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オルレアとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!

害虫

オルレアにつく可能性のある害虫には、アブラムシやナメクジ、ハダニ、ヨトウムシなどがあります。めったに被害を受けることはありませんが、見つけたらすぐに駆除しましょう。

もうひとつ、花の中を探せば必ず見つかるレベルで、ヒメマルカツオブシムシの成虫がついています。成虫は花粉や花の蜜を栄養にするだけなので実害はないのですが、幼虫は羊毛や絹などの衣類や毛布などに穴をあける虫です。成虫を家の中に招き入れてしまうと衣類などに産卵し、やがてふ化した幼虫に食害されてしまいます。オルレアを手入れする際に、うっかり成虫をつけて家の中に入らないようにしてください。

オルレアと同じ科の花

オルレアと同じ科の花

セリ科の植物はおよそ400属3700種あるとされ、野菜やハーブ、香辛料に使われる種類が多いのが特徴です。今回はその中からアシタバとシャンツァイ(パクチー)、そしてオルレアによく似たホワイトレースフラワーを紹介します。

アシタバ

アシタバは、シシウド属に分類される多年草です。日本原産で、八丈島をはじめとする伊豆諸島や房総半島、小笠原諸島などの暖地の海辺で自生しています。生命力が非常に強く、茎葉を収穫しても翌日には新たに芽が出るほど生育旺盛なことから、明日葉と名付けられました。寒さに弱く霜にあたると地上部は枯れますが、根が生きていれば翌年に新たな芽が出ます。草丈は1m前後まで育ち、3~4年ほどで小さい黄白色の傘形花序を茎の先端に咲かせます。花後に種ができると枯死しますが、こぼれ種からまた発芽します。

古くから食用にされていますが、近年カルコンと呼ばれるフラボノイドなどの高い栄養価が注目されている植物です。

シャンツァイ(パクチー)

コエンドロ属に分類される一年草で、日本には10世紀ごろに渡来しました。世界各地で栽培されていますが、主な原産地はユーラシア一帯や東南アジア、北米やカナダ、中南米などです。和名はコエンドロやカメムシソウですがその名で呼ばれることはあまりなく、生食する葉をパクチー、中華料理で使う生葉はシャンツァイ、葉や果実を乾燥した香辛料はコリアンダーと呼ばれます。草丈は30~60cmほどに育ち、夏に咲く白~淡紅色の散状の小花はオルレアに似ています。花はやがて緑色に熟れ、秋に柑橘系の香りがする果実が実ります。

国内の主な産地は福岡県や静岡県、茨城県、岡山県などです。特に生葉は独特な香りがあるので苦手とする人も多いですが、この香りには消化器系の動きを助ける効果があるとされています。また、女性ホルモンのバランスを整える効果も期待されている食材です。

ホワイトレースフラワー

ドクゼリモドキ属に分類される一年草で、地中海沿岸地方から西アジアが原産です。名前や草姿が酷似しているためオルレア・ホワイトレースと混同されがちですが、ホワイトレースフラワーの方が草丈が高く、全く別の種類です。堅く長い花茎から切り花としての使い勝手の良く、1980年ごろより急速に普及しはじめました。現在では花束やフラワーアレンジメントで、メイン花材の添え花として人気です。

まとめ

セリ科に属するオルレアは、ヨーロッパが原産の多年草です。日本では暑い夏が越せないため、一年草として扱われています。白いレースのような花が繊細な印象を与えますが、性質は強健で病害虫の被害も少なく、花径が風雨に倒されることもあまりありません。庭植えでも鉢植えでも育てられ、日あたりを好みます。成長して茂りすぎた株は、間引くように剪定しましょう。切り花の花持ちもよいので、切り取った花茎も無駄になりません。花後にできる種は採取して秋に撒き、翌春の花を楽しんでください。

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