オオデマリ(大手毬)とは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!
日当たり
オオデマリは、十分に日の当たる場所に植えましょう。半日陰のような環境でも育ちますが、日当たりがよい方が緑色の葉が生い茂り、大振りの花をたくさん咲かせてくれます。
地植えや庭植えの場合、定期的な水やりは必要ありません。ただし、乾燥を嫌うので晴天が続く気温が高くて日差しの強い夏や地面が極端に乾燥しているときなどは、朝か夕方に水やりをしてください。
肥料
オオデマリの花が咲いたあとの5月下旬〜6月くらいに緩効性化成肥料を与えます。また、秋に紅葉して葉が落ちたあとの11月〜12月頃に緩効性化成肥料または固形の油かすを与えてください。よく年の花のつきがよくなります。
オオデマリ(大手毬)の増やし方
オオデマリの植え付けや植え替え、増やし方を紹介します。
植え付け
植え付けは、葉が落ちている時期に行いましょう。2月下旬〜3月または花が終わり落葉した11月〜12月くらいが適しています。株よりも一回り大きな鉢を用意して腐葉土を入れて植え付けてください。土は比較的どの種類でも根づきますが、バーク堆肥と庭土をよく混ぜたものなどもいいでしょう。
最初は鉢植えで育ててもいいですが、枝が伸びて大きくなってきたら地植えに変えましょう。
植え替え
植え替えも極感の冬の時期を除いた11月~3月上旬までの期間に行います。2〜3年に一度、または株が育ちすぎて鉢とのバランスが悪くなったらそれより早く植え替えてください。横に枝が伸びすぎて安定しない場合は、支柱などをするといいでしょう。
オオデマリの増やし方
オオデマリは装飾花で、種ができません。増やすときは挿し木やとり木、株分けで行います。増やす時期は3月または6月〜7月頃がいいでしょう。3月に挿し木をする場合は、去年の枝から長く伸びているものを選んで15cm~20cmほど切ります。そのまま肥沃で湿気のある地面に挿しておけば、根が張ってきます。
6月〜7月頃はその年に伸びてきた元気のある堅くなった枝をとり木に選んでください。5cmほど切って挿し木にします。樹皮を4〜5cmほど剥いてから根が出るまで湿った苔を巻いておきます。根が出てきたら植え替えます。株分けで増やす場合は、植え替えのときに根が出ている枝を切って使います。
オオデマリの剪定方法
オオデマリは横に枝を広げて成長する花です。剪定は枯れた枝を落としたり、密集している部分の枝を切ったります。古くなった枝は花が小ぶりになってくるので、古い枝から切り落としてください。伸びすぎて強くなった枝や花がつかなかった枝も切りましょう。剪定する場所は、枝分かれしている部分や付け根をカットします。
オオデマリ(大手毬)で気をつけたい害虫
オオデマリは丈夫なので病気や害虫の心配はそれほどありませんが、いくつか気をつけるべき病気や虫がいるので紹介します。
うどんこ病
うどんこ病はカビが原因で発生する病気です。風通しが悪いとよく起こります。葉の表面が白っぽくなり、その部分では光合成が行えなくなるので葉が枯れてしまいます。繁殖した菌はどんどんほかの葉に広がるので、見つけたらその葉を切り取る必要があります。初期の段階ならば薬剤でうどんこ病が広がるのを防げます。
褐斑病
褐斑病は温度と湿度が高くなると発生しやすくなる病気です。発病した枯れ葉が風や雨で飛んでほかの葉に伝染していきます。葉の表面に茶色い斑点が現れ、だんだん大きくなって葉全体が黄色や茶色になって枯れてしまいます。日当たりと風通しのよい環境で育てることが大切です。
カイガラムシ
小さな白い貝殻のような形をしたカイガラムシがつく場合があります。植物の汁を吸って枯らしてしまうので見つけたらすぐに駆除する必要があります。またカイガラムシの排泄物ですす病を引き起こすことも。さらにカイガラムシの排泄物の糖分に引きつけられて、アリやアブラムシが寄ってきてしまうこともあります。カイガラムシがついているのを見つけたら、歯ブラシなどで枝を傷つけないようにカイガラムシを落とします。
幼虫の駆除には殺虫剤が効果的です。5~7月頃の時期に月に2~3回薬剤を散布しましょう。
サンゴジュハムシ
サンゴジュハムシは、卵のまま越冬して4月頃に発生する害虫です。葉を食べるので穴がたくさん開いてしまいます。葉がボロボロになってしまうので、サンゴジュハムシを見つけたら薬剤を散布して駆除してください。
まとめ
オオデマリは初夏に丸い花をたくさん咲かせる華やかな植物です。白い花のイメージがありますが、ピンクやライムグリーンなどいろいろな品種が出てきています。育てやすい花なので、初心者でも手間がかからず多くの花を咲かせられるでしょう。枝が横に広がっていくので、十分なスペースを保って庭植えや地植えがおすすめです。
秋は紅葉も楽しめるので、ぜひ庭でオオデマリを育ててみてください。