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生花の美しさを保つプリザーブドフラワー。特徴と人気の理由を紹介

とはいっても、よく出入りする空間であれば、冷暖房の使用は避けられませんよね。そういった場合は、冷暖房の風が直接当たらない場所に飾りましょう。

プリザーブドフラワーの色合いを保つのに適切な温度は18〜22℃です。これを踏まえて、保存場所も工夫しましょう。

ホコリに注意する

ホコリはカビの原因にもなるので、定期的に掃除するのがおすすめです。ホコリを手ではらうと花びらに傷がついてしまうのでやめましょう。

『エアーブロワー』などがあればよいですが、無い場合はドライヤーや扇風機の風を遠くから当てて吹き飛ばします。

風を当てる時間はなるべく短くしてください。ホコリを取ったらすぐに使用をやめないと、花びらが脆くなってしまいます。

プリザーブドフラワーのトラブルとケア

プリザーブドフラワーに以下のような症状が見られたら、劣化のサインかもしれません。これらのトラブルをケアする方法を解説します。

症状を見落としてケアを怠ると、一般的な寿命よりもはるかに短い期間しか楽しめなくなってしまう可能性もあるので、注意しましょう。

色が抜け、花びらが透明になってきた

花びらが透明になってくるのは、湿気の影響の可能性があります。この場合は、プリザーブドフラワーを狭い空間に移して、乾燥剤などを置いた状態で数日間放置してください。

このようにして再び乾燥させれば、元の状態に戻ることもあります。できれば、定期的に湿度計を使って適切な湿度が保たれているかどうか確認しましょう。

花にひび割れが生じてしまった

プリザーブドフラワーは高温多湿や強風、摩擦による傷などでダメージを受け、花にひび割れが生じることがあります。

残念ながら、一度でも花にヒビが入ると元の状態には戻せません。この場合はそれ以上酷くならないように気をつけながら、アレンジを加えることで対応しましょう。

ハサミでひび割れが生じた花の周囲をカットしていきます。花びらが縦に割れている場合は、ハート型のようにカットすると自然な形に近くなるでしょう。

ホコリがついてしまった

風でもホコリが取りきれない場合は、柔らかい筆や乾いた布などで優しくなでるようにして取り除きましょう

こまめに掃除をしてもホコリがたまる場合、設置場所を変えたほうが賢明かもしれません。本棚や物陰など、ホコリがたまりにくい場所を選びましょう。

また、保管ケースに入れずにそのままアレンジを設置している人も多いですが、ホコリが気になる場合は保管ケースに入れたまま飾っておくことをおすすめします。

自宅で簡単、プリザーブドフラワーの作り方

プリザーブドフラワーはフラワーショップで購入できますが、材料さえあれば自宅で簡単に作ることができます。ここでは、その方法を解説していきます。

用意するもの

まずは以下のものを用意します。

  • 花用のハサミ
  • 蓋つきの容器(100円ショップに売られているものでOK)
  • ゴム手袋
  • 消毒用のエタノール
  • 精製グリセリン
  • プリンタや万年筆のインク(お花の着色に使う)
  • 乾燥剤(シリカゲルなど)

これらはすべて100円ショップやドラッグストアで揃えることができます

花の脱水、脱色

花の脱水・脱色はとても簡単にできます。蓋つきの容器にお花を入れ、消毒用のエタノールをゆっくりそそいで、約1日放置するだけで大丈夫です。

消毒用のエタノールに浸すことでお花から水分が抜かれていき、エタノールに色素が溶けだしていきます。

浸す時間は1日で十分ですが、念のため取りだす前に目視で確認し、脱色が足りないと感じたら浸す時間を延ばしてみてください。

花を着色

花を着色するには、最初に着色液を作ります。プリザーブドフラワーの着色液は、以下の手順で作ることができます。

  1. 精製グリセリン2:水1の割合で入れる
  2. 着色したい色のインクを数滴垂らして混ぜる
  3. 電子レンジなどを使って、35度程度に温める

このようにして着色液を作ったら、これに脱水・脱色を終えたお花の茎を浸して、液体を吸わせていきます。茎が長い場合は、花用のハサミを使って2〜3cmの長さにカットしましょう。

お花の着色も1日放置すれば十分ですが、確認したときに着色が不十分であれば、引き続き放置しましょう。

最後に花を乾燥させる

お花の着色が終わったら着色液から取り出して、キッチンペーパーなどで優しく液体をふきとります。

このまま蓋つきの容器にお花を移し、乾燥剤を入れて2日ほど日陰で放置して乾燥させたら、プリザーブドフラワーのできあがりです。

プリザーブドフラワーに適した花は?

プリザーブドフラワーには、向いているお花と向いていないお花があります。プリザーブドフラワーに向いているお花は、以下のような種類です。

バラ

バラは『花の女王』と呼ばれており、剣弁咲きやカップ咲きなど、たくさんの花の形があります。プリザーブドフラワーとして最初に生産されたのはバラでした。

カラーバリエーションも豊富で、女性へのプレゼントによく使われるお花です。誕生日や記念日だけでなく、告白やプロポーズなどの大切な日を、記憶に残る華やかなものにしてくれるでしょう。

脱色したバラを青く染めあげれば、定番の赤やピンクなどの可愛らしい色が苦手な男性へのプレゼントとしてもぴったりですね。

カーネーション

母の日のプレゼントといえば、誰もがまず連想するのがカーネーションでしょう。カーネーションは花びらの数が多いため、プリザーブドフラワー向きの花材です。

カーネーションに関する花言葉は『愛』に関するものが多く、大切なパートナーへのプレゼントとしても適しています。

フラワーショップでは、カーネーションを使った母の日用のフラワーギフトなどが非常に多く取り扱われているので、利用してみてはいかがでしょうか。

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