アルメリアとはどんな花?花の特徴・花言葉・上手な育て方を紹介
用土
アルメリアには水はけのよい用土に作ります。一般の草花用培養土の場合は、小さな軽石や鹿沼土などを2~3割混ぜて使うと水はけがよくなります。ピートモスが多い土はアルメリアの根は腐れやすくなります。ジュニペリフォリア種などの高山性の品種には、山野草用培養土がベストです。
水やり
アルメリアの水やりは、開花後は用土が乾いてから与えます。庭植えでは、植えつけた直後は根付くまで乾燥させないよう水やりをします。根づいてからは、水やりの必要はありません。鉢植えでは、春の成長期から開花中は用土が乾き始めたら、たっぷりとあげます。水やりの基本は花や葉っぱにかからないよう、土に上げましょう。
肥料
アルメリアの肥料は高温期に肥料分が残らないようにします。アルメリアの肥料は10~11月と3~4月に施します。元肥にはしません。置き肥、液体肥料のどちらでもよく、春は成長期ですので速効性のもの、秋は緩効性のものがいいでしょう。
植えつけ、 植え替え
“アルメリアの苗は春か秋に植え付け、植え替えは秋に株分けを兼ねておこないます。
アルメリアの苗を選ぶときは、ヒョロヒョロとしていない、葉の数や花茎の数の多く、葉が青々している株を選びましょう。アルメリアは秋から夏までの一年草として扱われることもあります。苗は春先か秋口に購入するとよいでしょう。
植えつけは春か秋におこないます。庭の土に苦土石灰をまいてphを調整しておきます。苗をポットからだしたら、根は直根性なので根を傷めないよう根のついた土ごと用土に植えつけます。環境は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
植え替えするときは、アルメリアは熱さには強いですが、蒸れには弱いので気をつけましょう。大株になると芽数が増え蒸れやすくなります。庭植えや鉢植えでも、毎年秋には株分けして植え替えをしましょう。次の年には元気なアルメリアが出てきます。芽が折れたり根があまりついていない株は、さし芽で発根させてから植えるといいでしょう。
剪定は特に行いませんが、花が終わった枯れた花・茎は早めに摘み取ります。花が終わり株が混んでいるようでしたら株分けをして、葉が込み合わないようすっきりさせましょう。
病気と害虫
アルメリアの病気は根腐れと灰色カビ病です。高温多湿期の蒸れで、カビが発生しやすくなります。水はけに注意し根腐れを防ぎましょう。そのほかには枯れてしまうような病気はほとんど見られません。灰色かび病が発生したときは、花がらや葉など傷んでいるところを早めに切り取りましょう。そのままにしておくと、カビですので株にどんどん広まります。害虫はほとんどありません。
アルメリアの増やし方
アルメリアアルメリアは1株でもかわいいですし、植え替えごとに株分けして増やしていくのもいいです。いずれにしても栽培するなら、秋には株分けをするので自然と増えることになりそうですね。増やし方は株分け、挿し芽、種まきとあります。
株分け
アルメリアは主に株分けでふやします。根は直根で株元に1本あります。株を掘り上げたら、株を縦に引き裂くように分け、分けた株に太い根が必ず残るようにします。
挿し芽
アルメリアを挿し芽で増やすこともできます。切った茎をパーライトや鹿沼土などに差し込みます。根付くまで水やりを忘れずに!
種まき
アルメリアは4~5月と10月に種をまきます。種は春か秋にまくと翌春には開花します。アルメリアは自家受粉しにくいので、種をとる場合は何株か違うものをまとめて植え、乾燥気味にすると種ができやすくなるので雨に当てないようにしておきます。種は好光性なので、覆土は薄くします。
まとめ
アルメリアは可憐な小さな花と細い細い茎ですが、夏の暑さや風にも強く、病気にもなりにくい丈夫な花です。1株を眺めて楽しむのもいいですし、増やしてガーデニングの彩りにするのもいいでしょう。大輪のものは切り花にすると映えますよ。もともとカサカサした花ですので、ドライフラワーにもできそうです。アルメリアは ヨーロッパでは「レディース・クッション」とも呼ばれているそうですが、こんもりした葉に小さな花がたくさん咲き、クッションのように見えるからでしょうか。「海辺に近い花」アルメリア、育ててみませんか?