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花が終わった胡蝶蘭を二度咲きさせる!花芽の付け方と管理方法

葉は緑色で色艶がよく、みずみずしいものが健康な状態です。花芽を付けるためには、3枚以上の健康な葉があることが望ましいとされています。

胡蝶蘭に花芽が付いた後は?

胡蝶蘭の液体肥料

胡蝶蘭に花芽が付いた後はどのようにお手入れすれば良いのでしょうか。肥料の与え方や水やりのポイントを押さえましょう。また、花芽が1本だけでなく複数付いた場合の対応をお話します。

胡蝶蘭に花芽がついたら肥料をあげよう

花芽が付いたら、洋ラン用の液体肥料を薄めて与えます。肥料を与えすぎると枯れやすくなってしまうので、必ず使用方法を確認してくださいね。水やりの代わりになるので、液体肥料を与えている間は水やりはしなくて大丈夫です。

水不足に注意しながら光がたっぷりあたるところで管理

花芽は太陽を求めて上に向かって伸びていくため、できれば上から日光があたるところで管理してください。花茎が育ち、先端に蕾を付けたら水不足に注意してください。とはいえ、水を必要以上にあげることはNGです。植え込み材料(ミズゴケやバーク)が乾いていることを確認して、水をたっぷり与えるようにしましょう。受け皿に流れた水は、水やり後には捨てるようにしてくださいね。

胡蝶蘭に花芽がたくさん付いたら切った方が良い?

通常、胡蝶蘭の花芽は1つしか付きませんが、環境が良ければ花芽が複数付くこともあります。また、大輪系よりも小さめのサイズの胡蝶蘭は花芽が複数付きやすいそうです。胡蝶蘭の花芽がたくさん付くのは嬉しいことですが、全ての花芽を育てるのか、1本だけを集中して育てるのかは株が健康かどうかによって決めましょう。株が元気かどうかは葉をみて判断します。葉に元気がない場合は花芽を1本だけ残し、他の花芽は思い切ってカットしてしまいましょう。

胡蝶蘭の花芽が付かないときの原因は?

胡蝶蘭の水やり

胡蝶蘭の花茎をカットし、花芽を付ける準備をしたのになかなか花芽が付かないこともあるでしょう。花芽が付かない原因はいくつかあります。あてはまるものがないか、確認してみてくださいね。

枝や葉が原因

花芽が付かない一番の原因は、株が充実していない=健康に育っていないことです。株が花芽を付けるところまで育っていないと、当然花芽は付きません。そうなると葉の枚数も足りていないことがあります。

胡蝶蘭は春から夏にかけて株を充実させるので、この時期にしっかり胡蝶蘭のお手入れをし、育てることが花芽を付けることにつながります。冬には葉が数枚落ちてしまうことを見越して育てることが大切です。

病気の可能性

胡蝶蘭が根腐れを起こしていたり、葉が病気にかかっていたりすると花芽は付きません。葉の様子を観察して、病気にかかっているようでしたら早めにその葉を取り除いてください。

ウイルス性の病気にかかっている場合は残念ながら株を処分してください。また他の胡蝶蘭も同じ鉢で育てている場合は、鉢を分けて感染しないように注意してくださいね。

育成環境を確認

花芽が付かない場合、胡蝶蘭の育成環境を見直してみましょう。胡蝶蘭は寒さに弱い植物ではありますが、花芽を付けるためには少しは寒さに当てる必要があります。寒さといっても16℃〜18℃です。胡蝶蘭の心地よい気温は20℃程度なので、それと比べると少し寒い気温ですよね。寒さが必要だからといって、10℃以下の気温にはさらさないように注意してください。

たとえば床暖房を使用している場合は室温が下がりにくく、胡蝶蘭が寒さに当たっていないかもしれません。夜は意識的に胡蝶蘭を涼しい場所に移動してください。

胡蝶蘭の花芽が付かないときの対処方法

黄色いリップの胡蝶蘭

胡蝶蘭の花芽が付かない原因がわかったら、その原因を取り除いてあげましょう。温度や水やり方法、育成環境などをひとつひとつ改善してあげることが大切です。

温度を整える

胡蝶蘭の心地よい温度を保ってあげましょう。胡蝶蘭は15℃〜25℃が心地良く、育ちやすいといわれています。20℃前後を保ってあげると良いでしょう。極端な温度変化が起こらないように注意してくださいね。

また、胡蝶蘭は亜熱帯地方の生まれなので寒さに弱いです。最低気温は10℃くらいまでOKといわれていますが、なるべく15℃以下にならないようにしてあげましょう。とくに冬の夜間などは鉢を新聞紙や毛布で覆って温度が下がりすぎないようにしましょう。

水分量を見直す

胡蝶蘭に水の与えすぎは厳禁です。水を与えすぎると根腐れを起こしてしまいます。植え込み材料を触って、完全に乾いていたら水をあげます。水の量は1鉢ごとにコップ1杯(150cc)が目安です。冬場はごく少量で大丈夫です。水温は常温が良いでしょう。

直射日光はNG、置き場所を再検討する

胡蝶蘭の置き場所を見直してみましょう。胡蝶蘭は光を必要としますが、直射日光が当たるのはNGです。レースのカーテン越しなど、直射日光の当たらない、風通しの良い場所に置くようにしましょう。

また、エアコンの風が直接当たるのも避けてくださいね。日差しの強い夏場は遮光カーテンなどを使い、50%ほど遮光した場所に置いてください。冬の寒い時期はとくに夜間の置き場所に気をつけます。温度が下がりすぎないように工夫しましょう。ダンボールや新聞紙、毛布などで暖かくしてあげてくださいね。

花芽を付けるには花が咲いている時の管理も大切

もう一度花芽を付けるには、お花が咲いているときにちゃんとお手入れしているかどうかも大切です。お花が咲いている時期に間違ったお手入れをしていると、胡蝶蘭が元気をなくしてしまう可能性があります。以下のことに注意して、お花が咲いているときの胡蝶蘭のお手入れをしてあげましょう。温度や水やり、置き場所は前述したとおりです。

1. ラッピングは早めに外す。

鉢の中が蒸れるのを防ぎます。飾る関係でラッピングを外せない場合は、鉢底のラッピングに切れ目をいれて水が受け皿に流れ出るようにすればOKです。

2. 肥料は与えない。

お花が咲いているときに肥料を与えてしまうとすぐにしおれてしまいます。お花が咲き終わってから栄養を吸収して花茎を育てる必要があるので、肥料はお花が咲き終わり、花茎をカットしたあとに与えましょう。

花芽が出なくてもしばらく様子をみよう

胡蝶蘭の苗

そもそも胡蝶蘭は発芽からお花が咲くまで4年かかるといわれ、基本的には1年に一度お花を咲かせてくれます。咲き終わった胡蝶蘭が翌年に咲いてくれないことはよくあることなのです。

胡蝶蘭が栄養をためている途中段階の可能性もある

胡蝶蘭が花芽を付けるには健康な葉が3枚以上必要です。胡蝶蘭は葉に栄養を蓄え、もう一度花芽を付ける準備をします。葉の数が足りていない場合は栄養を蓄えている途中の段階かもしれません。

綺麗な緑色で艶があり、みずみずしい葉であれば、お手入れしながらしばらく様子をみてみましょう。

もう枯れている?と思ったら根をチェック

葉がしおれていて元気がない場合、水分が足りていない可能性があります。水分が足りていないだけなら水分量を見直せばよいのですが、根腐れを起こしていて水分を吸い上げることができなくなっていることも考えられます。

この場合、葉の状態だけでは判断ができないため根の状態を確認しましょう。胡蝶蘭のすべての根が黒く変色し、しおれてしまっている場合は残念ですが完全に枯れてしまっています。

ただし1本でも黒くなっていない緑色の太い根が残っていれば復活する可能性があります。枯れてしまった根を取り除き、新しい鉢に植え替えをしてください。その後しばらく水は与えずに様子をみましょう。

胡蝶蘭の花芽の付け方と管理をマスターして、もう一度花を楽しもう

白く可愛いい胡蝶蘭

胡蝶蘭の花芽の付け方と管理方法をご紹介しました。花芽を付けるにはさまざまな条件があり、時間もかかります。環境を整え、気長にお手入れを続けてもう一度綺麗なお花を咲かせてくれるのを待ちましょう。胡蝶蘭は何度もお花を咲かせてくれる生命力の強いお花です。長い間胡蝶蘭を楽しんでくださいね。

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