アルストロメリアとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!
植え付けは、鉢植えと同様にクラウンを上にして10cmほどの深さで覆土します。複数の球根を植える場合は、大きくなるものは50cmほど、小柄な品種は20~30cmの間隔で植え付けます。植えつけ後は水をたっぷりと与えてください。
苗の場合は株の育ちが十分なので、植え付けもかんたんに行えます。鉢植えにする場合は、草丈の低いものは6号鉢に1株、高いものは9号鉢に1株の割合で植えましょう。鉢植えと庭植え共に、球根の植え付けと同様の方法で行ってください。
肥料と水やり
肥料 鉢植え・庭植え共に、植え付けた球根が発芽してきたら、大粒の化成肥料を置き肥として株元に施します。そのほか、葉が緑色の間は、月に2回程度水代わりに液肥を与えましょう。
水やり 鉢植えは、表土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。こうすることで、鉢の中の空気や水分が新鮮なものに入れかわり、根の栄養吸収がよくなります。開花中はなるべく花に水がかからないように注意し、花後は休眠期に入るので水やりは控えましょう。庭植えの場合は、降雨にまかせます。
アルストロメリアの手入れ方法や増やし方
地下茎が伸びていくアルストロメリアは、定期的な植え替えが必要です。また、花後や夏越し・冬越しで適切な管理を行うことで、次の開花期も順調に迎えられます。それぞれ、気を付けたいポイントを見ていきましょう。
植え替えや鉢替え
鉢植えの場合、用土の劣化や根詰まりなどで生育が悪くなりがちです。1~2年ごと、できれば毎年新しい用土で植え替えを行いましょう。庭植えの場合には、2~3年ごとに植え替えるとよいでしょう。用土の種類や手順は、植え付け時と同様です。植え替え作業は、休眠期の3~5月、もしくは9~10月に行います。作業の際は、球根を傷つけないように十分に注意しましょう。
剪定・切り戻し
アルストロメリアの花は、すぐに種ができてしまいます。種を採取したい場合を除いて、花がらはすぐに摘み取りましょう。花がすべて終わった花茎は抜き取ります。引っ張ればかんたんに抜けるので、ハサミは必要ありません。また、細くて花が咲かない茎も抜き取り、太い芽を伸ばすようにしましょう。
花後の管理と夏越し・冬越し
アルストロメリアは、高温多湿な日本の気候を嫌います。開花期が終わった後、特に梅雨明け後の強い直射日光にあてないようにします。また、冬は霜や用土の凍結に注意が必要です。
夏越し
庭植えの場合は地温も上昇するので、マルチングで防ぎます。鉢植えの場合は、葉が枯れて休眠期に入ったら、涼しい日陰で土が乾きすぎないように管理します。葉や茎が残っていても、生育が緩慢あるいは止まっている状態なら、休眠期と考えましょう。
冬越し 庭植えでは、夏と同じくマルチングを行い、霜や用土の凍結を防止します。鉢植えも、用土が凍る心配のない場所で管理しましょう。
注意したい病害虫
アルストロメリアには、あまり病害虫は発生しません。まれに、アブラムシやハダニがつくことがあります。見つけたら、薬剤で駆除をしましょう。ハダニは水に弱いので、ときどき葉に水をかけることで発生が予防できます。
また、ハサミを用いるとウィルスに感染する場合があります。感染すると葉に黄色いモザイクが現れて縮れ、2~3年で花が咲かなくなってしまうこともあります。花がらや花茎の除去にはハサミを使わず、手で引き抜くようにすると安全です。
アルストロメリアの増やし方
アルストロメリアは、株分けで増やせます。植え替えや鉢替えの際に作業を行うのが基本です。株を掘り上げたら適当な大きさに分けますが、太い地下茎だけでは芽は出ません。必ず、先端にクラウン(芽)ついていることを確認しましょう。球根は乾燥を嫌うため、株分けをしたらすぐに植え付けを行ってください。
また、原種やハイブリッドなど一部の品種は種からも増やせます。ただし種は市販されていないので、開花株からの自家採取が必要です。種まきの適期は9月下旬~10月上旬、種が熟して2カ月した頃に撒くとよく発芽します。用土を入れた植木鉢などに重ならないように並べ、覆土を6~7mmかぶせます。水やりをしたらその後は土を乾かさないように管理してください。種から育てる場合は、株分けに比べて花が咲くまで時間がかかります。
アルストロメリアを育てる際の注意点
背の高い品種や、日あたりが悪く地上部がひょろひょろと伸びてしまいそうな場合には、早めに支柱を立てて倒伏を防ぎましょう。花がたくさんついて頭が重たくなった株に対しても、支柱は有効です。
また、軒下などの強い霜が降りない場所や暖地で育てる場合、品種によっては冬でも地上部が枯れずに生育します。その場合は、株元まで日が入るように適度に葉茎の抜き取りをし、蒸れや徒長を防止しましょう。
まとめ
アルストロメリアは、南アメリカ原産の球根植物です。交配が盛んなため、数多くの品種があります。高温多湿が苦手なため、夏の直射日光や水はけに注意が必要です。庭植えと鉢植えどちらでもOKなので、草丈や花色など好みの品種を見つけて育ててみましょう。