MENU

アガパンサスとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!

花が終わった花茎をそのままにしておくと、種作りに養分を消費して株が弱ります。花が終わったら、種を採取したい分を除いて花茎を付け根から切り落としましょう。

鉢植えの場合

鉢植えで育てる場合は、市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3の割合でブレンドした用土を準備します。自分でブレンドした用土の場合は、断効性の化成肥料を混ぜておきます。

苗から育てる

植木鉢やプランターに鉢底ネットと鉢底石を敷き、鉢の2/3の高さまで用土を入れます。根を傷つけないようにポットから苗を引き抜いて鉢の中心に置き、周囲を埋めるように用土を入れます。このとき土に隙間があると根が育たないので、注意してください。プランターなどに複数植える場合は、15~20cmの間隔をあけましょう。植え付けが終わったらたっぷりと水を与え、日あたりのよい場所に置きます。

根茎から育てる

苗のときと同じように鉢を用意し、用土を入れます。穴を掘り、土表面から2cm程度の所に植え付けて上から土を被せましょう。このとき根茎から芽が出ている場合は、芽を地表に出して植え付けます。複数株を植える場合は、苗と同じく間隔をあけてください。水やりは、土が乾燥しない程度に行います。

植え付け後の水やりは、用土が乾いたときにたっぷりと与えましょう。追肥は4~6月と9~10月に月に1度の置き肥をするか、2週間に1度程度で液肥を与えます。また、鉢植えの場合は株の老化や根詰まりで花立ちが悪くなりがちです。生育の様子を見ながら、2~4年に1回程度のスパンで植え替えてあげましょう。

アガパンサスの増やし方

アガパンサスは、株分け、挿し芽、種の採取で増やせます。ただし、種から育てる場合は開花まで4~5年かかるため、挿し芽か株分けで増やすのがおすすめです。それぞれの方法を解説していきます。

株分けの適期と方法

株分けを行う適期は、3月下旬~4月下旬と9月中旬~10月中旬です。地植えの場合は3~5年に1度のサイクルで、鉢植えの場合は植え替えの際に行うのが理想的です。実際の作業は以下の手順で行います。

  1. 根を傷つけないように注意しながら、地植えの場合は株を掘り起こし、鉢植えはの場合は鉢から株を引き抜きます。
  2. 根に付いている土を丁寧に落とし、株を切り分けます。この際、手で分けるのが難しい場合には、熱消毒をしたハサミなどを使いましょう。分割の目安は、葉は10枚ほどで目が4~5つほどついているようにします。根茎を小さく分けすぎると花が咲かなくなることがあるので、注意して分けてください。
  3. 新たに分けた株は、地植えと鉢植えそれぞれ「アガパンサスの手入れ方法」のところで紹介した手順で植え付けを行いましょう。

挿し芽の適期と方法

アガパンサスを株分けする際に茎が折れたり根が少ない株が出たりしたら、挿し芽に利用しましょう。植木鉢などに挿し芽用の用土を入れて挿しておけば、やがて発根して苗ができます。アガパンサスの茎は、やわらかく繊細です。作業がしやすいように、ピンセットなどを用いるとよいでしょう。

種の採取の適期と方法

アガパンサスの花が受粉すると、花後に種がつきます。種を採取したい花は花茎を切り取らず、サヤができるまでそのままにしておきます。種が採取できたら十分に乾燥させ、次の植え付け時期まで冷蔵庫などで保管してください。ただし、種を採取した株が交配種の場合、撒いて育てても親株と同じ花が咲くとは限りません。どのような花を持つのかを、楽しみながら育てましょう。

アガパンサスと同じ科の花

アガパンサスと同じ科の花

アガパンサスと同じヒガンバナ科の花には、科名のヒガンバナやアマリリス、ナツズイセンなどがあります。それぞれの開花時期や特徴なども見ておきましょう。

アマリリス

南米生まれの球根花で、10~20cmほどある太い花茎に色鮮やかな花を咲かせます。球根の多くは2~3月頃に出回り、鉢植えなら植えてから約2カ月で花が咲きます。春咲き、初夏咲き、真夏咲き、秋咲きの品種があり、花色も白や赤、ピンク、黄、褐色と豊富です。中南米や西インド諸島に約90種類の原種があり、園芸品種の数は週百種類です。現在販売されている品種には、八重咲きのものや上を向いて咲くもののほか、香りがあるアマリリスも作られています。

ナツズイセン

中国が原産で、日本では本州、四国、九州で見られ、人里に近い山野などに自生する多年草です。開花期は8月で、真っ直ぐに伸びた花茎の先に長さ7cmほどの薄いピンク色の花を6~7輪咲かせます。ナツズイセンの名前は葉がスイセンに似ていることと、夏に開花することが由来です。また、花期に葉がないためマジックリリーとも呼ばれています。植えっぱなしでもよく育ち病害虫もほとんど発生しない、育てやすい花です。

ヒガンバナ

中国が原産の多年草で、日本全国の土手やあぜ、道端など人の手が入るところに自生しています。別名は曼殊沙華(マンジュシャゲ)やリコリス、ちょうど秋の彼岸の頃に花を咲かせます。花は幅5ミリほど、長さ4cmほどの花びら6~7枚を放射状につけた形で、花茎の長さは30~50cmほどです。赤い花色が一般的ですが、そのほかに白や黄、橙色があります。開花期には花だけを咲かせ、葉が伸びてくるのは花が枯れた後です。球根にアルカロイド系の毒を含み、摂取すると中毒を起こす可能性があります

まとめ

初夏に花を咲かせるアガパンサスは、真っ直ぐに伸びた花茎の先に小さな花が集まって咲く姿が印象的です。地植えと鉢植えどちらでも栽培でき、切り花の素材としても人気です。植えっぱなしでもよく育ちますが、鉢植えの場合は根詰まりにならないよう定期的に植え替えや鉢替えをしましょう。300種類を超える園芸品種があるので、好みの花を見つけて育ててみてください

1 2
よかったらシェアしてね!