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アンスリウムの花の特徴とは?品種別の違いや育て方・花言葉も

アンスリウムは主に熱帯アメリカに生息する多年草で、赤や紫、緑など色とりどりの花を咲かせます。寒さに弱いことを除けばかんたんに育てられますし、半日陰を好むため屋内の観葉植物にも最適です。子株が発生しやすく、株分けにも向きます。

アンスリウムとはどんな花?

アンスリウムとはどんな花?
真っ赤なハート型の花を咲かせるアンスリウムは、エキゾティックな南国の雰囲気を部屋にもたらしてくれます。外見のとおり熱帯地域の原産ですが、日本でも初夏から初秋にかけて花を咲かせます。 アンスリウムは寒さに弱いことを除けば欠点が少なく、園芸に慣れてきた初心者ならば育てるのは難しくありません。日陰を好むため室内で鉢植えとして育てるのが最適です。また、子株ができやすいので株分けに挑戦しやすい花でもあります。

サトイモ科ベニウチワ属の多年草

アンスリウムは、オモダカ目サトイモ科ベニウチワ属の多年草で、花が咲かない時期でも枯れない常緑性植物です。オモダカ目にはほとんどの海草が含まれ、サトイモ科も湿地・沼地といった水気が多い場所で生育する植物を含みます。 ベニウチワ属の別名はアンスリウム属で、文字通りこの属に含まれる植物がアンスリウムと呼ばれます。サトイモ科はサトイモなど食用とされる植物が多いですが、個性的な形状の花が多いことも特徴です。また、アンスリウムと同様に熱帯・亜熱帯が原産の植物が多い傾向にあります。

原産地は熱帯アメリカから西インド諸島

アンスリウムの原産地は南アメリカのコロンビアやグアテマラ、カリブ海の西インド諸島などです。同じく熱帯・亜熱帯である太平洋のタヒチやハワイなどポリネシアでも外来種として生育しています。実は、アンスリウムは原産地の熱帯アメリカよりもハワイ産のものが世界的に有名です。 1889年、ハワイ生まれのイギリス人ビジネスマン・政治家のサミュエル・ミルズ・デイモンが、ロンドン経由でハワイにアンスリウムを持ち込みました。ハワイの気候に適したアンスリウムは立派な花を咲かせ、19世紀末から日本を含む世界中でハワイ産のアンスリウムが栽培され始めます。 コロンビアなどアンデス地方原産のアンスリウムの花は、1940年代にハワイで品種改良されてさらに人気を高めました。1987年にはハワイ産アンスリウムの出荷額が約830万ドルに達し、ハワイの種苗産業全体で26.6%を占めています。

アンスリウムの和名・英名・学名

アンスリウムの和名はオオベニウチワ(大紅団扇)で、赤い花が文字通りの大きな赤いうちわに見えることから名付けられました。英語名はAnthurium、学名はanthurium andraeanumです。語源はギリシャ語のanthos ouraで、尾のある花を意味します。

アンスリウムの花にはどんな特徴がある?

アンスリウムの花は和名のように大きなうちわ形であることが最大の特徴です。ただしアンスリウムの花のように見える大きなものは、実は花そのものではなく仏炎苞(ぶつえんほう)です。仏炎苞とはサトイモ科の植物に特有の部位であり、内側に細長く密集する花本体が肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれます。 アンスリウムは花(正確には仏炎苞)の幅が約5cmで、見た目の印象ほど大きくはありません。葉の幅が約10cmなので花はおよそ半分の幅です。また、アンスリウムは真っ赤な花が代表的ですが、ピンクに近い淡い赤や白、緑、茶といったさまざまな色の花を付けます。

アンスリウムの開花時期・花言葉

アンスリウムの開花時期・花言葉
アンスリウムは熱帯・亜熱帯が原産地のため、日本で開花するのも5月から10月です。多年草であるアンスリウムは寒さに弱いものの、花が咲かなくなったら暖かい室内に移せば冬を越すことも難しくありません。 アンスリウムの花言葉は赤い花にふさわしい「情熱」です。ただしアンスリウムには赤以外の花も存在するため、色ごとに異なる花言葉が付けられています。

アンスリウムの開花時期はおよそ半年間

アンスリウムは梅雨入り前の5月に開花期を迎え、夏の暑さが過ぎて涼しくなり始める10月に花を落とします。花が咲いているのはおよそ半年間ですから、庭や屋内で観葉植物として育てるのも向いています。 植物によっては開花期の間に次々と花を咲かせるものもありますが、アンスリウムの場合は4月か5月に花の成長が始まり、8月頃まで育ち続けます。

アンスリウムの花言葉は情熱を表す

アンスリウムの花言葉は色によって違います。まず、赤い花を含むアンスリウム全般は「情熱」と「印象的」です。赤いハートを思わせる印象的な形の花が情熱を表すという、外見から連想しやすい花言葉ですね。 一方、白いアンスリウムの花言葉は「熱心」です。白い花は涼しげですが、アンスリウムは冷めずに熱心さが続くことを思わせます。赤と白の中間といえるピンクの花言葉は「飾らない美」、緑の花言葉は「無垢な心」です。 アンスリウムは花言葉も非常にポジティブで良い印象を与えてくれるため、インテリアやプレゼントに採用する時に心配する必要がありません。

アンスリウムの種類・品種

アンスリウムの種類・品種
アンスリウム属の植物を総称してアンスリウムと呼びますが、複数の園芸用品種が存在します。ここでは主なアンスリウムの品種を3種類、花の特徴とともに見ていきましょう。

レッド・チャンピオン

アンスリウム・レッド・チャンピオン(Anthurium ‘Red Champion’)は、アンスリウムの原種であるオオベニウチワ(anthurium andraeanum)の一種です。その名の通り真っ赤な花を付けるアンスリウムの王者で、ロイヤル・チャンピオンとも呼ばれます。 レッド・チャンピオンは成長すると丈が50cm、幅は40cmほどになります。赤い花の中央にかわいらしい黄色い突起(肉穂花序)があるのも特徴です。

アンスリウム・シェルツェリアヌム

アンスリウム・シェルツェリアヌム(Anthurium scherzerianum)はタコの足のようにうねった肉穂花序を持つ品種です。フラミンゴが羽ばたく姿ともいえます。アンスリウムは英語圏で「フラミンゴ・フラワー」とも呼ばれますが、シェルツェリアヌムが最もその名にふさわしいといえるでしょう。 レッド・チャンピオンなどと比較すると、シェルツェリアヌムは色つやの少なさが外見的特徴です。また、光が必要でありながら直射日光を避けなければならず、定期的にぬるま湯をスプレーして湿らせる必要があるなど、中級者向けの品種といえます。

アンスリウム・クラリネリウィウム

クラリネリウィウム(クラリナビューム、Anthurium clarinervium)は異質といえる外見を持つアンスリウムです。花は緑色で、細長い茎のような外見のため花に見えません。一方で濃い緑色の葉は特徴的であり、白い葉脈がくっきりと浮かび上がっています。 花が目立たないクラリネリウィウムは、ブツブツした突起が多数存在するピーマンかゴーヤのような実も個性的です。アンスリウムの花の美しさは楽しめませんが、ほかでは見られない植物を手に入れたい方におすすめです。

アンスリウムの植え方・育て方

アンスリウムの植え方・育て方
アンスリウムを植える際にはある程度の工夫が必要です。アンスリウムは熱帯・亜熱帯原産の植物ですが、土ではなく木や岩などの上で育つ着生植物で、直射日光には強くありません。そのため、薄暗く時々光が差す場所で育てる必要があります。 また、アンスリウムは日本のような湿度が高い環境にも弱く、風で湿気を吹き飛ばさなければいけません。庭に植えると気候に応じてアンスリウムを移動させるのが難しいので、植木鉢に植えることが一般的です。

アンスリウムの種まき・植え付け時期

アンスリウムは5月から8月の間に植え付け・植え替え・種まきを行います。日本ではアンスリウムは鉢植えの状態で売られていることが多いため、そのまま育てることもできます。別の鉢に植え替える場合は、アンスリウム用に配合した土を使ってください。 アンスリウムは自家受粉(同じ株の雄しべ・雌しべで種を作ること)ができないため、間近で2株以上育てなければ種を採取できる可能性が低くなります。花の中央にある細長い穂(肉穂花序)が硬くなる時期を見極めてください。穂がブツブツに変形したら、中から種が出てくることがあります。 種を採取したら数日以内に土にまき、土の表面が少し湿る程度に水をやって発芽させましょう。
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