カロライナジャスミンとは?花の特徴・花言葉・育て方を紹介!
地植えや庭植えのカロライナジャスミンの場合は、根付いてしまえばあとは水やりする必要はありません。自然に降る雨の量だけで育ちます。ただし、夏場の気温が高く降水量が少ない時期や乾燥した日が続く場合は、土や花の状態を見て適宜水をあげてください。
肥料
加ロライナジャスミンは、肥料はそれほど必要としない植物です。冬の1月〜2月のもっとも寒い時期に、穏効性の固形肥料や油かすまたはチッソやリン酸、カリなどが含まれる有機質の肥料を寒肥として与えるといいでしょう。
また、カロライナジャスミンの花が咲き終わったあとに、少量の穏効性の固形肥料や油かすをお礼肥としてあげるといいでしょう。ただし、あまりチッソ成分の多い肥料を寒肥に使う場合は、たくさんあげすぎないようにしてください。チッソを与えすぎると春になってから花付きが悪くなってしまいます。
日当たり
加ロライナジャスミンは、日当たりのいい場所で育てましょう。半日陰の場所でも育ちますが、日に当てる時間が短いと花付きが悪くなります。寒さにも比較的強い植物ですが、冬は日の当たる室内で育てる方がいいでしょう。室内でも最低半日以上は日が当たるところに置いてあげてください。
関東よりも西の太平洋側の温暖な地域であれば、屋外でも越冬できます。気温がマイナスになるような寒冷地なら、室内に入れましょう。屋外で越冬する場合でも、霜が下りたり冷たい風が当たったりしない場所で育ててください。カロライナジャスミンの株の付け根に落ち葉やパークチップなどをたくさん敷いて防寒対策をしてあげるといいでしょう。
カロライナジャスミンの手入れ方法と増やし方
カロライナジャスミンは、苗で売られていることがほとんどです。丈夫でよく育つ植物なので、植え替えも必要になります。植え付けや増やし方について見ていきましょう。
植え付け・植え替え
カロライナジャスミンの植え付けは、4~5月または9~10月が適しています。鉢植えで育てる場合は、支柱が必要です。あんどん仕立てにしたり、オベリスクを使ったりして、上に伸びていけるようにしましょう。根が張ってくるまでは日当たりと風通しがよいところで水やりをしながら育ててください。地植えの場合は、苗よりひと回り大きな穴を掘って、肥料を混ぜた土などを敷いてから植えてください。土を山高に盛っておくと水はけがよくなります。
カロライナジャスミンはどんどん育つので、鉢植えの場合は1~2年に一度根詰まりを防ぐために、今までより一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。植え替えも4~5月頃が適しています。
挿し木
カロライナジャスミンは、挿し木で増やせます。5~7月頃に行うといいでしょう。葉が3組ほどついたつるを切って、先端の2枚の葉を残して10cmくらいの挿し穂を作ります。1時間くらい水につけてから土に挿し、直射日光を避けた半日陰の場所で育てます。2〜3週間で発芽するので、鉢に植え替えましょう。
誘引
カロライナジャスミンは、つるを絡ませながら成長していきます。絡ませたいものや成長させたい方向に向かって誘引してあげましょう。つるが柔らかいので誘引しやすい植物です。
剪定と摘芯
カロライナジャスミンは、どんどんつるを伸ばして成長していくので、剪定が必要です。春から夏にかけて花が咲いたあとつるが伸びすぎている部分や混んでいる部分を切り戻してください。形を整えると同時に、新しい芽と花数を増やせます。秋になったら剪定は止めましょう。翌年の花芽がついているので、切ってしまうと次の年の花付きが悪くなってしまいます。
カロライナジャスミンは毒を持っていますが、口に入れなければ世話をするときに触っても心配ありません。
カロライナジャスミンで気を付けたい病気や害虫
カロライナジャスミンには、害虫はほとんど発生しません。ただし、乾燥が進むと葉の裏側にハダニがつくことがあります。ハダニを見つけたらすぐに薬剤を使って駆除してください。病気もあまり心配ありませんが、根詰まりや水枯れが原因で葉が黄色くなって落ちることがあります。また寒さに当たると葉が黒っぽくなって枯れてしまうこともあります。
カロライナジャスミンと同じ科の花
カロライナジャスミンと同じゲルセミウム科の花は、ゲルセミウム・エレガンスやランキンジャスミンなどがあります。
ゲルセミウム・エレガンスは、カロライナジャスミンと同じく黄色いかわいい花を咲かせますが、カロライナジャスミンよりもはるかに強い毒を持っています。インドから中国の南部が原産で、猛毒を持ち数枚の葉で人や猛獣も殺してしまうそう。ランキンジャスミンも黄色い花が咲く、つる性の植物です。カロライナジャスミンと花の色や性質など似たものが多いようです。
まとめ
カロライナジャスミンは、ジャスミンとはまったく別の種類の植物ですが、春から初夏にかけて黄色いラッパのような花をたくさん咲かせ、甘いほのかな香りを漂わせる花です。つる性で生命力が強いので育てやすくどんどん伸びていきます。フェンスやトレリス、周囲の木などに絡ませて育ててあげてください。
見た目の可愛らしさとは違い、毒を持っているのでくれぐれも口に入らないように注意しましょう。観賞用として楽しんでくださいね。