インゲンの種類・品種一覧!基本情報や育て方などを紹介
つるなし種は、株の間隔を25~30cm開けて種を蒔き、花が咲いて40~50日程で収穫ができます。収穫期間は15日程です。
つるあり種は、株の間隔を30~40cm開けて種を蒔き、花が咲いて65~70日程で収穫ができます。収穫時期は1カ月程です。
インゲンは、根に根粒菌が共生して空気中から窒素を吸収します。そのため肥料の蒔きすぎは根を悪くするためよくありません。畑に直で種を蒔く場合、発芽直後にカラスなどの鳥害を受けやすいため、ポット育苗で栽培することをおすすめします。
インゲンの栽培方法
インゲンは、直蒔き又は定植の2週間以上前までに、苦土石灰を1平方メートル当たり2握り(約100g)を全面に散布します。苦土石灰を蒔いた土を深く耕して畑の準備をします。1週間前には堆肥と元肥を施して耕し、畝を作ります。堆肥は1平方メートル当たり約3kgをまきます。更に、化成肥料を1平方メートル当たり3握り(約150g)をまいてよく耕します。
畝立ては、つるあり種は30~40cmの高さ、畝幅100~120cm、株の間隔を30~40cmの1条にします。つるなし種は25~30cmの高さ、畝幅75cm、株の間隔を25~30cmの2条(条間25cm)にします。水はけの悪い畑では畝高さを20~25cm程に調整してください。
直蒔きは、直径7cm、深さ3cm程度に作った穴に種を蒔きます。ポット蒔きは、土をポットの上端から3cmほど低いところまで入れたところに種を3~4粒を蒔きます。直蒔き、ポット蒔きそれぞれ2cmほど覆土をしてから水やりを行います。発芽後、ポット蒔きは初生葉が展開し始めたら2本立てとし、本葉が2枚になったら定植します。直蒔きは本葉2枚になったら2本立てとします。間引きした後は、残した株の周辺の土を軽く押して、ぐらつかないように固定しましょう。
インゲンは、土が湿っていると腐りやすいため、水やりはたっぷりとやる必要はありません。
サヤの長さが10〜15cmになれば収穫できます。育ちすぎると腐ってしまうため、大きく育ったものからサヤの上をハサミや手でもぎ取って収穫しましょう。
インゲンのお手入れ方法、増やし方
インゲンは、湿った環境が苦手なため、水やりのタイミングや害虫などに注意して栽培する必要があります。お手入れ方法や増やし方を押さえて、正しくインゲンの栽培を行いましょう。
インゲン栽培のポイント
インゲンは梅雨期や秋雨期に「炭素病」、9月頃の多湿時に「さび病」が多発するため、適度に薬剤で防除する必要があります。生育初期の若い本葉の裏側などに、アブラムシやハダニ、アズキノメイガ、カメムシなどの害虫が付着するため注意が必要です。
インゲンの増やし方
インゲンは、種を植えて植え付け時期に再び種をまくと年に3回の収穫ができます。初心者の人には、一度身をつけると1カ月間収穫ができるつるあり種で栽培するのがおすすめです。
まとめ
インゲンは種類がたくさんある上、品種によってインゲンの持つ栄養価が高いのが特徴的です。カロテン、食物繊維、ビタミンC、ビタミンB群など豊富な栄養素があるため、料理の添え物やメイン料理としても取り入れやすい食材です。年間を通しての収穫率も高いので、家庭菜園にもおすすめします。お好みの品種を選んで栽培してみませんか。