エキナセアの育て方と栽培方法|手入れの仕方や増やし方、注意点も
地植えの場合
地植えの場合も、大きくなった株を選んで掘り出し手やナイフで2つ〜4つ程度に分けて植え替えます。エキナセアは株がどんどん大きく成長する種類ではないので、十分に育っていないものは株分けせず成長を見守りましょう。
植え替えの株を細かく分けすぎると枯れてしまうので気をつけてください。
エキナセアを育てるときの注意点
エキナセアは暑さにも寒さにも強い植物ですが、どこでも地植えで一年中育てられるわけではありません。冬は比較的寒さに強く0度以下の気温でも越冬できますが、霜がおりる場合や地面が凍結する場合には、敷き藁や腐葉土などを株の周りに使って寒さ対策をしてあげましょう。地表部の茎や葉は刈ってください。
また、夏場に極端に気温の高い猛暑の日が続くとエキナセアの花があまり咲かなくなることがあります。少し涼しくなってくるとまた咲き始めるので、そのまま様子を見てあげましょう。
病気や害虫
エキナセアは丈夫で育てやすい花です。比較的病気や害虫にも強いですがいくつか気をつけたい病気があります。見つけたらすぐに対策を取るようにしてください。
灰色カビ病
灰色カビ病は、カビが原因で起きる病気です。別名ボトリチス病といわれます。梅雨や秋の長雨など湿度が高い環境で発生する病気です。灰色カビ病になってしまうと、防虫剤や殺虫剤などの薬品で駆除ができません。病気の部分を切り取ってしまう、または病気が発生している株を処分するしかありません。灰色カビ病にならないよう水はけと風通しをよくしておくようにしましょう。
うどんこ病
うどんこ病も梅雨や湿度の高い時期に起きる病気です。うどんこ病になると、葉に白い粉がついたような斑点ができます。さらに症状が悪化すると光合成ができなくなるためエキナセアの育ちが悪くなります。病気になった葉を取り除くようにするか、薬剤などを散布して対策を取ります。
うどんこ病にならないための対策は、普段から水やりのときに葉に水がかからないよう土の部分にあげてください。
まとめ
エキナセアは、ハーブとしても人気のある植物です。花の色がピンクや白、オレンジ、グリーンなどさまざまあり、育てやすいので観賞用としても人気があります。
耐寒性も耐暑性もあるので、地植えで年間通して育てられます。エキナセアの株の成長はゆっくりとしています。宿根草なので、冬は一度枯れますがまた次の年に芽が出て花を咲かせてくれます。エキナセアが十分に成長して花を存分に楽しめるのは2年目や3年目くらいです。日当たりがよく、水はけのいい場所で育ててあげてください。
花の色や咲き方もいろいろあるので、好みのものを選んでみてくださいね。