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ガウラとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介

1.種まき

ガウラの種まきは、5月ごろが適期です。こぼれ種でもどんどん増える花なので育苗の必要はありません。種を土作り後の地面や鉢に直接撒き、上から土を薄くかぶせましょう。発芽後は混み合っている部分を間引き、株間のバランスをとるようにします。

2.株分け

ガウラの株分けは3月ごろがよいでしょう。株分けをすると株が若返り、また元気に生育できるようになるメリットもあります。大きく育った株を掘り出し、1部分に芽が2〜3つ付くように根を切り分けます。増えた株は数カ所に分けて植え直しましょう。

地植えのときは新しい場所に根鉢よりもひと回り大きい穴を掘り、植え付け時と同様に耕して有機質を混ぜ込んでおきましょう。そして元肥を土に混ぜてから植え直してやります。

3.挿し芽

ガウラを挿し芽で増やすなら、5月ごろに行いましょう。葉に勢いのある枝を長さ5cmほど切り取って挿し穂にし、水を入れた容器に1時間ほど入れて吸水させます。市販の培養土を適当な容器や育苗用トレイに入れ、挿し穂を挿しておきましょう。

水切れしないように水やりをしつつ管理し、根が出たのを確認したら黒ポットに植え替えます。その後は苗株が育ったのを見計らって、育てたい場所へ定植しましょう。

挿し芽には、摘心や切り戻しで切った枝を使うことも。切り取った株のクローンができるので、元気そうな株を選ぶとよいでしょう。

注意したい病害虫

ガウラには灰色かび病が発生することがあるので、風通しが良くなるよう花がらをこまめに摘む、込み入った葉と茎を間引くなどのお手入れをしましょう。

また、3月ごろからはアブラムシがつきやすくなります。葉や茎から汁を吸って株を弱らせてしまうので、見つけ次第水で弾き落とす、薬剤を散布するなどして駆除しましょう。

ガウラと同じ科の花

ガウラと同じ科の花

ガウラと同じアカバナ科の花にはヒルザキツキミソウとフクシア、マツヨイグサ、ゴデチアなどがあります。それぞれの特徴をまとめて紹介します。

ヒルザキツキミソウ

多くのツキミソウ(月見草)の花は夜に咲きますが、ヒルザキツキミソウは昼に咲きます。5〜7月が開花時期で、淡い色合いで初夏の花壇を彩ってくれます。匍匐性があり、広い範囲を隙間なく埋めるのに向いています。暑さ寒さに強くて丈夫、直射日光にも耐えられるので、鉢植えではなく大きなプランターや花壇で育てるのがよいでしょう。

水も肥料も控えめで良く、お世話に手のかからない植物です。あまり株が込んでしまうとカビが発生することがあるので、株分けをして風通しを良くしてあげましょう。

フクシア

フクシアの花は下を向いているのが特徴的で、鮮やかなピンク色である「フューシャピンク」はこの花の色が由来です。原種は100以上もあり、現在は園芸品種が2,000〜3,000ほども開発されています。

品種によって花の大きさや樹形が多種多様、花もシングル(一重咲き)やダブル(八重咲き)のほか、セミダブルやトランペット型などの変わり咲きまであります。もともと冷涼で湿度の高い地域の植物のため、日本では夏を越すのが難しかったのですが、現在では「エンジェルス・イヤリング」などの日本で育てやすい品種も登場しています。

マツヨイグサ

マツヨイグサ(待宵草)の開花期は6〜8月で、3cmほどの黄色の花を咲かせます。一夜花であり、夕方に花を開いた後は徐々にオレンジ色に変化し、朝になるころにはしぼんでしまいます。花の後には細長いさやができ、弾けて中の種がばら撒かれて増えていきます。

日本には、江戸時代後期から明治時代の前期に園芸種として入ってきました。太宰治の小説「富嶽百景」には「富士には月見草がよく似合ふ」の名句が登場しますが、この月見草が黄金色であった記述があることから、マツヨイグサのことではないだろうかといわれています。

ゴデチア

現在のゴデチアの多くは、ゴデチア・グランディフローラとゴデチア・アモエナとの交雑品種のことを指しています。サテンに似た光沢と華やかな色、ひらひらと繊細な花びらが魅力的で、多くの園芸品種があります。

花は茎の先端に上向きに咲き、花もちと水あげが良いため切り花も多く流通しています。切り花のつぼみも後からちゃんと咲いてくれるので長く楽しめ、贈り物にもおすすめです。

開花期は5〜6月で、防寒対策をすれば冬越しもできます。雨で花びらが傷むことがあるので、開花中の鉢植えは軒下へ置いてあげましょう。茎が柔らかいため、支柱に誘引すると倒れにくくなります。

まとめ

ガウラは細く伸びる花穂と蝶のような花が美しく、丈夫で暑さ寒さにも強い花のため、ナチュラルガーデンにはとくに向いています。初夏から晩秋まで花を楽しめますし、ある程度は放任できるので、園芸初心者でも気軽に楽しめるでしょう。

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