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オクラの旬の時期はいつ?育て方と食べ方、栄養価を紹介

オクラは旬の時期は露地栽培では6〜9月、スーパーにもっとも多く出回るのは7月中旬〜8月末です。原産地はアフリカ東北部で寒さに弱く、エジプトでは古代から栽培されていました。収穫が遅れると硬くなるので、若サヤをいただくのがおすすめです。

オクラの特徴

オクラの特徴

オクラはトロロアオイの一種で、アフリカ東北部が原産地とされています。オクラは英語「Okra」を由来とする外来語であり、日本に入ってきたのは明治時代です。当時は沖縄や鹿児島などの温暖な地方で食べられていただけで、日本の一般市場に出回るようになったのは昭和50年ごろといいますから、比較的新しい野菜といえるでしょう。

オクラは若い実や花を食べる野菜

オクラはまだ柔らかい、若い実を食べる野菜です。実を収穫せずに完熟させると固くなり、その後乾燥して中に種の入ったサヤになります。

オクラは花も食べられ、「花オクラ」の名で出回っています。つぼみと開いた花とを両方食用にでき、天ぷらやおひたしなどでいただけます。オクラと同様にねばりがあり、花びらが2倍ほどの大きさの品種も開発されています。

オクラの栄養価

オクラや山芋、納豆に含まれるネバネバはタンパク質を主としているため、加熱すると弱まります。ですがオクラのネバネバにはペクチンやアラバン、ガラクタンなどの水溶性食物繊維も含まれているので加熱してもねばりが残りやすく、細胞からはさらに多くのネバネバが出てきます。

オクラにはカルシウムやカリウムなどのミネラルと、ビタミンCなどのビタミン類が豊富。ネバネバに含まれるペクチンは糖尿病と動脈硬化の予防や腸内環境改善、ガラクタンは血中のコレステロールを減らしてくれ、ムチンは胃の粘膜を保護します。

オクラの種類と品種

オクラの種類と品種

もっとも一般的な「角オクラ」は、実を輪切りにすると五角形や六角形、八角形になっている品種です。収穫量が多く家庭菜園で人気の「ベターファイブ」やまっすぐに育ちやすく柔らかい食感の「アーリーファイブ」などが含まれます。

ほかには実の断面が丸い「丸オクラ」や白っぽい実の「白オクラ」、生の実は紫紅色で茹でると緑色に変化する「赤オクラ」などの品種もあります。

オクラの育て方・栽培方法

オクラの育て方・栽培方法

高温性野菜のオクラは暑さに強く寒さには弱いこと、10℃以下になると生育できないのが特徴です。地植えするなら、肥沃で水はけと日当たりが良い場所を選びましょう。酸性土壌は苦手なので、pHは6.0~6.5程度を目安にします。

土が乾きすぎると実が育ちにくくなるので、水やりを欠かさないようにしましょう。病気を防ぐには、連作をしないのが一番です。

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オクラの種まきの時期と方法

オクラの種を直まきするときは晩霜のおそれがなく、十分な地温になってからがよいでしょう。暖地では4月上旬〜5月上旬、寒冷地では5月上旬〜5月下旬が目安です。直径4〜5cm、深さ1cmほどの中に4〜5粒をまき、土を1cmほどかけて手で軽く押さえ、水やりをしましょう。種まき直後はトンネルをかけ、発芽したらてっぺんに穴を開けて換気を。本葉5〜6枚まで生長したら外してやります。

ポットまきなら9cmポットに同様の方法でまき、25〜30℃になるように保温しましょう。本葉が2枚になったら2本立ち、3〜4枚になったら1本立ちに。種まきから30〜40日後くらい、本葉が5〜6枚になったら定植の頃合いです。

オクラの土作り・水やり・肥料の与え方

オクラの種を直まきする、ポット苗を定植する2週間以上前には土作りを始めましょう。苦土石灰を1㎡あたり150gほど(3握り)まき、よく耕します。

1週間前になったら化成肥料を1㎡あたり100gほど(2握り)と、堆肥を3kgほどまいて耕し、高さ15〜20cm、70cm幅の畝を作りましょう。畝に黒ポリマルチを張っておくと、雑草防止と保温ができます。2条植えで定植し、株間は25cmほど必要です。

オクラ栽培のときは、土が乾いたら水やりをします。夏の暑い時期は様子を見つつ、朝夕の2回水やりが必要なときも。とくにオクラの実がついてからは、水をたっぷりあげましょう。

オクラの種まきから2カ月ほど、花が咲き始めたら追肥をします。開花後10日〜2週間ごとに化成肥料を畝の両側1mに30gほど(軽く一握り)が目安ですが、草勢が弱そうなら肥料を少し多めにしましょう。

オクラを収穫するまでの手入れの方法

生長したオクラが風で倒れないよう、支柱を立ててやります。1本ずつに支柱をあてがうか、畝をぐるりと囲んだ垣根式にするとよいでしょう。

オクラの収穫が始まったら、実をとった節とすぐ下の葉を1〜2枚だけ残し、その下の葉はすべて取ってしまいます。側枝が出てくることがありますが、放っておいて大丈夫です。

オクラの収穫時期と方法

オクラは暖地では7月上旬〜10月下旬、寒冷地では7月下旬〜9月下旬が収穫期です。品種によって異なりますが、一般的には花が咲いてから4〜5日ほどになったらまだ若いうちの実を収穫します。実が育ちすぎて固くならないよう、5〜8cmくらいの大きさになったら採ってしまいましょう。収穫するときはハサミを使い、実の根元からカットします。

オクラを育てるときの注意点

オクラがかかりやすい苗立枯病を防ぐには早まきはせず、十分に暖かくなってから種まきや定植をします。

害虫のアブラムシやハスモンヨトウを防除するには、直まきや定植時に植え穴に殺虫剤を使うのがおすすめ。シルバーストライプのポリマルチを張ると、アブラムシ除けになります。ネコブセンチュウが発生してしまうと防除できなくなってしまうので、連作は避けた方がよいでしょう。

オクラの旬の時期と食べ方

オクラの旬の時期と食べ方

露地栽培のオクラの旬は6〜9月、スーパーなどに多く出回るのは7月中旬〜8月末の時期です。最近は栽培ものや輸入もののオクラが増え、年間通して販売されていますが、美味しい旬のオクラを楽しむなら夏がおすすめです。

オクラの選び方

オクラを収穫するとき、購入するときは以下をチェックしてみましょう。 ・全体的にハリと弾力があり、表面にうぶ毛がしっかりと残っている ・濃い緑色をしていて、サヤやヘタが茶色く変色していない ・小ぶりなサイズで形が整っている 大きすぎるオクラは育ちすぎの可能性があり、苦味を感じることが多くあるので、若干小さめで色がきれいなものを選ぶとよいでしょう。

オクラの保存方法

オクラを5℃以下の場所に置くと、低温障害をおこすことがあります。収穫したオクラは新聞紙などでくるんで冷暗所へおき、食べる前に冷蔵庫で冷やすとよいでしょう。冷えやすい冷蔵庫の奥ではなく、野菜庫に入れておきます。

切ったり刻んだりしたあとのオクラは傷みやすいので、2〜3日で食べきります。密封袋やプラスチック容器などに入れ、冷蔵庫で保管しましょう。

また、オクラは生のままで冷凍保存ができる野菜です。塩を振ってから軽く揉んでうぶ毛を落とし、水洗いして水気を拭きます。早く冷えるよう、バットに並べて冷凍しましょう。凍ったあとは保存袋や真空パックに入れなおします。丸のまま、輪切りにしてからのどちらでもOKで、炒め物などに使えます。

湯通ししたオクラを冷凍するなら、沸騰した湯で30秒ほど茹で、すぐに水に当てて冷ましましょう。それから水気を取って丸のまま、もしくは刻んでから冷凍しておきます。

オクラの調理のポイント

オクラを料理に使う前には塩振りして軽く揉み、水洗いしてうぶ毛を取っておきましょう。生のまま輪切りにして和え物やサラダのトッピングにすると、きれいな色とネバネバの食感を楽しめます。

オクラを煮物や味噌汁の彩りにするなら煮えすぎないよう、他の具材に火が通った後で入れます。オーブントースターやフライパンで素焼きにし、塩をしたり生姜醤油をプラスしたりすると、シンプルに美味しくいただけます。炒め物に入れるときは塩入りの沸騰した湯で2分ほど下茹でし、最後にさっと絡めるようにするとよいでしょう。

まとめ

オクラは夏が旬の野菜で、その頃市場にも多く出回ります。栽培環境によって異なりますが、家庭菜園では7月〜9月ごろに収穫できますから、育てることから楽しんでみてはいかがでしょうか。オクラは生でも加熱してもおいしく食べられ、冷凍保存もできるので、メニューのバリエーションを増やすのに一役買ってくれるでしょう。

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