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7月に植えるおすすめの野菜を紹介!収穫の時期や育て方のコツも解説

7月の「種まき」や「苗の植え付け」におすすめ野菜

7月の「種まき」や「苗の植え付け」におすすめ野菜

梅雨と初夏、2つの気候が7月にはあります。気温や温度、日照の強さがガラリと変わるこの季節は、 秋野菜へのリレー栽培に適した季節です。今回ご紹介するのは江戸葉物野菜の代表格「小松菜」と、栄養たっぷりのおなじみ根菜「人参」、そして和食を彩る「アサツキ」の3種類です。どれも病気に強く、かんたんに育てられる品種ですので、気になるものは早速トライしてみましょう。

小松菜

小松菜

小松菜は江戸時代以前から食べられていた歴史のある葉もの野菜です。「小松菜」の名の由来は、東京都の江戸川区あたりにあった小松川村に鷹狩りにきた将軍にふるまわれたすまし汁の具に、この地で採れた青菜が入っていました。その青菜を気に入った将軍は、小松川村にちなんで「小松菜」と名付けたそうです。

味噌汁の具をはじめ、お浸しやサラダなど現代の食卓ではすっかりおなじみとなった小松菜。 丈夫に育ちやすく、夏の暑さにも耐性があります。7月に種をまいたり植え付けたりするのにピッタリの野菜といえます。

小松菜の特徴

小松菜は栄養分を豊富に含む緑黄色野菜です。粘膜や皮膚、髪の毛などによいとされる「βカロテン」が多く含まれ、そのほかにも、カルシウムやビタミンC、鉄分などを含んでいます。とくに鉄分、カルシウムはホウレンソウより多く、私たちの健康維持には欠かせない野菜のひとつです。

小松菜は発芽率が高く、成長スピードの早い野菜。種まきもほぼ一年中行えます。収穫までの期間は短く、成育期なら30〜50日ほどで収穫できます。病気にも比較的強く、あまり手間をかけずに育てられるので、初心者におすすめな野菜です。

小松菜の植える時期

小松菜は厳冬季を除けばほぼ1年を通して種がまけます。発芽温度はだいたい15~25℃ぐらいが目安です。 種をまく時期によって生育のスピードが変わりますので、自分が収穫したい季節にあわせて種まきをしてもいいでしょう。

夏まきなら生育が早く秋口には収穫できますが、害虫がつきやすいので虫対策が必要です。反対に冬は虫の数も減るので楽ですが、収穫までは時間がかかります。

小松菜の栽培のコツ

小松菜は収穫時期になると一気に成長するため、食べるほうの消費が追い付かなくなることがあります。ご近所などにお配りするのも限界がありますよね。そんな嬉しい悩みには、「ずらしまき」というテクニックを使いましょう。ずらしまきは種をまく期間を少しずつずらして、収穫時期を段階的に長くする農法です。小松菜の場合はおよそ10日おきに種をまいていくと、収穫と消費のバランスがとりやすくなります

また、小松菜にはアブラムシなどの害虫がつきやすく、春から夏にかけては害虫のシーズンです。種をまいたらすぐに支柱立ての作業をはじめ、防虫ネットを早めにかけていくと害虫被害を防げるでしょう。  

小松菜を育てる場所

小松菜は日あたりがよく、風が通って湿気がこもらない場所でよく育ちます。 連作にも強いほうで、畑や家庭菜園はもとより庭先などの小さなスペースでも十分に育てられます。

また、プランターを利用してベランダやテラスなどでの栽培も気軽に行えます。プランター栽培の場合は、容量10L前後のプランターならしっかり土が入り、健康的な小松菜が育ちます。

小松菜の収穫時期

小松菜の収穫までの期間は、春や秋に種をまくと45〜60日ほどになります。これだけでも野菜としては早い収穫ですが、 夏場に種をまけば30日前後で成長し、すぐに収穫できます。7月に種をまいておけば、8月中に小松菜を収穫して食べられますよ。この成長の早さも小松菜栽培の魅力のひとつ。未経験の方はぜひチャレンジしてみましょう。   

人参

人参

私たちの食卓を彩る赤い根菜、人参はセリ科の植物で、アフガニスタンが原産といわれています。一般的に食べられているのは根っこの部分で、地上部には細い葉が密集して育ち、白くて小さな花を扇状に咲かせます。

人参の花言葉は「幼い夢」で、乳児の離乳食に人参が使われることに由来するといわれています。

根菜なので栽培は比較的簡単。害虫もあまりつかないので手間もかかりません。初冬の旬の時期に収穫するために、 7月は人参の種まきに最適な季節です。プランターでも栽培できるので、気軽にチャレンジしてみましょう。

人参の特徴

人参には、免疫力を高め抗酸化作用のある「カロテン」という栄養素が多く含まれます。カロテンは人間の体内でビタミンAに変換されます。最近の研究ではカロテンのもつ発がん抑制作用が注目を集めています。さらにビタミンB2やビタミンC、葉酸、食物繊維なども豊富で、栄養の宝庫ともいえます。

現在、人参には多くの品種が出回っており、代表的な五寸人参のほかに短い三寸人参や丸みのある人参など、家庭菜園やプランターで栽培しやすい種類もあります。

人参の生育温度は18~25℃。12℃以下では発色が悪くなり、3℃以下で根の成長がストップします。さらに種まき後に気温が35℃以上になると発芽が抑制されてしまいます。人参は極端な寒さや暑さには弱い植物といえるでしょう。また、 人参は連作に強く2年目のほうが育ちがよいという意見も多く聞かれます

人参の植える時期

人参は根菜のため、植え替えを行うと根の形が崩れやすくなります。したがって種からまいたほうが美しく健康的な人参に育ちやすいので、時間はかかりますが種まきをおすすめします。

人参の種まきは春や秋、冬でも行えますが、人参生育の適正温度が18~25℃なので、収穫を秋冬で考え、種まきは夏に行うのがベターといえます。人参の「夏まき」は7月上旬から、遅くとも8月の初旬には終わらせましょう。

人参の栽培のコツ

人参栽培の成功は種まきの段階でどれだけ気をつかえるかにかかっています。人参の種は好光性という性質をもっており、土中深くに埋めてしまうと光を感知できずに発芽しなくなります。しかし、あまり薄盛りの土でも乾燥してしまい、発芽ができなくなってしまいます。

人参の種をまいたら、0.5~1センチほどで覆土をし、その上に寒冷紗(かんれいしゃ)や敷き藁などをかけて、土を乾燥から守ります。水やりも欠かさないようにしましょう。また、 種を1日水に浸しておいてから植えると発芽しやすくなりますので、ぜひこのテクニックも試してみてください。

さらに種を2~3cmの間隔でまいておけば、適正な距離で生育し、間引きの手間が省けます。

人参を育てる場所

人参栽培には風通しがよく、適度に日のあたる場所が適しています。あまり強い直射日光は必要なく、畑以外にプランターでの栽培も可能です。品種によって根の長さが変わりますので、種を買う段階から気をつけておきましょう。

短根種ならプランターの深さは20cm以上。長恨種なら深さ30cm以上は欲しいところです。プランター以外にも、深さのある植木鉢や土嚢袋などでも育てられます。培養土は市販のもので大丈夫ですが、 たい肥が根の変形を促進させてしまうので、たい肥が入っていないものを選びましょう

プランター栽培の場合は種まきから1~2カ月の間は土が乾かないよう水切れに注意してください。生育が安定してきたら過湿に注意。土が乾いてからたっぷりと水をあげましょう。

人参の収穫時期

人参が旬を迎えるのは一般的な五寸人参の場合9月~12月、秋から初冬にかけてといわれています。収穫まで120日程度かかるので、7月に種をまいておけばちょうどよい旬の時期に収穫できます。人参の発芽には多くの水分が必要となるので、梅雨明けすぐの種まきが旬の収穫を迎えるためにベストなタイミングといえるでしょう。

旬の季節は人参の栄養価も一段とアップするといわれています。さらに味が凝縮されて甘味も強くなりますので、人参が苦手な方はぜひ旬の時期に収穫した人参を食べてみることをおすすめします。  

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