ユーカリの種類を紹介!気になる効能からお手入れ方法まで
また、外用薬に使用するだけでなく、アロマオイルの原料としても使われてきました。主に、葉や枝から抽出したオイルが使われています。
匂いを嗅いでリフレッシュしたり、気分をリラックスさせたりする目的にも使用できるでしょう。
虫除けハーブとしても
ユーカリは虫を寄せ付けにくい植物として知られており、中でも『レモンユーカリ』には優れた虫除け効果が期待できます。化学物質を使わない天然の虫除けハーブとして注目され、さまざまな虫除けグッズに使用されているのです。
レモンユーカリのエッセンシャルオイルを精製水で希釈しスプレーすれば、蚊やダニなどを防ぐ役に立つでしょう。また、レモンユーカリの葉を摘んで細かく切って乾燥させ、布袋に入れてしまっておけば防虫剤代わりになります。
毒性がある点に注意
ユーカリの葉には『青酸配糖体』が含まれ、毒性があります。間違って口に入れると非常に危険です。剪定した枝やエッセンシャルオイルの管理には注意しましょう。
毒性があるのにコアラが主食にしていることを、不思議に思う人もいるかもしれません。コアラは体内に青酸を分解する酵素を持っているので、健康を害することなくユーカリを食べられます。
ユーカリの基本的なお手入れ方法
ユーカリを丈夫に育てるには、毎日のお手入れが欠かせません。種類によって得意とする生育環境に若干の違いがありますが、基本的な育て方は同じです。基本となるユーカリのお手入れ方法を見ていきましょう。
風通しがよく日当たりのよい場所に
ユーカリは観葉植物として人気がありますが、基本的には屋外で育てる植物です。日光が足りないと枝が間延びしたり、ひ弱な姿に育ったりすることがあるので注意しましょう。
年間を通して室内で育てるよりも、暖かい季節は『屋外の日当たりがよい場所』に置いた方が健康的に育ちます。ただし、寒さに負ける種類もあるので、寒冷地で育てる場合冬は室内に取り込みましょう。
また、風通しがよい場所で育てると病害虫が発生しにくいです。茂り過ぎた枝葉を適度に間引いて、風通しを確保するのも病害虫の予防に効果的です。
水はけのよい土で育てる
ユーカリは、やや乾燥気味な環境を好む種類が多いので、水はけのよい土で育てることをおすすめします。保水性が高過ぎない『ハーブ用の培養土』を利用すると簡単です。
栽培環境にもよりますが、市販の観葉植物用の用土では水持ちがよ過ぎる場合があるため注意しましょう。いつまでも表面の土が乾かないようだと、根腐れしてしまう恐れがあります。
水やりのタイミングに気を付けて
ユーカリは加湿に弱い品種が多いので、『乾かしぎみに育てること』がポイントです。
常に土や根が水に浸かっているような状態だと根腐れをしてしまうので、水の与え過ぎには注意しましょう。表面の土が乾いてから、水をたっぷりと与えることが基本です。
また、ユーカリを健康的に育てるには、水やりのタイミングにも注意しましょう。朝、水やりをすると午後に日差しを浴びながら光合成できます。
午後の遅い時間に水を与えると、根が十分に水分を吸い上げられません。また、夏の気温が高い時期は、午後に水を与えると気温の上昇に伴い、土に染み込んだ水分の温度が上がって株が蒸れる原因となることがあります。
まとめ
ユーカリの主な原産地はオーストラリアやニュージーランドなどで、現地に自生している種類や園芸品種として改良された品種を合わせると、600を超える品種があるといわれています。
たくさんの種類があるので目移りしてしまいますが、日本の環境でも育てやすく人気がある品種はポポラスやグニーなどです。生育が比較的穏やかなので、コンパクトに育てられるでしょう。
爽やかな香りがあり、虫除け効果が期待できるレモンユーカリや、変わり種のレインボーユーカリなどもおすすめです。
水はけのよい用土を使用し、日当たりと風通しがよい環境で育てましょう。加湿に弱いので、やや乾かし気味に育てると丈夫に育ちます。