エリカの種類と品種!基本情報や育て方・増やし方も紹介
エリカとは、アフリカ、地中海地方、ヨーロッパを原産国とするツツジ科のエリカ属に分類される植物です。赤やピンクなど華やかな色合いが特徴的で、600種以上の野生種があるとされています。エリカの種類は育て方などを紹介します。
エリカとはどんな植物?
エリカとは、アフリカ、地中海地方、ヨーロッパを原産国とするツツジ科のエリカ属に分類される植物です。開花時期は品種によって異なります。
花の色は、赤やピンクなどの鮮やかなカラーが栽培され、約600種類以上の品種が存在しています。
エリカの基本情報
科・属 | ツツジ科のエリカ属 |
和名 | 鬱金(ウコン) |
別名 | 栄寿(えいじゅ)、ヒース(Heath)、ハイデ(Heide) |
英名 | Heath |
学名 | Erica |
花の色 | 白、赤、ピンク、紫、オレンジ、黄 |
原産地 | アフリカ、地中海地方、ヨーロッパ |
エリカは、 別名で「栄寿(えいじゅ)」「ヒース(Heath)」「ハイデ(Heide)」と呼ばれています。
アフリカ、地中海地方、ヨーロッパを原産国とする、ツツジ科のエリカ属に分類される植物で、低木なのが特徴な植物です。
草丈は約15~300cm、樹高は20~80cmものが多いです。
カラーは、白、赤、ピンク、紫、オレンジ、黄など豊富に揃っています。カラーや花の形が品種によって異なるのが特徴な植物です。
学名は「Erica」、英名「Heath」です。
エリカは暑さには弱く、湿度が高すぎるのも苦手な植物です。栽培時には、日当たりがよく風通しがいい場所を好みます。
エリカの特徴
エリカは、まっすぐに伸びた高さが約2mの低木からたくさんの小枝が生えます。そこから釣鐘形の花がたくさん咲くのが特徴で、葉っぱは針のように尖った形をしています。栽培環境に合わせて鉢植え、地植えどちらでも栽培ができるのが魅力です。耐寒性が強いため、寒冷地では常緑性、グラウンドカバーにもできる植物です。
エリカの開花時期・見頃の季節
エリカは品種によって開花時期が異なり、「秋咲き」「冬咲き」「不定期咲き」と種蒔きシーズンによって開花が異なるため、年中開花が楽しめる植物です。
日本では、耐寒性のある北海道でエリカの栽培が多く行われており、ヨーロッパ産のエリカがたくさん見られます。
エリカの花言葉と由来
エリカには「孤独」「寂しさ」と言った花言葉があります。花言葉とは裏腹に、小ぶりで品がある可愛らしい花を咲かせるエリカの花言葉の意味や由来を紹介します。
エリカの花言葉
エリカの花言葉である「孤独」「寂しさ」は、英名にある「ヒース」から来ているとされています。「ヒース」とは、英語で「荒野」という意味を表します。イギリスやアイルランドなどのヨーロッパには荒野が多く自主しています。エリカは農耕に向かない荒地、その地に生える野草を意味しています。土地の印象が、植物の栽培に向かない寂しさや孤独を感じる印象から、この2つの花言葉がつけられたといわれています。
エリカの由来
エリカの由来は、ギリシャ語で砕くを意味する「ereike」、ラテン語でほうきを意味する「eric」がエリカの語源になったとされています。
イギリスでは「heath(ヒース)」、ドイツでは「heide(ハイデ)」という名前で親しまれています。
エリカの種類・品種
エリカ属には約740種類もの品種があるといわれています。その中の16種がヨーロッパ、その他のほとんどの品種が南アフリカに自生されています。日本では、最もよく見られるジャノメエリカをはじめ、鉢物として40種、50品種程のエリカが流通しています。その中でも代表的な品種を紹介します。
ジャノメエリカ
ジャノメエリカ(Erica canaliculata)は12~4月頃に花が咲き、マイナス5度まで耐えられるという寒さに強い品種です。エリカの品種の中で最も丈夫で、手に入りやすい種類です。花の中心部分にある黒い部分、まるで蛇の目に見えることから「ジャノメ」という名がつけられたとされています。園芸中級者におすすめの品種です。
スズランカ
スズランカ(Erica formosa)は南アフリカ南部の海側の地域に育成し、2~5月頃に開花します。ジャノメエリカと同様に寒さに強い品種で、促成栽培でクリスマスに咲かせた鉢物がツリーとして流通される品種です。スズランの花に似ていることからこの名がつけられました。
メランセラ
メランセラは原産地は不明とされています。ジャノメエリカに似ているのが特徴で、高温多湿、寒さに強く開花時期は秋です。カラーは、赤、ピンク、白があります。鉢物として栽培されることが多いです。
カナリーヒース
カナリーヒース(Erica blandfordia)は暑さには強いですが乾燥には弱い品種です。冬が開花時期で、黄色のスズランのような壺の形、鐘の形をした花を咲かせるのが特徴の品種です。
アケボノエリカ
アケボノエリカ(Erica ventricosa)は春から夏にかけて開花をする、トックリのような形の花が特徴的で、枝にまとまって咲く品種です。カラーはピンク色の可愛らしい花を咲かせます。
エリカ・パターソニー
エリカ・パターソニー(Erica patersonii)は秋から冬に開花する品種で、黄色い花をたくさん咲かせるのが特徴です。繁殖が難しい品種なため、園芸上級者におすすめします。
エリカの育て方・栽培方法
エリカは原産国、品種によって開花時期や栽培方法が異なります。栽培前に「品種の確認」が大切です。高温多湿に強い品種もあれば、寒冷地栽培に向いている品種もあります。
エリカの育て方
エリカの栽培には「土」「肥料」「苗」が必要です。エリカは弱酸性の土質を好むため、土を作る際に「小粒の鹿沼土」と「ピートモス」を7対3で混ぜ合わせたものを用意します。
肥料は、油かすや骨粉を混ぜた有機肥料、鉢植えの場合は液体肥料でも可能です。
苗を選ぶ際は葉の色が濃くて、つぼみがたくさん付いたものを選びましょう。新芽が垂れていると水切れを起こしている可能性があるため、見極めて購入する必要があります。
鉢選びは、苗が大きく成長しても耐えられるように、ひと回り大きい鉢を用意してください。エリカは高温多湿が苦手な植物のため、水やりに注意しながら日当たりよく風通しのいい場所で栽培してください。