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プリザーブドフラワーは紫陽花でナチュラルに。生花から作ってみよう

紫陽花のプリザーブドフラワーは、様々なアレンジに応用しやすい人気の花材です。紫陽花の持つ、ふんわりとした優しい雰囲気が、立体感やナチュラルなやわらかさを演出してくれます。プリザーブドフラワーを作る方法や、上手な保存のコツなどを紹介します。

紫陽花のプリザーブドフラワーの魅力

生花の紫陽花は入手できる時期が限られてしまいますが、プリザーブドフラワーなら1年中、手に入れることができます。そのままでも、花を小分けにしても使えるため、さまざまなアレンジメントに活用されています。

アレンジ次第で主役にもわき役にも

ボールのような形が特徴的な紫陽花は、そのままの形でも充分に存在感があります。また、花を小さく分けたり花びらを1枚ずつバラバラにしたりして、花材の隙間を埋めるために使うこともできます。

アレンジの仕方によって主役にも脇役にもなれるため、プリザーブドフラワーのアレンジにとって欠かせない花材として重宝されています。

紫陽花のプリザーブドフラワー作りに使う物

紫陽花のプリザーブドフラワーは、花と加工用の液があれば、自宅にあるものを使って簡単に作ることができます。必要な物は、花屋やネット通販で手軽に入手できるので、ぜひチャレンジしてみてください。

新鮮な紫陽花

プリザーブドフラワーは花に着色用の加工液を吸わせて作るため、新鮮でよく水を吸う状態の花を使う必要があります。購入するときにはできるだけ切りたての、新鮮な花を選ぶようにしましょう。

また、どんな花でもプリザーブドフラワーにできるわけではありません。最後に乾燥させて仕上げるため、花の水分量が少ない品種を使うほうが成功しやすいとされています。紫陽花では、西洋アジサイ、アナベル、柏葉アジサイなどがおすすめです。

加工液とそれを入れるための容器

生花をプリザーブドフラワーに加工するためには、脱水液と着色液、2種類の加工液が必要です。脱水液で花の脱水と脱色をした後、着色液で好きな色に染めていきます。

1本で脱水と着色の両方ができる加工液も販売されていますが、紫陽花には適していないので注意してください。加工液はネットショップや、プリザーブドフラワーを扱っている花屋などで購入できます。

また、加工液を入れる容器も2つ用意します。加工液の主な成分はアルコールのため、揮発性(きはつせい)があります。容器はタッパーやジャムの空き瓶など、密閉できるフタが付いているものにしましょう。

その他に用意するもの

その他にも、ゴム手袋、ピンセット、液に浸した花を置くトレイ、キッチンペーパー、水切りネットが必要です。加工液や液に浸した花に直接触れると手が荒れますので、加工液を注ぐときは必ずゴム手袋をはめてください。

液に浸した花は壊れやすいので、手でつかまずにピンセットで出し入れしましょう。花を置くためのトレイは、揚げ物用のバットなどで代用もできます。

水切りネットは、トレイに張ることができればよいので、排水口にかぶせて使うタイプの生ゴミネットなどで充分です。また、花の余分な水分をふき取る綿棒などもあるとよいでしょう。

紫陽花のプリザーブドフラワーの作り方

次にプリザーブドフラワーの作り方を説明します。花を切り分け、2種類の液に浸して乾燥させるまでの手順を具体的にみていきましょう。

紫陽花を小分けにする

まず紫陽花を、用意した容器に入る程度の大きさに切り分けます。あまり小さく分けると使いにくくなってしまうので、1つの紫陽花を3~4個に分ける程度にしましょう。このとき、破れた花びらや色が悪い部分などがあれば取り除いておきます。

紫陽花のプリザーブドフラワーでアレンジメントを作る際は、花の強度を増すために、茎にワイヤーを巻きつける『ワイヤリング』をすることがあります。ワイヤリングがしやすいよう、茎の部分は長めに残しておきましょう。

加工液に浸す

容器の1つに脱水液を注ぎ、切り分けた紫陽花を茎まで浸します。紫陽花がしっかりとつかったら、ピンセットで茎の部分をつまみ、軽く揺らして空気を抜きます。すぐにフタをして、指定の時間どおりつけましょう。

浸す時間は加工液のメーカーや花の種類によって変わりますが、数時間から十数時間はかかります。あせらずじっくり待ってください。脱水が終わったら、容器から紫陽花を取り出して、キッチンペーパーを敷いたトレイの上に置きます。

脱水液とは別の容器に、好みの色に調整した着色液を注ぎ、脱水した紫陽花をピンセットでつまんで浸します。フタを閉めたら、こちらも数時間から十数時間、説明書に従って浸しておきましょう。

乾燥させる

着色が完了したら、液から紫陽花を取り出し、自然乾燥させて完成です。乾燥させるときは、トレイにキッチンペーパーを敷き、さらに水切りネットを張っておきます。

キッチンペーパーの上に着色した花を直接置くと、せっかく着いた色が抜ける危険があるので避けましょう。水切りネットの上に載せることで、色落ちの心配をせずに効率よく乾燥できます。

乾燥の際の注意点

乾燥させる前に、花に張り付いているガクをきれいにはがしたり、花の形を整えたりしておくことをおすすめします。乾いてから修正するのは容易ではありませんので、必ず濡れているうちに行いましょう。

このとき、綿棒を使うと花を傷つけずに済み、隙間に残った余分な水分も吸収してくれます。

また、乾燥に時間がかかると色落ちしたりカビが発生したりしますので、できるだけ風通しの良い場所に置いて、早く乾燥させるようにしてください。

紫陽花のプリザーブドフラワーのアレンジ

紫陽花のプリザーブドフラワーは、さまざまなアレンジに応用できます。紫陽花の特徴を活かした、代表的なアレンジを紹介します。

リースでナチュラルに

魔除けの意味を持つ『リース』を、玄関ドアやリビングの壁に飾っているお宅も多いでしょう。生花のような色合いや、みずみずしさを楽しめるプリザーブドフラワーのリースなら、インテリアが一段と華やかになりますね。

淡い色合いの紫陽花は、ナチュラル系のリース作りに最適な花材とされています。ふわふわした質感の花びらで、ボリュームが出せるのも魅力です。

インテリアになるトピアリー

イギリス式の庭園などで見かける、植物を球体や動物などの人工的な形に整えた状態のものを『トピアリー』といいます。プリザーブドフラワーを丸い形に整えて、鉢植えのように飾るトピアリーは、インテリアグッズとして人気です。

もともと丸い形の紫陽花を、球体のトピアリーにアレンジすると、違和感なく自然な雰囲気になります。

ハートにアレンジして特別なギフトにも

ピンク色の紫陽花の花びらを1枚1枚敷きつめたハート形のアレンジは、特別な方へのギフトに使うと喜ばれるでしょう。バラやかすみ草、リボンなどをプラスして、豪華に仕上げてみてはいかがでしょうか。

もっとアレンジついてもっと追求したいという方は資格を取得してみてはいかがでしょうか?こちらの記事ではプリザーブドフラワーの資格についてご紹介しています。

正しく保存して長い間楽しもう

枯れない花といわれるプリザーブドフラワーにも、やはり寿命はあります。直射日光に当たると色があせてしまいますし、ほこりが溜まると汚れてしまいます。

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