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カトレアにはどんな種類がある?花の色や人気の品種を紹介

『カトレア』は蘭の一種です。多くの品種があり、それぞれ違う楽しみ方ができます。カトレアの基本情報だけでなく、主な花弁の色や人気の品種を知っておくと、種類選びに役立つでしょう。気になる育て方の基本も紹介します。

カトレアとはどんな花?

カトレアとはどんな花?

カトレアは蘭の仲間です。中南米などの亜熱帯地域で育つ花で、優美な姿から『蘭の女王』とも呼ばれています。土から生えるのではなく、木や岩に根を張って育つ点も特徴の一つです。品種によって異なりますが、一般的には上部に数枚の花弁が広がり、下部に『リップ』と呼ばれる丸みを帯びた唇型の花弁があります。

洋蘭の中の一つ

蘭は、その原産地によって呼び方が変わる花です。世界的な分類基準ではありませんが、日本または中国を原産地とする蘭を日本では『東洋蘭』と呼び、それ以外のエリアをルーツとする蘭を『洋蘭』と呼んで区別しています。

カトレアは主に中南米などで自生しているので、分類としては洋蘭です。日本にはヨーロッパから伝来した経緯があり、品種改良によって多くの種類が生まれています。よく知られるコチョウラン・デンファレなども洋蘭の一種です。反対に、東洋蘭にはシュンランやカンランが挙げられます。

木や岩に根を張る着生蘭

カトレアは土壌に根を張るのではなく、他の植物や岩の隙間などに根を張り巡らせる『着生蘭』です。木に根を張った様子は寄生しているようにも見えますが、栄養や水分は空気中や木の表面に付いた水などから摂取しており、他の植物に頼っているわけではありません。

観賞用として育てる場合、水ゴケやチップを利用すると植木鉢でも育ちます。根が鉢植えからはみ出しても問題はありませんが、気になる場合は大きな鉢に植え替えましょう。

カトレア本来の育て方としては、水分を含ませたコルクに根を巻き付ける『コルク付け』や、流木などを使う方法もあります。

カトレアには多くの種類が存在する

カトレアには多くの種類が存在する

カトレアは、品種によってサイズや開花時期などが大きく変化する植物です。それぞれの特徴を知ることで、好みの品種が見つかります。

大輪からミニまで、大きさはさまざま

カトレアは品種が多く、サイズや花の大きさも品種ごとに異なります。分類方法は販売する店舗によって異なり、厳密なルールはありません。

花や全長の大きさによって大輪系・中大輪系・ミディ・ミニの4種類に分かれることや、全長によってスタンダード・ミディ・ミニと分類されるケースなどさまざまです。

品種により10~20cm程度のミニサイズから、80~90cm程度まで育つ大型のものまであります。全長と花のサイズは必ずしも比例しません。ミニサイズでも品種により花の大きさは異なります。

サイズ以外にも花の形や育てやすさなど、選ぶポイントは豊富です。カトレアを育てるときに何を重視するのか、考えた上で種類を決めましょう。

開花時期も品種ごとに異なる

品種により、開花の時期は異なります。そのため、複数の種類のカトレアを育てると、一年を通して花を楽しむこともできるでしょう。

カトレアには春咲き・夏咲き・秋咲き・冬咲きがあり、中には季節をまたいで2回咲きする品種や、不定期に咲くタイプもあります。

春咲きのカトレアが花を付けるのは3~4月です。主な品種にはピンク色の愛らしい花を咲かせる『アイリーンフィニー』などがあります。盛夏に花を付ける品種は少ないですが、鮮やかなピンク色の『メモリア ミドリ ナカノ』などは夏咲きのカトレアです。

秋咲きの品種には優しげな薄桃色の『パストラルロージー』、冬咲きには薄黄色の『カナリエンシス ゴールデングロウ』などがあります。

主な花の色と花言葉

主な花の色と花言葉

カトレアには、さまざまなカラーがあります。ピンクや白色の可憐な色合いをした品種も多いですが、赤や紫など鮮やかな色も楽しめます。カトレア全体の花言葉は『成熟した大人の魅力』ですが、色によって花言葉が変わるのも特徴です。それぞれの花言葉や、主な種類を紹介しましょう。

赤色のカトレア

妖艶な赤い色のカトレアは、その姿にふさわしい『成熟した大人の魅力』という花言葉を持っています。カトレア全体を表す花言葉であることからも分かるように、鮮やかなピンクや赤はカトレアを代表するカラーです。

濃い赤のカトレアだけでなく、ピンク系のカトレアも同じ花言葉を持っています。赤のカトレアはオレンジ系から赤紫まで、品種によって少しずつ色合いが異なるのが特徴です。

濃い赤のカトレアを探しているなら、中輪タイプの『コーゾーズ スカーレット ブルーメンインセル』や、深い紅色の『オーウェンホルムズ メンデンホール』などがぴったりです。

黄色のカトレア

明るく爽やかな印象を与える黄色のカトレアは、『魅力』『魅了』『気品』などの花言葉を持ちます。魅力的で気品のある美しい女性を連想させるカラーです。

黄色のカトレアも、品種によってイメージが変わるのが特徴といえるでしょう。例えば、オレンジ系の『スパニッシュアイズ ティエンム』は、太陽のように鮮やかな大輪の花を咲かせます。人を引き付ける『魅力』の花言葉がよく似合う品種です。

同じ大輪系の『ゴルフグリーン ヘアーピッグ』は、やや緑がかった薄黄色の花弁を持ちます。葉や茎も細く、繊細な印象から『気品』の花言葉を思わせる姿です。

白色のカトレア

カトレアには、優美な印象の白い花弁を持つ品種もあります。花言葉は『魔力』『魅惑』です。はっと思わず見入ってしまうような美しさを表しています。

しかし、完全な白のカトレアは多くありません。ほとんどの品種では、白い花弁と色づいたリップが組み合わさっています。リップだけが鮮やかなカラーを持つ『ビレッジチーフパフューム スノーウィクリスタル』は、香りよく妖艶な美しさが特徴です。

白に近いカトレアの品種としては、花の中心部がやや黄色がかった『パストラル イノセンス』や、リップがうっすらピンク色の『ミゾグチ プリンセスキコ』などがあります。

紫色のカトレア

紫色のカトレアの花言葉は『優美』です。女性の姿だけでなく、心も表しています。品種によってイメージが異なり、優しげな印象の青みがかった薄紫や、魅惑的な濃い赤紫色まで多種多様です。

例えば、『プア ポウル ブルーヘヴン』は青系の薄紫の花弁を持ち、リップはやや濃い紫色をしています。対して、『エレガントダンサー ルージュ』は、鮮やかな赤紫の花弁に、中心部の黄色が映える品種です。

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