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インパチェンスの種類・品種別の特徴と違いの見分け方は?

日本で一般的に出回っているインパチェンスは、「アフリカホウセンカ」とも呼ばれているインパチェンス・ワレリアナ種のことです。インパチェンスの仲間はアフリカとアジアに500種以上もあり、一重や八重咲き、交雑種などの園芸品種も多数あります。

インパチェンスってどんな花?

インパチェンスってどんな花?

インパチェンスは熱帯アフリカ原産で、日本では真夏の盛りに鮮やかな色の花を咲かせます。開花期は5〜11月と長いものの、寒さに弱いため晩秋には枯れてしまう一年草です。

ラテン語の「impatient(我慢できない)」が名前の由来で、熟したサヤからタネが弾ける様子からきています。和名は「アフリカからもたらされたホウセンカ」から「アフリカホウセンカ」と名付けられました。

インパチェンスの基本情報

インパチェンスの基本情報は以下の通りです。 ・科・属:ツリフネソウ科、ツリフネソウ属 ・和名:アフリカホウセンカ(鳳仙花) ・英名:Impatiens ・学名:Impatiens walleriana ・花の色:赤、ピンク、オレンジ、白 ・原産地:熱帯アフリカ ・開花時期:5〜11月

インパチェンスの特徴

インパチェンスは草丈10〜40cmほど、こんもり茂るように生える一年草です。3〜4cmほどの花を株いっぱいに咲かせるので、色のかたまりのように見えます。ハンギングバスケットやコンテナ、花壇の前段から中段向けの花で、主役にも脇役にもなってくれます。

熱帯地方が原産の花らしく、赤やピンク、オレンジなどの華やかな花色が特徴。一重咲きだけでなく、八重咲きやバラのような形の品種もあります。

インパチェンスの原種ってなに?

インパチェンスの原種ってなに?

インパチェンスは、南アフリカ原産であるホウセンカの近縁種です。インパチェンスの仲間は500種以上あり、アフリカやアジアに分布しています。ニューギニアインパチェンスの原産地は太平洋南部に位置しているニューギニアで、インパチェンスの近縁種にあたります。

一般的なインパチェンスはインパチェンス・ワレリアナ種のこと

日本で流通しているインパチェンスは、「インパチェンス・ワレリアナ種」とその交雑種です。インパチェンス・ワレリアナ種の原産地はアフリカ東部の熱帯地帯で、日陰や半日陰で湿気の高い場所に自生しています。

19世紀にはアフリカからヨーロッパに渡り、品種改良がオランダを中心としたヨーロッパやアメリカなどで進められました。現在、インパチェンス・ワレリアナ種の園芸品種は2,000種以上もあるといいます。

ニューギニアインパチェンスはインパチェンスの近縁種

「ニューギニアインパチェンス」は、インパチェンスの近縁にあたる種です。原産地はニューギニアの高冷地で、やや日陰で湿気の高い環境を好みます。野生のニューギニアインパチェンスは多年草ですが、日本では冬を越せないので春まきの一年草として扱われています。

ニューギニアインパチェンスは生育おう盛で、花と葉、株はインパチェンスよりも大ぶりです。原種から多くの園芸品種がつくられており、最近は鉢花やポット苗を購入できます。

インパチェンスの種類、品種別の特徴が知りたい

インパチェンスの種類、品種別の特徴が知りたい

インパチェンスの園芸品種を大きく区分すると、八重咲き種と一重咲き種、交雑種の3つあります。

「カルフォルニアローズ・フィエスタ」などの八重咲き種は花の華やかさが人気で、花の色の入り方のバリエーションが豊富です。「F1ロリポップ」などの一重咲き種は原種に近い花姿をしており、ミックス鉢や花壇の寄せ植えなど使う場所を選びません。「サンパチェンス」などの交雑種は、丈夫で育てやすいので園芸初心者向きです。

1.ダブルインパチェンス(八重咲き種)

八重咲き種は一重咲き種と比べて夏の強い光には弱いので、直射日光と西日の当たる場所は避けましょう。梅雨の長雨にあてるのも、望ましくありません。

カリフォルニアローズ・フィエスタ

「カルフォルニアローズ・フィエスタ」は、20年以上もロングセラーとなっている人気品種です。暑さに強く、開花期は4〜11月と長期間。バラ咲き率は100%で、以下のようなカラーバリエーションがあります。 ・ピンクラッフル:華奢で明るいピンク色 ・スパークラーローズ:地色のローズ色に白の刷毛目が入るツートンカラー ・スターダストラベンダー:白い霜降りのような模様が入るラベンダー色 ・スターダストピンク:光沢のあるピンク地に白の刷毛目模様 ・サルサレッド:情熱的で上品な赤色 ・アップルブロッサム:中央部分は薄ピンクで、徐々に淡い桜色になる ・ラベンダーオーキッド:花びらが透き通るような淡い藤色 ・コーラルオレンジ:鮮やかで品のある赤みのオレンジ ・ホワイト:柔らかく気品がある白色

カリフォルニアローズ・フィエスタグランデ

「カリフォルニアローズ・フィエスタグランデ」は、フィエスタよりも1.5倍大きな花をつける品種です。株いっぱいに花をつける様子は、とても豪華で見栄えがします。花色は単色、赤系の色が中心で、バーガンディーやチェリー、ローズ、ピンクなどがあります。

苗は4月上旬〜6月中旬に出回ります。木陰や軒下など、半日陰の場所に植え付けてあげましょう。

ムジカ(ムシカ)

「ムジカ(ムシカ)」は徒長せずにまとまった草姿になりやすく、鉢植え向けの品種です。5℃以上の環境なら屋外でも越冬できますが、10℃以上の明るい屋内に移動させた方がよいでしょう。花が終わったらこまめに摘んでやると、たくさんの花を咲かせられます。

カンタービレ

「カンタービレ」は気品があり、優雅な花をつける品種です。プリンセスピンクは中心部がピンク色で、端に向かって白っぽい色にグラデーションがかかっています。茎が伸びてきたら半分くらいの高さに切り戻して追肥をすると、また花を咲かせてくれます。

2.FIロリポップ(一重咲き種)

一重咲き種の「FIロリポップ」は、4〜5cmほどの花をいっぱいにつける多花性の品種です。株が上に伸びにくいので、鉢の中でコンパクトにまとまりやすいのが魅力。3〜5月に種をまくと、6〜10月末ごろまで花を楽しめます。日なたと半日陰の両方で育てられ、花壇の寄せ植えや鉢植えなどにと使い勝手のよい品種です。

赤やオレンジ、白などの花色が混ざったミックス(混合)種子で育てるときは、生育が早く旺盛な芽だけを残してしまうと、色が偏ってミックスカラーの鉢にならないことがあります。

3.ハイブリッド(交雑種)

ハイブリッドは丈夫で育てやすく、初心者向きの品種です。直射日光に耐えられ、水切れでしおれてしまったときは、すぐに水をあげれば元気を取り戻します。

スマイルサン

「スマイルサン」は、太陽のように色鮮やかな花をつける品種です。庭植えやプランター、21cm以上の鉢植えに向いています。一重咲きの単色花で、花色のバリエーションが豊富です。 ・ピュアホワイト ・ディープレッド ・ディープピンク ・ディープオレンジ ・パープル ・ラベンダー

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