芍薬(シャクヤク)の花言葉|種類・色別の意味や英語名、花名の由来
芍薬(シャクヤク)の歴史
芍薬は奈良時代もしくは平安時代に日本に伝来したという説があり、中国では古来から漢方薬の材料として栽培されていました。日本では漢方薬として伝わった後に観賞用としても愛される様になり、江戸時代には園芸植物として盛んに品種改良がされました。
芍薬(シャクヤク)の逸話
芍薬の逸話に、平安時代の女流歌人、小野小町の話があります。 小野小町に心を寄せ、想いを告げた深草少将は、小町から「百夜毎晩私のもとに通って亡くなった母の愛した芍薬を高土手に植えてくれたなら、貴方のお心に添いましょう」という返事を受け取ります。深草少将は長鮮寺に仮の住まいを定め、そこから芍薬の株を持って毎晩高土手に植えに行き、帰るという日々を過ごしました。 100日目は雨が降り続いたあとで、いよいよ小町に会えると100株目を植えに行った深草少将は川で橋とともに流され、命を落としてしまいます。小町は大変悲しみ、99首の歌を捧げました。
まとめ
芍薬には、「はにかみ」、「恥じらい」、「謙遜」、「清浄」、「威厳」という花言葉があります。 花言葉の由来は、恥ずかしがり屋の妖精や芍薬の花に隠れ、花びらも赤く染まったというイギリスの古い民話が有名です。 花名は姿が美しくたおやかな様を意味する「綽約(しゃくやく)」が由来となっています。 漢方として使用されるほか、園芸種としても人気があり、サラベルナールやエッチドサーモンなど、数多くの品種が栽培されています。花びらにグラデーションがある品種では、蕾、咲き始め、満開の過程で色合いの変化が楽しめます。