5月9日の誕生花|花言葉の由来、誕生日の有名人、何の日かも解説
5月9日の誕生花:ハナミズキ
ハナミズキはミズキ科サンンシュユ属の花木で、和名はアメリカヤマボウシです。1912年(明治45年)に、当時の東京市長がアメリカのワシントン市に送ったサクラの苗木の返礼として、1915年(大正4年)に送られてきました。北米東部からメキシコ北東部が原産で、白やピンク・赤の花色があります。
普段花として観賞している部分は花弁ではなく、花の付け根の葉です。そのため長く楽しめるほか、赤く熟す実や秋の紅葉も見ごたえがあります。ちなみに実は非常に苦く、食用にはできません。
ハナミズキの花言葉
ハナミズキには、永続性・返礼・私の想いを受けてください・華やかな恋などの花言葉がついています。
花言葉のうちの「返礼」は、先に紹介したサクラの返礼の出来事が由来となっています。
西洋におけるハナミズキの花言葉は、durability(永続性、耐久性)やlove undiminished by adversity(逆境にも耐える愛)のほか、Am I indifferent to you?(私があなたに関心がないとでも?)というものもあります。
ハナミズキが誕生花の日
ハナミズキが誕生花の日は、5月9日以外に3月18日と4月23日があります。
ハナミズキの季節・開花時期
ハナミズキは、サクラの花が終わる頃に花を咲かせます。花の見ごろは、4~5月頃です。切り花の日持ちは4~7日ほどで、蕾が緑色の状態のものを購入すれば、より長く楽しめます。
5月9日の誕生花:ヤエザクラ(八重桜)
ヤエザクラ(八重桜)とは八重咲きの花をつけるサクラの総称で、花びらが6枚以上あるものを指します。ヤエザクラの多くはソメイヨシノよりも1~2週間ほど開花が遅く、咲き始めから散るまでの期間が長い特徴があります。花は大きめでふんわりと丸い形になるものが多く、ボタンザクラ(牡丹桜)とも呼ばれています。
ヤエザクラ(八重桜)の花言葉
ヤエザクラ(八重桜)全般の花言葉は、しとやか・豊かな教養・善良な教育です。また、代表的なヤエザクラ(八重桜)の品種には、次のような花言葉がついています。
- カンザン:高尚・理知に富んだ
- ヤエベニシダレ:円熟した美
- フゲンソウ:純潔
- イチヨウ:精神美
- ウコン:優れた美人
花言葉の「しとやか」は、ふっくらと大き目な花をさかせながらも、他のサクラ同様に潔く散ってしまう姿に、上品で奥ゆかしい印象を受けることからきています。
また、「豊かな教養」や「善良な教育」は、幾重にも重ねられたヤエザクラ(八重桜)の花びらに、積み重ねた知恵や知識に見たてたものだといわれています。
ヤエザクラ(八重桜)が誕生花の日
5月9日以外に、4月5日と4月11日もヤエザクラ(八重桜)が誕生花です。
ヤエザクラ(八重桜)の季節・開花時期
ヤエザクラ(八重桜)の開花時期の全国平均は四月中旬ですが、地域によって大きく差があります。最も早く開花を迎える沖縄で4月上旬頃から、最も遅い北海道では5月中旬から下旬にかけてです。
5月9日の誕生花:クレマチス
クレマチスは、キンポウゲ科センニンソウ属のつる性多年草です。英国ではつる性植物の女王と呼ばれ、バラのパートナープランツとしても親しまれています。日本でも、古くから好まれている植物のひとつです。北半球の各地に多くの原種や野生種があり、これらの交配により新たな品種が誕生しています。
クレマチスには1年に1度開花する一季咲きと、剪定することで繰り返し花を咲かせる四季咲きがあります。花色やサイズの豊富さから観賞価値も高く、世界各地で人気の高い植物です。茎や葉には毒性があり、汁に触れるとかぶれなどを引き起こすことがあります。
クレマチスの花言葉
クレマチスの代表的な花言葉は、精神の美・旅人の喜び・策略の3つです。
細いつるを伸ばして、その先に大輪の花を咲かせるクレマチス。一見弱そうなその茎が花を支える力を内に秘めていることから、「精神の美」という花言葉がつきました。
「旅人の喜び」は、旅人が気持ちよく一夜を過ごせるように、宿屋の玄関にクレマチスを植えていたというヨーロッパの風習が由来です。また、「策略」の花言葉は、クレマチスの毒性を利用したフランスの物乞いが、葉や茎の汁を自分で皮膚につけ、通行人の同情をひいたという話からきています。
西洋におけるクレマチスの花言葉は、mental beauty(精神の美)・artifice(策略)・ingenuity(創意工夫)です。
クレマチスが誕生花の日
クレマチスが誕生花の日は、5月3日・5月9日・7月1日・7月2日・9月12日です。
クレマチスの季節・開花時期
クレマチスの開花時期は、種類によって違います。4~5月に花を咲かせる一季咲きや、4月中旬~10月頃まで何度も開花する四季咲きのほか、冬に咲くクレマチスもあります。
5月9日の誕生花:キリ
キリはゴマノハグサ科の落葉高木で、原産は中国です。日本には飛鳥時代の頃に渡来し、各地で栽培が始まりました。
苗木を育ててから10~15年ほどで成木となるほど成長が早く、幹は高さ10mほどになります。熱伝導率や湿度の通過性が極めて低く、性質からタンスや美術品等を収納用の箱、琵琶や琴などの楽器、下駄など、幅広く利用されてきました。枝の先に、薄紫色の釣鐘状の花を咲かせます。
キリの花言葉
キリの花言葉は「高尚」です。いかにもキリらしい花言葉の由来は、次の項で紹介します。
中国では、神話に登場する霊長「鳳凰」は、キリの木にのみ留まるとされています。また、紫色という高貴色の花が咲くことから日本でも神聖な木として尊重されてきました。「高尚」の花言葉は、こうした事柄に由来しています。
キリが誕生花の日
キリが誕生花になっているのは、5月9日のみです。
キリの季節・開花時期
桐の開花時期は、5月~6月頃です。サクラをはじめとする他の春の花が落ち着いた頃、淡い紫色をした釣鐘状の花を房のようにたくさん咲かせます。