バジルの収穫時期や方法は?保存の仕方と収穫する上での注意ポイント
サラダやカプレーゼなどに少量散らすだけで、彩りと香りを印象づけるバジルは、初心者でも自宅で栽培して楽しめます。バジル収穫時に注意したいチェックポイントや日常の手入れ方法、収穫した後の保存方法などをチェックしてみましょう。
バジルの収穫はいつまでできるの?
独特の香りが料理の風味を格上げしてくれるバジルは、家庭菜園で栽培している人も多いハーブです。ハーブ栽培初心者でも比較的に育てやすいため、広く知られており人気があります。
バジル栽培初心者の場合は、まず最適な収穫時期や、花芽が出てきたときの対処をチェックしておきましょう。
バジルの収穫時期
育てる場所の気温によっても異なりますが、バジルは基本的に4~6月頃に種まきや植え付けを行います。植え付けてから30~40日たった頃に収穫をするのが基本的なスケジュールです。
寒冷地の場合は5~6月に植え付け7月以降に収穫し、暖地の場合は4~5月に植え付け6月以降に収穫、中間地の場合は4月中旬~5月中旬に植え付け6月中旬以降に収穫します。基本的には、6~10月頃がバジルの収穫時期です。
出てきた花芽はどうすればよい?
バジルはとても香りがよくおいしいハーブです。しかし、芽が出て花を咲かせた後は、葉が硬くなり風味も落ちてしまうため注意しましょう。
バジルは6~8月の夏に花が咲きます。花に栄養分を奪われてしまうため、葉を食用にする場合は花芽を取り除くことが大切です。
収穫量を左右するお手入れのポイント
せっかくバジルを栽培するなら、収穫量を上げ、たくさんの葉を収穫できるようにしましょう。収穫時には、適切な摘芯や剪定を行うことがポイントです。
摘芯の方法や適した時期、栽培のコツをチェックしてみましょう。正しく育てれば、株増やしたり、長くバジルの味わいを楽しめるでしょう。
摘芯しよう
芽が出てきたら切り取り、葉の成長を促すことを『摘芯』とよびます。摘み取ったところに新芽が生え、より多くの葉が育つのです。
こうすることで収穫量が上がったり、株を増やしたりすることが可能になります。1回きりの収穫だけで終わらせず、数回に渡って収穫するのがおすすめです。
摘芯する時期とやり方
7~10月頃のバジルの成長期に収穫を兼ねて摘芯を行うようにしましょう。バジルは、草丈が20~30cmを越えた頃に花を付けてしまいます。
下の方に付いている葉を4枚程度残して、花を付ける前の芽の部分を全て摘み取ってしまいましょう。繰り返し摘芯を行うことで、新たな葉をどんどん茂らせるようにするのがポイントです。
摘芯した芽で株を増やすのもあり
摘芯で切り取った芽の部分は、挿し芽や水挿しにすることで株を増やせます。摘芯した芽を土に挿したり、水を張った器に挿したりするだけで、新たにバジルを育てることが可能です。
バジルは生命力が強く、ぐんぐん根が生える植物のため、摘んだ芽の部分も無駄になりません。たっぷりと収穫するためにも、摘芯した芽を用いてどんどん株の数を増やしてみましょう。
切り戻し剪定もおすすめ
花を咲かせる前のバジルが1/3から半分になるように量を減らし、伸びた茎ごとまるっと剪定する「切り戻し剪定」もおすすめの方法です。短く切ることで、風通しがよくなりムレを予防できます。
切り戻し剪定をすることで、収穫量のアップにつながるでしょう。切り戻し剪定を行う場合は、草丈の高さと茎の量が半分ほどになるのを目安に切っていきます。
正しい収穫と保存の方法
ピザやパスタのトッピングにしたり、バジルソースを作ったりと、バジルはその爽やかな香りで食卓を彩ってくれるハーブです。自宅で栽培をしている人にとって収穫は楽しみなことですが、多く収穫し過ぎてしまって余らせてしまうという人もいるでしょう。
収穫して時間のたったバジルは香りも鮮度も落ちてしまいます。また、花が咲いてしまうと養分が吸収され、葉に行き渡らなくなって変色したり、枯れたりする恐れがあるでしょう。
収穫・保存方法をあらためて確認し、バジルを余すことなく楽しみましょう。
収穫は手かハサミで
ハサミ・手で摘む2通りの方法で収穫を行います。手で収穫するときは、道具もいらないため簡単に行えるのがメリットです。
しかし、手で摘んだときに葉の部分が裂けて傷んでしまう恐れがあるため、すぐに料理に使わない場合は避けた方がよいでしょう。ハサミを使うと、バジルにダメージを与えずきれいに摘み取れます。
最初は下から収穫
バジルは下の葉から1枚ずつ摘み取るとよいでしょう。下から順に葉を収穫していき、葉が減ってきたら脇芽の当たりを切り取ります。
こうすることで再び芽が出て、収穫量がアップするでしょう。花芽が出る前に収穫した方がおいしいといわれているため、食べ頃を逃さないためにも早めに剪定と収穫を行うことが大切です。
万が一花芽が出た場合はすぐに摘芯を行い、摘み取るようにしましょう。
収穫したバジルの葉の保存方法
どんどん成長するバジルを消費しきれず、「無駄にしてしまった…」という人もいます。せっかく育てたバジルを傷ませる前に、収穫した後の適切な保存方法をチェックしておきましょう。
摘んだばかりのバジルを常温保存する場合は、水を入れた容器に生けておくことで2~3日ほど保存できます。毎日水を交換し、葉に水が付かないように注意しながら茎だけを水に浸けるようにしましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、黒ずみを防ぐために冷気が直接触れないように注意します。水洗いをしたら拭き取り、湿ったキッチンペーパーで包みましょう。
キッチンペーパーごとジッパー付きのフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて保存しておけば1週間は日持ちします。ほかにも冷凍する方法や、乾燥させたり、ペースト状にしたりする方法などがあるため、使い勝手のよい方法を選びましょう。
剪定・収穫する上での注意ポイント
バジルの栽培に欠かせない剪定と収穫ですが、どのような点に気を付けて作業を行えばよいのでしょうか。剪定や収穫をするときに注意すべきポイントを紹介します。
これからバジルを育てようと考えてる人はもちろん、バジル栽培がうまくいかないという人もぜひ参考にしてみましょう。
ハサミは清潔なものを使う
園芸初心者がバジル栽培で見落としがちなのが、「清潔なハサミを使う」ということです。特にほかの植物も同時に手入れをしている場合は、注意する必要があります。
ハサミに雑菌や病気の原因になる汚れが付いている場合などは、ハサミを媒介にして病気がうつることがあるでしょう。剪定や栽培に使うハサミは、よく洗ってオイルを塗るか、消毒用エタノールで軽く消毒すると安心です。