄色のバラも、淡く優しい印象から濃く元気な印象まで、さまざまなバリエーションがあるカラーです。

クリームイエローの色がふんわり優しい印象の『エリナ』や、はっきりとした鮮やかな黄色の『サプライズ』といった品種があります。

白や紫のバラ

西洋では聖母マリアの花とされている白いバラは、ブライダル用に人気があります。白の花弁が純粋さや可憐な様子を演出できるでしょう。

代表的な品種は、大輪の白い花が凛とした印象で美しい『正雪』や、4cmほどの小さな花をたくさん咲かせる様子がかわいらしい『スノー・グース』などです。

紫色は上品さや高貴さから人気があります。赤みの抜けた薄い紫や、藤色・赤紫などバリエーション豊富です。青みが強い紫が特徴的な『スイート・ムーン』や、赤紫色の『イントゥリーグ』などがあります。

色で違う花言葉

バラには、情熱・愛・幸福などの花言葉がありますが、色によって意味が変わります。同じバラでも選ぶ色によってはまったく異なる意味になることがあるのです。

赤やピンクの花言葉

特別な思いとともに贈ることが多い赤いバラには、『あなたを愛しています』『愛情』など愛にまつわる花言葉があります。

炎のように燃え上がるような色というイメージから『情熱』『熱烈な恋』『ロマンス』といった言葉も連想されるようです。

一方、ピンクのバラは色の印象の通り、かわいらしいイメージの花言葉が多く並んでいます。『かわいい人』『美しい少女』などです。

柔らかで優しい印象もあるため『温かな心』『しとやか』『上品』といった花言葉もあります。

オレンジや黄色の花言葉

黄色のバラには『友情』『平和』『愛の告白』など、はつらつとした色によく合う明るくポジティブ花言葉があります。ただし、『不貞』『嫉妬』といったネガティブな意味もあるため注意しましょう。

オレンジのバラは色の濃淡によって花言葉が異なります。淡いオレンジは『無邪気』や『爽やか』という花言葉です。一方、オレンジには『絆』『信頼』『魅惑』などの花言葉があります。

白や紫の花言葉

白いバラの花言葉は『純潔』『清純』『私はあなたにふさわしい』など、結婚式にもよく合うものばかりです。『相思相愛』『尊敬』『約束』といった花言葉もあり、順風満帆な結婚生活も思わせます。

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